オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

世界フィギュア女子は、SPから神大会

こんばんは。ペアSPも女子SPも、すばらしい演技が続出している世界フイギュア2024。

昨年は、男子の最終グループ手前から神演技が続出でしたが、

今年は、女子の最終グループ手前から、早くもSPで神演技続出となっております。

 

印象に残ったことをざっくり書いていくと、

まず、韓国のユ・ヨン。北京オリンピックの時にお父様のご不幸があり、一時半休養に入っていましたが、ピアソラの『Otono Porteno』で、生命力あふれる、力強く、妖艶なユ・ヨンが帰ってきました!

 

 

観客とのコンタクトも余裕で、やんややんやの大喝采。

長らく暫定トップをキープしました。

 

アンバー・グレンは、出だしキレキレだったのですが、ループを失敗した後に勢いがなくなってしまって、『Heads Will Roll』のぶちかましステップが、レベル3になってしまったのが残念すぎました。しかし、こういうとき、アンバーはフリーで魅せてくれるので大丈夫でしょう。

 

キミー・レポンドは、ものすごく練習してきたのがわかる滑りだったので、ルッツで転倒したのが、本当に残念でした。

 

エストニアのニーナ・ペトロキナの『Run』は、フリーダム全開!って感じで、見ていて気持ちよかったです。スピードもあったし、ユニークなコレオをストレッチを効かせて踊れていました。

 

日本代表の千葉百音選手は、いつものように緊張MAXな表情で始まって、

前半は、『黒い瞳』の娘さんの雰囲気は感じられなかったのですが、

ジャンプを教科書のごとくきっちりと。

後半の陽気なパートに入ると、表情も緩んでいいなぁと思ったら、ルッツが…あ~

さらに、スピンもボードに「×」が付いていて焦りましたが、最終的には消えてほっ。

フリーで盛り返してくることでしょう。

 

 

地元のマデリン・シザースは、大声援を受けると強心臓映えするスケーター。

今回は、ジャンプで3回転×3回転がなかったり、全体的にテクニカルが伸びず、

17位という残念な順位に。

そういえば、3Lz+2Tの得点ボードが、ずっと3Lz+3Tと表示されていて、開催国特典でぶっちぎるかなと思ったけど、だめだったみたい。

 

ルナヘンを脅かす、ベルギーのニーナ・ピンザローネ。

この人の衣装は、ショートもフリーも、ダントツで美しいと思います。

ノーミスのイメージが強いのですが、今回は、冒頭のコンビネーションジャンプの着氷が、二つとも怪しくて、どちらも回転不足を取られ、本人もがっかりのSP11位でした。

 

そして、日本代表の吉田陽菜選手の『Koo Koo Fun』。このプロ好き~

 

 

登場してからずっと元気いっぱい、笑顔いっぱいで、こ気味良い『Koo Koo Fun』を踊りこなしていました。SP8位。フリーではトリプルアクセルが入ってくるかな。

 

最終グループは、豪華~

いよいよ最終グループへ。

トップバッターは、ヘイン・リー。(イ・ヘイン)

彼女の衣装も美しい。曲のタイトルが『The Drink from God』って書いてあったけど、そんなすごいタイトルでしたっけ?

 

 

静かな音楽に乗せて、シーズン前半とは別人のような力強い滑り。

さすが、トップスケーターは、世界選手権に照準を合わせてくるなぁと、感心しながら見ていました。

そして、あまりにすばらしい演技に、かおちゃんのことが心配に…

73.55点で暫定トップに。この辺りから、表彰台へのバーが、ダーンと上がってきました。

 

続いて、グバノワの『モジョ』。このプロは、大好き~♡

冒頭のダンスから、コケティッシュ。

 

 

冒頭のルッツのエッジがえぐかった。

足首ひねるんじゃないかと思うぐらい、外側に倒れてました。

こういう曲を、こんなに軽やかに、こ気味良く演じられるスケーターは、なかなかいないと思う。

 

しかーーーし!! 「♪モジョっ モジョぉぉ」と、ご機嫌で楽しんでいたら、得点源のコンビネーションジャンプが単独に…

スローモーションで見たら、セカンド跳べそうだったのに、どうしたんだろう。本人も、「あ…」って失望が顔に出ちゃってました。その後、ステップとスピンのレベルを落としてしまい、なんと20位。もったいなさすぎる~

 

 

そして、ジョージア連盟の女史、眼鏡が超女史風になってて、ファッションセンスが相変わらずすごい。男子ニカ・エガゼの時に、エテリと張り合うつもりだな。

 

続いて、韓国のチェヨン・キム。

彼女の『谷間の百合』も、大好きなプログラムです。

 

 

スピードが速く、一筆書きのような滑り。

新体操の選手のような体の使い方で、無表情に滑るコンテンポラリーな雰囲気が好きだったのですが、四大陸選手権から、ステップで笑顔が見えるようになり、私的には不満です。ジャッジの評価的には上がると思うけれど(笑)

ジャンプにコールがあり、点数は思ったほど伸びず。

 

続いて、シーズン後半にSPを変更したイザボー・レヴィート。

困難山積みの苦行『蛇プロ』と違って、『Nella Fanatasia』で、妖精さんの世界を存分に表現。

本人の得意分野だからからか、気持ちよさそうに滑っていて、見ていて心地よかったです。

 

 

曲が変わると、ジャンプも軽く見えました。

会心の演技に、本人もガッツポーズ。

73.73点で、ヘインちゃんを抜いて、暫定トップに立ちました。

 

そして、かおちゃんのライバルになりそうなルナ・ヘンドリックス選手。

今日は、スパークしてました!

 

 

ハイパワー、ハイジャンプ、ハイエナジーで、観客も熱狂。

思いっきシーズンベストを叩き出してくれました。

76.98点で、もちろん暫定トップです。

 

こうなったら、かおちゃん、80点出すしかないな😆とドキドキ。

頑張れ~。いつものごとく、緊張した面持ちでスタート。

 

 

冒頭の2A、大きい~

続くルッツが、うぉっ??とバランスを崩したものの、

鍛えた脚で転倒を回避。

よっしゃ~本人、笑ってますがな。

次のコンボ決めてくれ~3F+3Tオッケー~

いける、いける!! という場面で、ステップでヨロっ。

 

やばいかも~

と、本人も思ったようで、フィニッシュと共に、中野コーチの表情を確認。

先生、激オコですか(笑)

 

 

それでも、ミスがあっても、73.29点が出るのだからすごい。

これは、フリーのゴージャスWild Is The Wingで、ひっくり返すしかないな。

 

トップとの点差は3.7くらいだから、まだ十分優勝を狙えます。

むしろ、SPのミスで覚醒して、

とんでもなくすばらしいフリーを滑り遂げる予感がしています。

 

1位 ヘンドリクス 76.98

2位 イザボー 73.73

3位 ヘイン 73.55

4位 坂本花織 73.29

5位 ユ・ヨン 67.37

6位 チェヨン 66.91

7位 ペトロキナ 66.23

 

70点以上が4人もいる展開となりました。

金メダル争いは、この4人かなと思います。

というか、金メダルは、坂本花織だと思ってます。

フリー、楽しみ過ぎる。緊張するけども。