こんばんは。
浅田真央さんの『Beyond』が大千秋楽に向かって進んでいます。
私は、大千秋楽の前々日に行く予定ですが、
「真央ちゃんが滑る姿を見るのは、
もしかすると、本当にもう最後なのかも」と思うと、
寂しさを感じます。
真央さんが引退を発表したあの日、
私は、応援し力をもらった日々に感謝し、
「引退後も幸せな人生を送ってほしい」と願いました。
でも、まさか。
最後の試合の後、選手としての「限界」を口にしていた真央さんが、
現役時代よりもはるかにすごいスケーティングと表現力と体力で、
不死鳥のようにリンクに舞い戻るとは、想像もしませんでした。
そして、かなだいが、遂にフロリダのリンクに別れを告げたようです。
写真のズエワ先生を見て、なぜか涙が…
思い返せば、「高橋大輔がアイスダンスに転向する」という、
うれしいけれど「そんな無茶な!!」と思えるニュースを目にしても、
「マリナ・ズエワが指導する」という一文を見ただけで、
「大丈夫だ」と思えました。
「高橋大輔は、アイスダンサーとして大成する」という確信があるからこそ、
“世界のズエワ”が引き受けるのだ、と。
かなだいが競技界に存在するというだけで、心が躍る3シーズンでした。
そういう意味では、かなだいだけでなく、
二人を支えたコーチとスタッフの方々に、私は、感謝すべきですね。
かなだいと、それを支える筋金入りの大ちゃんファンが乗るジェットコースターの、
その一番尻尾の部分につかまって、
ブインブインと振り回されながら、キャーキャー、ワーワー言っている、幸せな時間でした。
特に、引退の年、2023年の世界選手権と国別対抗戦で、
満員の観客席から滝のように流れてくる万雷の拍手と地響きのような歓声、興奮のルツボの中に身を置けたこと、
第一グループから最終グループまで、拍手をしまくって、たくさんのスケーターたちに手を振った幸せを、私は一生、忘れないと思う。
少し前に、女性誌に「フィギュアスケート界の深刻な『●●ロス』空席目立つ世界選手権」という、「地獄に落ちろ、恥を知れ」な虚偽の記事が出ていました。
だけど、そんな嘘は、
出場していた選手たちの演技がYouTubeで再生されるたび、
海外の解説者が「2023年の世界選手権はすばらしかった」と振り返るたび、
歴史の目撃者となった観客が想い出を語り継ぐたび、
恥となって書き手の頭上に降り注ぐことでしょう。
今年の世界選手権は、連日満員でしたよ。
連日「最初から最後まで」満員でしたよ。
あの空間を創り出した一因は、まちがいなく、かなだいの存在であり、
高橋大輔であったと思います。
浅田真央さんは、Beyondが終わっても、スケート界にますます関わっていくとわかっている。
かなだいは、競技を引退しても、アイスショーや表現活動を続けていくとわかっている。
それでも、一抹の寂しさを感じる7月である。