オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

olympics.com意訳:ステファン、昌磨と今季プロについて語る

こんばんは。

宇野昌磨選手は、無事にGP中国大会の開催地重慶に到着したようです。

樹くん、いつもお気遣いのお知らせ、ありがとうございます。

 

さて、olympics.comに、ステファンの独占インタビューが掲載されています。

昌磨と、今シーズンのプログラムについて語っています。

とても重要な情報だと感じたので、意訳します。

 

直訳ではわからないところなど、自分で咀嚼しながら頭の中で訳しているので、

完全な意訳です。olympics.comの記者の意味した内容と違うところがあるかもしれないことを前提に、お読みいただければと思います。

 

olympics.com

 

■ステファン・ランビエール独占インタビュー:宇野昌磨は、スケートについて熟考する段階に入っていて、「自分が何を求めているか」を、以前よりはっきりと気づいている。

 

二度の世界チャンピオンであり現チャンピオンでもある宇野昌磨は、彼のコーチが言うには、シーズンごとにどうするかを考えていて、しっかりとした明瞭な考えのものにスケーティングをしている。ランビエールは、昌磨が、2つの世代の仲間たちに、どのように駆り立てられてきたかを明らかにしてくれた。

Nick McCarvel記者

 

二度の世界チャンピオンである宇野昌磨が、今シーズンも氷の上に乗ると、国際大会のサーキットで戦って10年を迎えることになる。

「彼はとても若く見えるし、実際、まだ若いのですが、男子スケート界ではベテランの一人です」と、彼のコーチであり、2006年トリノオリンピック銀メダリストのステファン・ランビエールは、先月、Olympic.comとの独占インタビューで語った。

 

「彼の持つ成熟さや経験を考えると、キャリアの一つの章を締めくくるのに、いい瞬間だと感じます」

ランビエールは、続けて、

「まだ数シーズン滑るかもしれないですが、今のところ、円熟味やスケーティング、人としての在り様を考えると、最高の瞬間は、今なのです」

 

ランビエールの話は明瞭だ。25歳のときに北京オリンピックで二度目のメダルを獲って以来、チームUNOの競技に対するアプローチのスパンは、シーズン単位である。

 

引退するという確固たる計画はなく、実際、目の前の“今”に集中することが、宇野の最上級のスケーティングを引き出し、過去2シーズンは、出場したすべての大会で優勝している。その中には、2年連続の世界選手権チャンピオンの称号も含まれている。

「昌磨は常に、挑戦者でした」と、ランビエールは言います。

「世界選手権のディフェンディングチャンピオンであったときでさえ、或いは、羽生やネイサンと競い合っていたときも、彼は人と競争するのが大好きでした。自分を追い込むことが、大好きなんです」

 

X The Olympic Games @Olympics

 

■■宇野昌磨のフリープログラム:「一つの章の締めくくり」

2019年から宇野の側についているランビエールは、彼と宇野が、宮本賢二振付のフリープログラム『Timelapse/Spiegel im Spiegel』の2つのパートで、宇野の競技生活のこの“章”を特徴づけるつもりだと語った。宮本賢二と宇野は、2021年から組んで仕事をしている。

「この曲は私が提案したのですが、音楽を聴いて抱いたイメージは、“一つの章を締めくくる”というようなものでした」と、ランビエールは語った。

 

「フリーの後半は、彼のキャリアのすべてを反映させています。彼は長年にわたって、シーズン戦を戦ってきたスケーターです。私はすべての年月を振り返り、多くの成功と素晴らし瞬間に満ちていた、彼の競技生活という“章”全体に、敬意を表したかったのです」

ランビエールは続けて、「フリーの前半は、キャリアの小さな瞬間を散りばめたフォトアルバムのようなもので、瞬間、瞬間の美しさを反映しています。」

 

「この章に続きがるあるのかどうか、私たちにはわかりません。でも、今のところは、このようなイメージです。つまり、彼は何年もの長きにわたってスケート競技をしていて、オリンピックサイクルを2度戦っているんです」。

ランビエールは、自身が振り付けた、『エヴリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の音楽に合わせたショートプログラムでは、

今シーズンも、あえて内向的に、宇野が自分の望んでいるものを探す旅を継続していることを表している、と語った。

「彼は、自分が何を望んでいるのか、自分の意見はどうなのか、自分の目標にどのように対処したいのかを、ますます認識するようになりました」とランビエールは説明した。

意訳ここまで。

この記事には続きがあるのですが、長いので、また後日、訳します。

 

SPの『エヴリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(I Love You Kun Fu)』は、昌磨の得意とする“静ひつシリーズ”。

そう感じるのは、観客に向けて派手にアピールするものではなく、昌磨が自身の内面と向き合い、見つめているプロだからなんですね。

「禅問答」とか「禅の庭」という感じ方も、あながち遠くなかったです。

 

FPの『Timelapse/Spiegel im Spiegel』は、

前半で、美しく輝かしい場面が、フォトアルバムのように散りばめられていて、

後半には、昌磨のキャリア全体が反映し、敬意を払うような内容。

 

記事を読んで、

ショートもフリーも、どの試合のどの瞬間も見逃せない、と思いました。

 

もしかすると、私の宇野昌磨応援章も、締めくくりになってしまうような、

複雑な心境ではありますが、

 

今シーズンは、

 

宇野昌磨の演技に刮目せよ。

刮目せよ。

刮目せよ。