オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

昌磨「ゾーンに入った経験はない(かも)」。ほんと?!

こんばんは。四大陸選手権を見ていたら、昌磨の試合が見たくなりました。

「この場面に昌磨がいたら、どんな風に戦っていたかな」と。

 

現実的には、肺にダメージを与える環境では、戦ってほしくないと思いますが。

不確かな記憶ですが、喘息を改善したくてスケートを始めた選手も、一定数いたように思います。

 

昨日配信されたナウボイスで、

「アスリートとして、ゾーンに入った経験はありますか」という質問に対して、

「僕は、ゾーンにはいった経験はないですね」と、昌磨は答えていました。

 

「そもそも、“ゾーンに入る”がどういうことなのか、わからない」。

「いつも以上のパフォーマンスができることを指すのか、いつも通りのパフォーマンスができることを指すのかわからない」と。

 

そうなんだ。意外でした😆

私から見ると、けっこう、ゾーンに入ってましたゼ(笑)

 

「昌磨がゾーンに入っていた演技」は、いくつかあると思うのですが、

真っ先に思い浮かぶのは、四大陸選手権2019のフリー『月光』です。

 

2018年末の全日本選手権の練習で足首を痛めて、

歩くのも大変だったときですよね。

 

ビデオ“宇野昌磨「決意 〜To Reach Further〜」”の中で、

当時の心境を、「(成績が)落ちることを恐れていた」と語っていました。

だから、無理してでも試合に出て頑張りたかったんでしょうね。

 

本人は事前に怪我を明かしませんでしたが、

SPの選手紹介でリンクに入るとき、

一人だけ脇のほうにいて、日本チームで何か話し合っており、

棄権する雰囲気も漂っていました。

 

ドキドキしながら見ていました。

 

SP『天国への階段』は4位。

と言っても、点数は90点台だったので、十分すばらしかったのですが、

ジャンプの着氷に足首が耐えられない風で、

リンクから引き揚げるときも、片足で滑って戻ってきました。

 

フリーの6分間練習では、ジャンプを跳ばずに、

ただ、リンクを流しているだけ。

 

あれ以来、昌磨が6分間練習でジャンプを跳ばないときは、

「脚に問題があるのかな?」と不安に思うようになりました。

今は、必ずしもそういうことではないようです。

 

で、四大陸選手権2019でフリーの演技に入る前の昌磨は、

すでにゾーンに入っているように見えました。

 

 

この場合の“ゾーンに入っている”は、瞳孔が開いて別の世界に行っちゃってる感。

つまり外見からの判断でした。

 

入ってます。

 

演技が始まると、「ジャンプは着氷できないかも」と心配していたのに、

4回転3本を含む10本あまりをすべて着氷して、

ステップもスピンもレベル4。

 

フィニッシュと共に、魔法が溶けたように崩れ落ちたのでした。

そして、過呼吸状態でリンクを引き上げていきました。

 

やっぱり、入ってます。

 

あれは、私にとっては、“ゾーンに入っている”以外の何ものでもありませんでした。

 

と、考えると、私が思う“ゾーンに入っている”は、

本人の強い意志によって、

雑念が消え去り、

何かに導かれたかのように

障害を超越して、

不可能に思えたことを成し遂げた状態。

かな。

 

うーん。わからない。

昌磨の場合は、「違う世界に行っちゃたときは、まばたきをしない」っていうのがあるんだけど(笑)。それは、“集中”なのかな。

 

当時のブログが残っていました。

このときの私は、昌磨の「攻める」という強い気持ちによって、「天から何かが舞い降りた」と感じたようです。

 

www.tanegashimapi.com

 

みなさんは、昌磨の演技で“ゾーンに入っていた”と感じたものはありますか?

昌磨に限らず、ゾーンに入ったスケーターの演技が見られたとき、

私はしあわせを感じます。

 

今回の四大陸だと、キーガン・メッシングさんや佳生くんが、まさにそうでした。

 

宇野昌磨選手は、世界選手権では、SP、FP両方のプロを完成度高く演じたいそうなので、どんなふうにブラッシュアップされているか、3月が楽しみですね。

あ~まだまだ先だな~😂

怪我なくいい練習ができていますように。