「え~、何なの、このジャンプ構成は?!」
中国杯から基礎点を上げてきたフリーの予定構成を見て、試合前から大興奮。
シーズン前は、「表現重視」とか「結果はもう十分に出したので」とか、
さんざん、私の心をミスリードしておいて、話が違うよ、昌磨くん。
途中から、「ジャンプも表現も」って意味だったとわかったものの、
それにしても、である。
鍵山選手のおかげで、完全に火が付いた模様。
ゆまちは、ジャンプの出来ばえ点が高いから、
5点差をひっくり返すために、勝負してきたと思いました。
ありがとう、ゆまち♡
事前の予定構成は、
4Lo、4F、(3A+2Tから朝練で変更)3A+2A+2A、3Lo、4T+3T、4T、3A+ER+3F。
6分間練習のときから、覚悟が見える表情でした。
いざ、勝負の『Timelapse/Spiegel im Spiegel』。
客席にはためくイエローとオレンジのSHOMAバナー。
行きたい。あそこに行って、一緒に振りたい。
4Lo⇒美 GOE暫定+3.3
4F⇒美GOE暫定+3.12→2.99
ひゃー、すごすぎる。
中国杯で成功しなかった2本の4回転を、完璧に決めてきました。
3A+2A+2A⇒3A、こらえて単独に。ここは、ちょっとヒヤリ。
3Lo⇒中国杯と同じ3A+2Aに変更。面白くなってきました。
中国杯でレベル2だったステップシークエンスは、レベル4。
エッジも深く、アクセントのジャンプもより効いて、洗練されて見えました。
ステップシークエンスは、心配したけど、レベル4。
後半のジャンプについて、考えをめぐらせているような表情。
4T+3T⇒飛距離があって、美しい4T。3Tを付けました。
4T⇒2Tにパンク。むむむ。
しかし、続く構えがアクセルじゃないぞ。
3A+ER+3F⇒3Aは2回跳んでるので、4T+2Tに変更。
この冷静さにゾクゾクしました。
構成を咄嗟に変えるのもすごいけど、最後のジャンプが4回転で、しかもそれが成功するかどうかは、普通の選手なら賭け。
それを、成功させちゃうのがすごい。
暫定ボードの技術点は、106.86点。
フィニッシュと共に、大歓声と拍手とスタンディングオベーション。
私も、自宅でスタンディングオベーション。
めちゃめちゃ緊張したし、力が入って見ていたし、
ぐぉぉぉーっと感動が押し寄せてきました。
試合として、面白すぎるよ、昌磨くん。
すごすぎるよ、昌磨くん。
プログラムの表現がブラッシュアップされているのも感じたし、
ジャンプと闘争心が加わると、プログラムがバシッとしまって、ゴージャスになるんですね。
ステファンも大歓声。オタケビを上げていました。
昌磨も、ステファンのほうを見て、にっこり。
金メダルだと思いました。
200点切るくらいかな~🤔
しかし、得点は…186.35。
あれ、低っ!!
キスクラも???
4回転すべてにqマークが付いてるよ。
なぜに??
がっつり付いていた加点もなくなり、技術点は、暫定106.86→94.94へ。
うーーーん。
そのあと、鍵山選手もいい演技をしたので(なにしろ、あの4回転サルコウは、すごすぎた)、
ものすごい頂点争いで、すごいレベルの試合になってよかったのですが、
昌磨の4回転すべてに、納得感の薄い回転不足判定がついて、
12点近く引かれたうえでの1.84点差で…っていうのが、
なんとも後味が悪くて。
二人がいい演技をして、とても盛り上がっただけに、
昌磨の表情を見ながら、私は笑顔になれなかったなぁ。
今後、常に回転不足を慣例的に取られることにならなきゃいいけど。