フランスのアイスダンサー ガブリエラ・パパダキスとギヨーム・シゼロンが
競技からの引退を発表しました。
競技に戻ってこないことはなんとなくわかっていましたが
改めて発表があると寂しいですね。
幼馴染だった2人が9、10歳頃にチームを組んで、
いままでずーーっと一緒なんてすばらしい。
今や、相手を見なくても気配だけで演じているのがわかります。
さらにいえば、氷の上で生まれて生活してきたかのように
氷の上でこんなに自在に動ける2人もいないと思っています。
私が一番印象深いのは、世界のトップになったのに
平昌オリンピックのシーズンだけ、
ソチで銀メダルだったテッサ・バーチュとスコット・モイアが3シーズンぶりに復活。
グランプリ大会と世界選手権で激しいデッドヒートを繰り広げていたこと。
そして…世界選手権は僅差で銀メダル。
勝負をかけた平昌オリンピックでは、今でいうRDで衣装のアクシデントがあり
フリーで追い上げたものの、うーん…あーーーーという難しい展開で銀メダルに。
衣装のことばかりニュースになって
あのときは心が痛かった。
そこから北京オリンピックへ向かう4年間は
アクシデントやロシアチームの台頭やコロナ禍やプライベートの悲しい出来事などもあり、
「北京オリンピックには出てこないかなぁ」と思った時期もありました。
だけど、北京オリンピックで無事に金メダルが獲れて
ほっとしました。
金メダルを獲るべき人が獲るのは、観客にとってもうれしいものです。
書いていて気付いたけれど、競技とはいえ
私はオリンピックでの番狂わせを楽しめない性格みたいです。
アイスダンスは、金メダルを獲る順番が決まっているように感じることもありますが
そうでもないことを証明した二人でもあります。
■olympics.comより
Papadakis and Cizeron exploded onto the scene at the World Championships in 2015, launching from 13th place a year prior to claim gold - nearly unheard of in figure skating and especially in ice dance. But their success wasn't a one-off: They added their aforementnioned two Olympic medals and five world titles, and were a consistent force for some seven seasons. That period of dominance included five European championships, two Grand Prix Final victories and seven French national titles. Only the great Tessa Virtue and Scott Moir, the Canadian duo, would unseat Papadakis
パパダキスとシゼロンは、世界選手権2015で一躍脚光を浴びました。前年は13位だったのに、一気に金メダルに踊り出たのです。
フィギュアスケート界、とりわけアイスダンスのカテゴリーでは、めったにないことです。しかし、彼らの成功はこの一度きりではありませんでした。
オリンピックで2度のメダル、世界選手権で5回優勝、7シーズンにわたってずっとトップで活躍し続けてきたのです。
5回の欧州選手権優勝、2回のグランプリファイナル優勝、7回のフランス国内タイトル獲得を含み、アイスダンス界を席巻しました。
パパシゼは間違いなくアイスダンスの歴史に名を残したお二人です。
ギヨーム先生の技術と表現力は、ぜひ佐藤駿くんにご伝授ください。
北京オリンピックの翌年は、パパシゼスタイルがアイスダンスで流行りましたね。