オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

昌磨「より自覚を持って、世界選手権に行くことになる」

こんばんは。種子島ぴーです。

今日の東京は、北風が今年一番、冷たかったです。

 

さて、日曜日に放送された、BSフジ『フィギュアスケートTV!』はご覧になりましたか。

特集は、全日本選手権でした。

舞台裏の選手同士やコーチの様子が映って、

「これこれ、こういうのが見たかったのよね~」という内容でした。

 

昌磨くんの表情が、最近とっても明るくてにこやかで、

“お日さま昌磨”が戻ってきたみたいで、顔を見ているだけでうれしくなる。(やばい??)

 

全日本選手権の雰囲気について、

「みんながこの大会に賭けている、というのを感じる試合だけれど、あまりギラギラしているとは感じない。自分のベストを尽くす。みんながとても仲がいいので、フィギュアスケートという競技の特性上、自分のベストを尽くす。相手の嫌がる行動をするのではなく、自分のベストを尽くすだけっていうのが、みんな集中していて居心地がいい」と話していました。(正確ではないかも)

 

舞台裏で、選手同士が健闘を讃え合ったり、ハグしたりする様子を見ながら、

私は、体操の団体戦を思い浮かべました。

演技中は孤独なんだろうけど、仲間が見守り、拍手したり、声かけたりして、決して一人で戦っているわけではない。

 

フィギュアスケートも、宇野選手がトップになってから、

「個人競技だけど団体戦」みたいな雰囲気が出てきたように感じます。

 

「勝ちにこだわる」昭和のスポーツを見てきた私たち世代は、

昌磨が他の選手をほめることや、「みんな仲良く」に疑問を感じる人もいるようです。

 

が、最近、私は、「みんなで」という雰囲気が、

高難度ジャンプ時代のフィギュアの発展に、

いい効果をもたらしているのではないか、と感じています。

 

フイギュアは繊細なスポーツで、

メンタルの不調で休養する選手や、試合中に突然、ジャンプが跳べなくなる選手が少なくないですよね。

 

みんなが自分を温かい目で見ている、応援してくれている、と感じられなければ、

どうして、固く冷たい氷の上で、靴に刃を付けて猛スピードで危険なジャンプを跳べるでしょうか。

 

それから、昌磨には、「自分さえよければいい」とか、「どんな手を使っても勝つ」といった部分がない。

公式練習を見ていても、後輩やランキングが下の選手に対して、

「オラオラ、どけよ」という態度が皆無で、

ジャンプの軌道が誰かと重なっても、すーっとよけて、もう一周回ってからジャンプを跳ぶ。

 

トップに立つ選手が謙虚だと、他の選手も、

傲慢な態度を取るのが恥ずかしくなると思うんです。

 

リーダーシップがないと言われた時期もある昌磨ですが、

現代型のリーダーシップが、花開いているのでは?

 

全日本の男子フリーを見返す

『フィギュアスケートTV!』を見て、

全日本選手権の男子最終グループを、また見たくなりました。

 

友野くんが、『Halston』で最初のジャンプを跳んだ瞬間から、

観客が彼を大歓迎しているのがわかりました。拍手がものすごい。

最後のスピンに入る前から、拍手が鳴りやまなくて、

静かな曲なのに、会場が振動するって、どゆこと??

 

 

キスクラに座って尚、放心状態のような友野くん。

世界選手権のフリーも、友野くんの演技から神大会がスタートしたし、

「代打請負人」から、「神大会請負人」へ。

 

友野くんの琴線に触れる演技の次は、駿くんの軸がまっすぐで、ふわっと浮くようなジャンプ。『四季』は、冬のパートもいいけれど、春のパートが駿くんの新境地だと思う。

で、わたくし本日気づいたのですが、駿くんのお辞儀の仕方が、ギヨーム・シズロン風になってませんか👍見て見て~

 

 

その演技に拍手を送りながら、リンクインした佳生くん。

やや傾斜した軸で、キリモミ状態のような鋭いジャンプを、猛スピードで跳んでいく。フィニッシュと同時に、震えるようなガッツポーズ。キスクラで涙。

 

部外者だが、私も泣いた。

 

それぞれに個性があって、3人連続して見ると、すごく楽しい。

 

そこへ、キリッと登場したゆまち。滞空時間が長すぎるジャンプ。膝にスプリングが付いているというか、一人だけ、マシュマロの上に着氷しているみたい。

曲がどんどん速くなって、緊迫感が増して、フィニッシュと共にガッツポーズ、ドーン!!

 

ふぅー😅

緊迫したサスペンス映画のような演技を見せていたのに、

コスコスの前で、なんかかわいい生き物に変身していたゆまち。

 

 

そして、登場した草太くん。

ごめんなさい。こういう場面では、崩れてしまうと思っていました。

崩れないで~😨と緊張して見ていましたが、どうしてどうして。

オオワシが空を飛ぶかのごとく、雄大なエクソジェネシス。

彼のスケートは、生で見ると突出してツルツルなので、現地で見れた人は痺れたと思う。スタオベしたい観客が、演技が終わるのを待てないのが、画面越しにわかる。

 

目頭を抑えながら、リンクを上がる草太くん。

 

最終ランナーに神演技のバトンが渡された瞬間

 

ひゃ~この場面で、宇野昌磨先生、大丈夫でしょうか。

結果が分かっていても、緊張する~(笑)

結果が分かっていても、点数ボードをガン見してしまう~(笑)

 

 

冒頭の4回転ループで、もし尻餅をついていたら、危なかったかも…。

よくこらえたと思います。

 

本人もインタビューで話していましたが、プレッシャーに負けて、2、3回転倒していたら、神大会の雰囲気をぶち壊していたかもしれません。

よくやった、昌磨!

こんなに安定感があって、演技構成をコントロールする余裕まである日が来るなんて!(信じられない)

 

まさに、「みんなで作る神大会」。

 

フィギュアスケートTVで昌磨が、

「世界選手権3枠じゃ、足りないなって。(かみしめるように)ほんとに、足りないなあ~って。より、なんか…世界選手権代表として、自覚を持って行くことになるな、っていうのは、思います」と。

 

本当にそうですよね。あの大会を勝ち抜いて手にした世界選手権の切符。

すごいスイッチが入って、今ごろ練習しているんだろうな。

PIWで、どんな感じが見てきます。