昨晩、世界選手権と四大陸選手権の代表選考が行われ、
派遣されるスケーターが発表されました。
選ばれた選手のみなさんも、おめでとうございます!!
<世界選手権男⼦>
宇野 昌磨、鍵⼭ 優真、三浦 佳⽣
<四大陸男⼦>
鍵⼭ 優真、⼭本 草太、佐藤 駿
<世界選手権⼥⼦>
坂本 花織、千葉 百⾳、吉⽥ 陽菜
<四大陸⼥⼦>
千葉 百⾳、三原 舞依、渡辺 倫果
結果を見て感じた、個人的で感情的な感想を書きたいと思います
🔖事前に候補者リストが発表されていてよかった。
選考基準・ルールは元から決まっていますが、
人は、自分に都合のいいように、自分の望むようにルールを解釈するものなので、
候補選手名が事前に可視化されたことで、以前より納得感が高かったです。
自分が応援している選手が、どの項目で該当しているか、数を数えたり。
これは、昨年、宇野昌磨選手が問題提議したことが、間違いなくプラスに働いたと思います。
🔖昌磨が無事に世界選手権に行けてよかった。
まずは、宇野昌磨選手が、優勝して世界選手権代表を確定させたことを、お祝いしたいと思います。
2位、3位でも、ファイナル最上位、シーズンベストもトップなので、
問題なく選ばれたと思いますが、最終グループが神演技続出だったので、
「チーン…」という演技をしていたら、“故意に”いろいろ言う人がいて、気分が良くなかったかもしれません。頼もしい昌磨。
🔖世界選手権の男子3枠目
三浦佳生選手で順当だと思います。
ただ、あまりにもすばらしい出来だった山本草太選手を思うと、惜しすぎてつらい。
というのも、試合前の立ち位置は、女子2位で世界選手権に選ばれた千葉百音選手に、若干似ていたと思います。
私は、昌磨の前にフリーを滑った草太君の演技を見て、暫定トップに立つと思いました。そうはならなかったわけですが、もしも、総合3位ではなく2位になっていたら、
世界選手権代表は、昌磨、優真、草太だったのだろうか…と思ったり。
しかし、佳生君も、すべての項目の対象選手に名前が挙がっていたから、
全日本の体調不良で選から漏れたら、それはそれで無念だと思う。
🔖舞依ちゃん…
三原舞依選手は、足首の怪我をおして出場し、怪我の影響を最小限しか感じさせないすばらしい滑りでした。怪我を言い訳にしないのが、いつも思うけど、外見は妖精なのに心は野武士みたいなスケーター。しかし、私の感動に比して、点数は低かったな、と。ただ、通常よりは加点がもらいにくいジャンプであったのは感じたので、四大陸選手権で三度目の優勝を飾ることを願うのみ。
🔖四大陸選手権に友野くんは出ないのか。
勝手な思い込みなのですが、日本は、トップ3が世界選手権に派遣され、その次のグループが四大陸選手権に派遣されるイメージを持っていました。
だから、「世界選手権にも四大陸選手権にも出る韓国のジュンファンは大変だなぁ」と思っていたのですが、実際には、日本にはそんなルールはなかったようで。
友野くんの名前が四大陸になかったときは、「えっ」と絶句。
あんなに素晴らしい演技をしたのに、去年の世界選手権でも、すばらしい戦い方をしたのに、今年は四大陸もないなんて…
しかもですよ。
「宇野選手については、四大陸を希望しないという回答のもと、この選考になっています」
「女子は坂本が希望しなかったため対象外」
この文言を聞いて、「希望しないって、ありなのね」と驚く。
これまでも、自分は引退するから後輩に…とか、世界選手権に集中したいとか、あった気がしますが、選考前に希望を聞かれることに、新鮮な驚きが。
そして、昌磨とかおちゃんは、どー考えても、他の選手に配慮したのだろうと感じました。
昌磨は、「スケート靴を変えたい」という話があったり、「しっかり休みを取りたい」という話があったりしましたが、それでも、後輩たちにチャンスをあげたいというのが、二人ともあると思う。
「じゃあ、世界選手権も四大陸も出場する鍵山選手と千葉選手はどうなんだ」って思うけど、出場するのは当然の権利。
「世界選手権の前に世界ランキングをあげておきたい」とか、「場数を踏みたい」とか、「試合が好き」とか、いろいろあるでしょう。シンプルに「出たい」でも責められる理由はない。
しかし、これだけすばらしい選手たちが切磋琢磨して、
ここ一番でいい演技を見せる実力を持っている状況で、圧倒的に枠が少なすぎる。
理不尽で不条理で極悪非道なまでに、枠が足りなすぎる。
しかも、世界選手権と四大陸選手権の両方に出る権利があるとなると、
極論は、「世界選手権と四大陸を合わせても3枠」ってことになりますよね。
きびしい~
かつてのロシアと同じ状況ですね。
これはもう、国籍変更しかないですね。
🔖アイスダンスの「保留」
世界選手権は、全日本で優勝した小松原組が選ばれると思っていたので、正直、驚きました。
ルール上、アイスダンスは全日本優勝で決まりではないけれど、
連盟は小松原組推しだと思っていたので、びっくり。
四大陸の結果で判断するのかもしれないし、数時間では結論が出なかっただけかもしれない。
私は、小松原組のFDは素敵なブログラムで合っていると思ったけれど、RDを見たとき、二人の良さが引き出されていないように感じて、「なぜこの曲を」と思いました。点数が出たとき、ふと、「去年は何点だったっけ?」と調べてみたら、今年とほぼ同じ点数だったことに、衝撃を受けました。この点数が、二人の天井ということなのか?と。
対する若手二組の成長は、あまりにもエグイ。残酷だなぁと思いました。おそらく、小松原組が世界選手権に出場しても、枠を増やして来ることは難しいでしょう。
日本の選考委員会にしては、「保留」は英断だと思います。日本アイスダンスの将来を、いろいろと考えてしまったのかもしれません。
北京オリンピックのときじゃないけど、連盟は突然、「若さに期待」みたいなことを言い出すから、ベテランは圧倒的な強さがなければ厳しいですね。
🔖ところで、会見で宇野昌磨選手が、代表に選ばれたことを知ったのは、「プライベートで食事をしていた時で、気づいたのは0時を回っていた」と言っていました。「気づいたのは」っていうことは、選手に連絡が行くのは、メールやラインなのだろうか?
もしかして、私のほうが、昌磨よりも早く、昌磨の世界選手権代表決定を知ったのだろうか…。