オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

最高だったぜ、宇野昌磨

「え~、何なの、このジャンプ構成は?!」

中国杯から基礎点を上げてきたフリーの予定構成を見て、試合前から大興奮。

 

シーズン前は、「表現重視」とか「結果はもう十分に出したので」とか、

さんざん、私の心をミスリードしておいて、話が違うよ、昌磨くん。

途中から、「ジャンプも表現も」って意味だったとわかったものの、

それにしても、である。

 

鍵山選手のおかげで、完全に火が付いた模様。

ゆまちは、ジャンプの出来ばえ点が高いから、

5点差をひっくり返すために、勝負してきたと思いました。

ありがとう、ゆまち♡

 

事前の予定構成は、

4Lo、4F、(3A+2Tから朝練で変更)3A+2A+2A、3Lo、4T+3T、4T、3A+ER+3F。

 

6分間練習のときから、覚悟が見える表情でした。

 

いざ、勝負の『Timelapse/Spiegel im Spiegel』。

 

 

客席にはためくイエローとオレンジのSHOMAバナー。

行きたい。あそこに行って、一緒に振りたい。

 

4Lo⇒美 GOE暫定+3.3

4F⇒美GOE暫定+3.12→2.99

 

ひゃー、すごすぎる。

中国杯で成功しなかった2本の4回転を、完璧に決めてきました。

 

3A+2A+2A⇒3A、こらえて単独に。ここは、ちょっとヒヤリ。

3Lo⇒中国杯と同じ3A+2Aに変更。面白くなってきました。

 

中国杯でレベル2だったステップシークエンスは、レベル4。

エッジも深く、アクセントのジャンプもより効いて、洗練されて見えました。

 

ステップシークエンスは、心配したけど、レベル4。

後半のジャンプについて、考えをめぐらせているような表情。

 

4T+3T⇒飛距離があって、美しい4T。3Tを付けました。

4T⇒2Tにパンク。むむむ。

 

しかし、続く構えがアクセルじゃないぞ。

3A+ER+3F⇒3Aは2回跳んでるので、4T+2Tに変更。

この冷静さにゾクゾクしました。

構成を咄嗟に変えるのもすごいけど、最後のジャンプが4回転で、しかもそれが成功するかどうかは、普通の選手なら賭け。

それを、成功させちゃうのがすごい。

 

暫定ボードの技術点は、106.86点。

 

 

フィニッシュと共に、大歓声と拍手とスタンディングオベーション。

私も、自宅でスタンディングオベーション。

めちゃめちゃ緊張したし、力が入って見ていたし、

ぐぉぉぉーっと感動が押し寄せてきました。

 

試合として、面白すぎるよ、昌磨くん。

すごすぎるよ、昌磨くん。

 

プログラムの表現がブラッシュアップされているのも感じたし、

ジャンプと闘争心が加わると、プログラムがバシッとしまって、ゴージャスになるんですね。

 

ステファンも大歓声。オタケビを上げていました。

 

 

昌磨も、ステファンのほうを見て、にっこり。

 

 

金メダルだと思いました。

200点切るくらいかな~🤔

しかし、得点は…186.35。

 

あれ、低っ!!

 

キスクラも???

 

4回転すべてにqマークが付いてるよ。

なぜに??

がっつり付いていた加点もなくなり、技術点は、暫定106.86→94.94へ。

 

うーーーん。

 

そのあと、鍵山選手もいい演技をしたので(なにしろ、あの4回転サルコウは、すごすぎた)、

ものすごい頂点争いで、すごいレベルの試合になってよかったのですが、

昌磨の4回転すべてに、納得感の薄い回転不足判定がついて、

12点近く引かれたうえでの1.84点差で…っていうのが、

なんとも後味が悪くて。

 

二人がいい演技をして、とても盛り上がっただけに、

昌磨の表情を見ながら、私は笑顔になれなかったなぁ。

今後、常に回転不足を慣例的に取られることにならなきゃいいけど。