オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

欧州男子SP。エイモズ君ほかスター選手が苦戦。

こんばんは。いよいよ欧州選手権が始まりました。

昨夜は、男子SPが行われました。

ユーロは、演技も音楽も衣装もすべてが個性的で、見ていて本当に楽しく華やかな大会です。

特に印象に残った選手は…

 

🎖️ゲオルギー・レシチェンコ チェコ

ベートーベン「三重協奏曲」

 

 

スピードがあって、クラシックバレエ的な美しさが目を引きました。

スピンの姿勢も独特。ロシアから転籍した選手ですね。

プリマの風格で、最後は、ジャッジ席の前で超堂々とポーズを取っていました。

 

 

ブジェジナ兄貴とアダム・ソーリャがコーチです。

リショーさんもそうですが、アダム・ソーリャも頻繁に登場する欧州選手権です。

ブジェジナ兄貴、欧州のキスクラは、スーツじゃないと!!アメリカンなジーンズはだめですよ。(←テキトー)

 

🎖️イヴァン・シュムラトコ ウクライナ

「Melody from The High Pass」

 

 

見るたびに、段違いに心を打たれる演技。

私の中では、すでに伝説のスケーターになりました。

 

どの瞬間の動作にも信念があり、悲しいくらい美しい。練習環境に恵まれていないのに、どうしてこんな素晴らしい演技ができるのでしょうか。

 

 

祖国を代表している覚悟と、爆撃でこれが最後の演技になるかもしれない、という覚悟があるからなのか。

最後のお辞儀さえも、ソルジャーでした。

 

 

🎖️アレグザンダー・セレフコ エストニア

「Egyptian Trap」。

 

 

復活ののろしをあげたアレグザンダー・セレフコ。

私にとって、セレフコと言えば、アレグザンダー(兄)なんですよね。目に焼き付いているのは、オレンジの衣装で演じた「ノートルダム・ド・パリ」ですが、そのあとは、コロナがあったり、調子を崩して、オリンピックを弟に譲る方になったりしていましたが、今シーズン、久しぶりにグランプリ大会に登場してからの・・・欧州選手権で、最高の演技を見せてもらいました。

すっかり骨太になって、特大の4Tを始め、ジャンプはノーミス。

観客をあおるパフォーマンスも入って、余裕する感じました。90.05点でダントツの暫定トップへ。最終結果も、SP3位でした。

 

🎖️リュック・エコノミダス フランス

カニエ・ウエストの「Selah 」に乗せて、もっのすごいパワーの演技。

 

 

どのビートにも全パワーが注がれていて、睡魔が吹き飛びました。

身体能力も高いし、外向きの表現もすばらしい。

衣装が、ミュージカルのエキストラみたいな感じだが、ラッパー的なイメージなのだろうか。

 

 

フローラン・アモディオ振り付け。フリーの振付がフェルナンデスだからか、ジャンプコーチも兼ねているのかはわかりませんが、

アモとハビがキスクラに座るというすごい絵図に。濃すぎる。誰か薄めて。

 

🎖️ アンドレアス・ノルデベック スウェーデン

『パーソナル・ジーザス』。

 

 

デビッド・ウィルソン振り付けのとてもかっこいいプログラム。これは、お高い振付料を払う価値がある(下品)。そして、独創的なコリオを踊りこなす能力が、彼にはある。スピンの回転がとても速く、ランビエールシットスピンみたいなのもやっていました。ステップの何気ない動きも、かっこいいコリオ。これは、お高い振付料を払う価値がある(下品)。SP8位です。

 

🎖️ウラジミール・リトヴィンツェフ アゼルバイジャン

「ライオン・キング」

 

 

まだ本調子ではないようですが、このプロ好きです。太陽みたいに明るい。

 

🎖️ ニコライ・メモラとガブリエラ・フランジパニー イタリア。

イタリア選手権では、グラッスル選手の名前がエントリーから本当に消え、

マッテオ君が直前に怪我で欠場。手術で世界選手権には出ないそうなので、

メモラとフランジパニーに期待がかかるイタリア。

現時点では、私は、国際舞台では、フランジパニーのほうが安定感がある気がします。どうでしょうか。

SPは、フランジパニー4位、メモラ12位です。

 

🎖️ ルーカス・ブリッチギー スイス。

「I'm In the Mood」

 

 

昨年、欧州銅メダルのブリッチギー。自信を付けたのか、余裕が感じられて、曲を存分に魅せています。途中で衣装チェンジができる時点で、気持ちに余裕があると思いますけども。ノーミス演技で91.17点です。

最終グループの第一滑走として、すばらしい演技を見せました。

 

🎖️デニス・ヴァシリエフス ラトビア

「ハレルヤ」

 

 

4Sに挑戦しました。うまくはいかなかったけれど。コンビネーションも、セカンドが怪しくなってしまい、全体的にジャンプへのドキドキが、見ている私のほうにありました。

しかし、所作はすべてが美しいスケーター。

 

見守るステファンの表情で、デニスの調子がわかってしまうのもドキドキ。

 

 

開催地であるリトアニアのカウナスは、デニスが初めてスケートを始めた場所にとても近いらしく、試合後のインタビューで、とてもエモーショナルになっていたと知りました。インスタのコメントで、じーん。

 

(意訳)

「いろいろな感情が交錯していて、消化するのは難しいです。この大会に、ピークを持ってきて参加するために、一生懸命練習しました。後悔はありませんが、もっとやれたはずだという思いもあります。今日はここでの演技を心から楽しみましたが、
すべてが合わさって一つになる瞬間を、まだ待っています。
(もっと、技術、表現、気持ちが一つになったすばらしい演技が、ここでできるはずだと期待しているということでしょうか)

自分のルーツに近いここ欧州選手権で演技ができるのは、私にとってとても特別なことです。幼い頃、私はこの場所でスケートをしましたが、私がプロのアスリートになるなどと、誰が想像したでしょうか。
今日、私は子どもの頃のコーチ、イングリッドに会いました。それは私にとって本当に特別なことでした。」

 

🎖️ニカ・エガーゼ ジョージア

「アベ・マリア」

 

 

Thomas Spencer-Wortleyが歌い上げる美しいアベ・マリアを聞きながら、毎回、複雑な気持ちになってしまう。国とスケーターはイコールではないし、彼自身はジョージア生まれのジョージア育ちですが、

エテリ組にいるというだけで、フィルターをかけてしまう未熟な私。

ジョージアのエースになりましたが、ジャンプの浮き沈みがあって、今日は、4Sが3回転になったり、コンボが2回転になったりして、粗かった印象。SP10位

 

とりあえず、キスクラが怖め。ニカのせいではないが…。

 

 

🎖️アダム・シャオ・イム・ファ フランス

「The Prophet」

 

 

公式練習の様子では、調子がピークではないようでした。

4回転ルッツの軸が、はげしく斜めになって転倒。

コンボも乱れ、ジャンプの調子は荒れ模様でしたが、スピードやスピン、スケーティングのクオリティで94.13点。トップに立ちました。

 

しかし、これで欧州SPトップは、ちょっと物足りないので、エイモズ君に期待が高まります。

 

🎖️ケヴィン・エイモズ フランス

「Bird Gerhl」

 

 

トップに立つかと思ったら、いきなりフリップがパンク。アクセルも…

コンボもセカンドをあきらめてしまって、スピンも途中でやめたかのように見えて、

ボードには、コンビネーションスピン「B」って…。

何かスケート以外に心配事があったなら、説明がつくけれど…というような演技でした。またフリーに進めない予感が…

あ…やはり暫定30位。最終31位でした。前回、フリーに進めなかったときのように、涙、涙、という感じではなく、心ここにあらずな表情でした。

 

🎖️マッテオ・リッツォ イタリア

「Two Men In Love」。

 

 

プログラムを、オリンピックシーズンのフリー曲に変更したマッテオ君。

この状況を受けて、マッテオ君にトップに立ってほしいと願う私。

欧州選手権後に手術をして、来シーズンに備えるので、世界選手権には出場しないとのこと。今シーズン、ラストの試合ですね。

 

が、いきなり冒頭で4回転トゥがパンク。しかし、ツイヅルからのアクセルは、美しすぎて、怪我をしているとは思えない。

言葉で説明できないけれど、マッテオ君のスケートが好きです。滑っているだけで、美しい。ラインも好き。

スライディングのときの反りが浅かったから、悪いのは、腰なのかな。

試合後のインタビューを読むと、4Tは本当にミスで、調子が悪いからというわけではないみたい。表彰台めざして、ゴーゴー!!

 

というわけで、男子の最終グループは、なかなかに苦戦しており、

上位の点数はあまり伸びませんでした。

先の全日本選手権や世界選手権のように、

最終グループでノーミス神演技が続いて、神大会になるというのは、

本当にまれで、難しいことなんだな、と思いました。

 

(SP結果)

1.アダム・シャオ・イム・ファ 94.13

2.ルーカス・ブリッチギー 91.17

3.アレクサンドル・セレフコ 90.05

4.ガブリエル・フランジパニー 83.51

5.デニス・ヴァシリエフス 82.34

6.マッテオ・リッツォ 80.43

7.リュック・エコノミダス 78.59

8.アンドレアス・ノルドバック 77.62

9.マーク・ゴロドニツキー 77.50

10.ニカ・エガーゼ 77.00

 

今夜は、女子のSPがあります。