オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

深夜にすごいもの見ちゃったGPフランス大会男子SP

ひゃー、もうどうしましょう。

今、深夜3時前なのですが、ものすごい試合を見ちゃって、目がさえてます。

グランプリシリーズ第3戦、フランス大会男子SP。

 

好きなスケーターがたくさん出ているし、

素敵な演技がたくさんあったのですが、

最後のアダム・シャオ・イム・ファとイリヤ・マリニンの演技を見て、

眠気も吹っ飛び、興奮して頭がさえわたっています。

 

まず、前提として、第2グルーブの1番目に登場した鍵山優真選手が、

4回転ジャンプは1本のみで97.91点を叩き出すという、離れ業をやってのけました。

 

 

『ビリーバー』に乗せて、“ジャンプをミスしない男”が帰ってきまして、

4回転サルコウのGOEが3.46、3Lz+3TのGOEが1.94、3AがGOE2.63と、

加点大魔王の様相を呈していました。

しかも、スピンもステップもオールレベル4。

嵐のように曲と氷を押しながら、一分の隙もなし。お見事!!

 

カロとゆまちパパの並び

 

97.91という点が出た瞬間、「これはもう誰も勝てないな」と思いました。

アダムとマリニンに、かなりのプレッシャーをかけたと、私は思っていました。

 

ただ、鍵山選手の演技は、(すいません、素直に書きます🙊)表現面では、殻を感じるというか、それほど心に響いてきませんでした。(好みの問題だと思います。本当にすみません)

 

で、このようなすごい演技を見た後、アダムは、開催国代表のプレッシャーもあるし、

ジャンプが崩れてしまうのではないかと心配しました。

SPに4回転を2本入れても、ゆまちのGOEには及ばないと思ったのです。

 

が、『The Prophet』の冒頭、4回転ルッツを跳んで、GOE+3.78(驚愕)。

 

 

3Aも高っーい。

勝負を逃げずに、落ち着いて4T+3Tをぴたり。

そこからはもう、身体能力の高さを生かした怒涛のステップ。

コーチ二人が、見ながら顔を見合わせちゃうくらい、すごいステップでした。

ステップに入れた側宙の美しさといったら!!唖然とするくらいでした。

内側にあるすべてを吐き出して氷に捧げるようなアダムの滑りに、私はいつも心を持っていかれます。

 

 

得点は、101.07点で、暫定トップに躍り出ます。

 

で、こうなると、私は、マリニン君が動揺して崩れるのではないかと心配しました。

焦って3Aを4Aにして失敗するのではないか…とか。←素人考え。

 

しかし、よくよく考えてみれば、今シーズンのマリニン君は、冷静沈着。

まさに神がかった安定感を誇る4回転を通常運転で跳べば、

100点を超えるのは間違いないきがしてきました。

 

そして、マリニン君登場。

曲は、『マラゲーニャ』。緊張している様子もなく、かわいいですね。

 

 

まずは、軽く4Tを跳んで、GOE+3.26。

続いて、危なげなく4Lz+3Tを決めて、GOE+3.94。

えええー、4回転ルッツをコンビネーションで跳んで、GOE+3.94!!

このGOE、最初は暫定で+4.14だったんですよ。

すーーーごい。まさに、神(驚愕)。

 

後半に入れたトリプルアクセルも、私の心配をよそに、GOE+3.09。

そして、スピンもステップもオールレベル4。

 

ノリノリのステップでは、客席をあおるパフォーマンスまで!!

ってところで、転んじゃったよー😱

しかし、レベルは落ちず。マリニンツイストも、美しい出来ばえでした。

フィニッシュして、苦笑い。

それも、かわいい。

 

 

ステップの尻もちは、転倒の減点はあったものの、ステップとしては、最低限のマイナスですみました。

得点は、101.58点。キスクラでは、マリニンパパと笑い合う余裕もありました。

 

ということで、101点台が2人。3位も98点に迫るという、ものすごい試合になりました。

いやー、フリーでどうなるか、わかりませんよ。

これは、必見です。

 

その他に印象に残ったのは、ボーヤン・ジン選手。

ボーヤンは、いてくれるだけでうれしいのですが、

今日の『Vienna』は、ものすごくよかった。

 

 

音楽もいいですよね。後半に向かって、しあわせな気持ちに包まれて、とっても、ハッピーになりました。

 

片伊勢 武アミン選手も、なんかもう、スタート位置に立っているだけで素敵。

 

 

表情もすばらしかった。

細かい減点やレベルの取りこぼしはあったかもしれないけれど、見た目はノーミス。しっかりと演技をして、フランスの観客を魅了したと思います。

そして、フランスのカメラマンは、毎年ですが、やたらと顔のドアップを撮るし、

指先だけ、スケート靴だけのアップが多い、謎のカメラワークなのですが、美しい片伊勢選手の場合は、このカメラマンで正解でした(笑)

 

そして、ステファン・ゴゴレフの4回転をSPに2本いれたノーミス演技を、初めて見たかも。

 

 

胸が熱くなりました。グラッスル選手がOUTして、急遽INしたんですよね?

リショーさんがコーチとしてついているのは、フリーの振付師だから。

そして、Distributed-Immortalized版『The Sound of Silence』を聴きながら、

アリエフのことを思って、感傷的になりました。

 

そういえば、ステファンは、高志郎くんに同行してフランスにいました。

 

 

高志郎くんは、1週間ほど前に捻挫してあまり練習ができていないということで、

SPの4回転は1本にするという話でした。

4回転サルコウは、着氷が乱れましたが、3+3はきっちり決めたし、

3Aを着氷した後の右手のガッツポーズも、アクセントになってよかった。

 

ジャンプを終えた後のステップは、捻挫をしているとは思えないスピードで、滑る喜び爆発のSing👏 Sing👏 Sing👏

楽しかったー。最後のスピンでヒヤッとする場面がありましたが、

ステファンも「ウェルダン」って笑顔、笑顔でした。

 

というわけで、フランス大会も盛り上がってます。

🥇イリヤ・マリニン 101.58

🥈アダム・シャオ・イム・ファ 101.27

🥉鍵山優真 97.91

選手のみなさん、すばらしい演技と試合をありがとう。おやすみなさい!!