こんにちは。今日の東京は、陽が出ていますが、めちやめちゃ風が強いです。
さて、ジュニア世界選手権のあと、垣内珀琉選手が、「ステファンにプログラムを振り付けてもらう予定」と話していました。
珀琉くんとステファン、とても合うと思います。楽しみですね。
olympics.comに、「プログラムができるまで」という内容の記事がありました。
ステファンと昌磨も登場していたので、意訳します。
タイトル◇オリンピアンたちがフィギュアスケートプログラムの作成について語る:「私たちには、常に、調整すべきことがあります」
最高クラスのフィギュアスケーターたちは、プログラムを完成させるまでに何か月もかかることがあります。
トップ選手の数人が、競技会でプログラムを滑る前の複雑なプロセスを紹介してくれました。
来週(3月20~24 日)、モントリオールで開催される2024 年世界選手権で、世界最高のフィギュアスケーターたちがリンクに出てプログラムを開始するとき、ファンが目撃するのは、彼らが1 年がかりで準備してきたことです。
事実、世界選手権が終わってから、彼らが次のシーズンの準備に入るために仕事に戻るまで、わずか数週間しかありません。
「フィギュアスケートの競技プログラムを構築するプロセスは、非常に奥深いものです」と、2006 年のオリンピック銀メダリストであり、現在は、コーチ兼振付師であるアイスダンサーのベン・アゴストは言います。
「多くの人は、プログラムを作るのに、氷上でどれだけの時間を費やしたかを知らないと思います」と、2度の世界選手権メダリストのルナ・ヘンドリックスは付け加えます。
「とても簡単そうに見えますが、その裏には、大変な努力があるんです…本当に大変な苦労が」
スケーターとスケーターの周りのチームの人たちがする作業は、4月にブレストをして、ゆっくり、時には丹念に、それをワールドクラスの競争力あるプログラムにするだけでなく、途切れなく自信を持って演じられるようにしていきます。
「本を書いているときのようなものです。いくつもの下書き(草案)がありますよね」と、2022年オリンピック出場者のマライア・ベルは説明します。
「本は、出版までに何度か編集されます。プログラムも同じで、シーズンの終わりには、初めとは大きく違って見えるかもしれません」
そして、プロセスが始まります。
夏:音楽選びは、極めて重要なスタート
しかし、プログラムの「最初の草稿」を書く前に、ストーリー自体を選択する必要があります。そのプロセスは、挑戦的で複雑である可能性があります。
「まず第一に、プログラム音楽を選ぶときは、『この曲がいい』という確信を持つことが必要です。なぜなら、その曲で、丸々一年滑らなくてはいけないからです」と、フランスのケヴィン・エイモズは、笑みを浮かべて(いたずらっぽく笑いながら)言いました。
ショートとフリーの音楽のチョイスは、ストーリーを語るための乗り物(器)の役割をします。スケーターは、氷上で何を描き、伝えたいのか?
自分に忠実でありながらも、他のスケーターとは差別化した方法で、どんなふうに観客(とジャッジ団)とつながりたいのか?
「音楽を出発点として、私たちは、プログラムの雰囲気も創り出す必要があります。私たちが目指すのは、ストーリー、キャラクター、特別な動きのクオリティです」と、2006年のオリンピック銀メダリストであり、現在は宇野昌磨のコーチであるステファン・ランビエール氏。
「そして、そこからスタートして、キャラクターを作成し、そのキャラクターが演じる動きを作成します。(記事内の動画を参考に意訳)振付師がスケーターと共に創り上げた雰囲気が、音楽が始まると共に、観客との間に精神的なつながりを生むのです」
多くのプログラム構築作業は、オフシーズンの最初の頃、6月から7月にかけて行われます。各国内のスケート連盟は、8月、9月初旬にハイ・パフォーマンス合宿を開催し、スケーターが連盟職員にプログラムを披露し、認定ジャッジからフィードバックをもらえるようにします。
「国際大会での競争に備えるためには、準備が必要なスケジュール割があります」と、アゴスト氏は、ISUチャレンジャーシリーズイベントが9月に始まり、トップレベルのグランプリ大会は10月に始まることを念頭に説明します。
後半につづく