オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

「真央ちゃーん」。ついに叫べた「THE ICE 2017」ざっくり備忘録その4

長々と書いてきましたが、これが最後です。フィナーレ近くは、記憶が崩壊していたので、間違ってたらごめんなさい。でも、これが私の中の記憶です。 

ショーの写真は撮影禁止でしたので、引き続き、演技写真はすべて「スポーツナビ フィギュアスケート編集部」様の7月28日のツイート&ツイート写真を埋め込みさせていただきます。

 

 【備忘録その4スタート】

 

ステージが暗転。スポットライトに浮かび上がる浅田真央。

「エレジー」byラフマニノフ。

 

前日の公演ではジャンプが決まらなかったという話を耳にしたけれど、今日はジャンプの抜けも転倒もなく、本人も完成度の高さを目指したのだろうか。

 

澄み切った空気の中で、ピアノの鍵盤がコツーン、コツーンと私の心を叩く。

 

一度退場した真央ちゃんに、アンコールを催促する手拍子。純白の衣装で再登場。

 

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 「愛は翼にのって」。うーん。ずるいよ。曲だけで泣けるもの。

Did you never know that you’re my hero
And everything I would like to be
I can fly higher than an eagle
Because you are the wind beneath my wings
知らなかったの? あなたが私のヒーローなのよ。
あなたのようになりたかったの。
私が鷲よりも高く空を飛べるのは、
あなたが風になって私の翼を吹き上げてくれるからよ。

やめてー、澄み切った声で歌わないでー

やがて浅田真央が動きを止め、顔を向けた先に流れるビデオには、お世話になった方々の写真が。家族、歴代コーチ、エアロetc.

やめてー、そんなビデオ流さないでー

ラスト近くで氷の上にひざまずき、手で♥を描く。ほぅぅぅ~。終了・・・


あれっ、あれれ、周りの人がみんなハンカチで涙をふいてるよ。場内が明るくなったので、私も涙ふいとこうか。テヘヘ 

 

さてさて、みなさんがハンカチをしまったところで、フィナーレが始まりますよ。

 

 

 

鈴木羊子さんの生ピアノ演奏「アイ・ガット・リズム」に乗せて、出演者をもう一度紹介

  

まずは、黒竜江省雑技団のみなさーん。竹馬スケート靴を履いて、身長高~い滑りを見せたり、スケート靴を履いてコマを回したり。

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ここで、一つの疑惑が・・・この演目は、「THE ICE」に関係ないのではありますまいか? なぜなら、ミュージックが完全なる中国民族音楽。

 

もしや、みなさんのソレは、現地で観光客に見せるアレですか?

疑惑が闇に葬られたまま、カルメンの「ハバネラ」へ。

浅田舞、長洲未来、無良崇人、高橋大輔の大人の色気むんむんチームが、わりとあっさり踊ります。

 

私の席からは、高橋名人×未来ちゃんペアが良く見えたのですが、高橋名人が未来ちゃんをエスコートするように踊っていて、未来ちゃんがうれしそうに微笑んでました。

「真央メドレー」はまだ続いていたのね。記憶を混乱させる構成だわ・・・

ガラッと雰囲気が変わって、「踊るリッツの夜」。

これは、黒いタキシード風の衣装にステッキ持って、大人っぽくキメる群舞(だったと思う)。なんか記憶が崩壊してますが、隊列を組んだときに、小さい宮原選手がチョコマカかわいく動いていたシーンを覚えているような(気がします) 。

 

チョコマカした宮原選手を見ていたら、さらにチョコマカと動く小動物たちの姿が視界に入ってきました。

織田君×ソトニコワ選手&昌磨×鈴木あっこちゃんによる喜劇版「チャルダッシュ」。

この写真を見ると、優雅な感じがしますが・・・

 

 

実際には、「チャルダッシュ」とは気づかないほど、チロルチョコレートっていうか、なんかチロリアンな感じ。

 

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「千鳥屋」 公式サイト

 

 (8月12日追記。公式サイトに写真がありました。ラヴェンダーでもトゥーランドットでもなくこの写真を載せるとは、「かわい~」という声が多かったんでしょうな。確かに、かわいいよ)

http://www.shoma-uno.com/info#504

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身長比からすると大きすぎる帽子をかぶった織田君と昌磨が、フガフガと踊っている。

 

やがて、あっこちゃんとソトニコワ選手が反対方向に滑って行くと、つられて(?)昌磨も付いていく。

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すると、織田君が遠くから手招き。

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織田君のもとへ飛んで行く昌磨。

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二人で向かい合って腕を前で組んでポヨン、ポヨンのポーズ。

(8月7日追記。これこれ、まさにこの場面。スポーツナビ様、写真お借りします)

 

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再び反対方向へと急ぐ昌磨。

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途中で帽子が落下してアタフタ。

拾ってかぶりなおし、手で押さえながらいきなりの超絶技巧スピン。

本人たちは大まじめなのに、終始、吉本新喜劇の雰囲気が。

 

昌磨、振り覚えてなかったよね?

 

 

ゴタゴタした人々が去って(笑)、静寂が戻った氷の上に、スポットライトを浴びて浮かび上がったのは、「蝶々夫人」。


その薄紫が目に入ったとたん、鼻の奥がつーんとして、涙がにじんできた。

世界選手権での詩のような演技が脳裏に浮かぶ。

 

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前奏がかなでられている間に、客席にスポットライトが当たり、真っ白な制服に身を包んだジェフが、ゆっくりと階段を下りてくる。

 

まさに、蝶々夫人とピンカートンそのもので、「2人の永遠のラブストーリーです」などというアナウンスも流れたわけですが・・・

 

私は、森鴎外の「舞姫」&「蝶々夫人」&「ミス・サイゴン」という、異国の地で愛した女を置いて帰国する男シリーズが大嫌い。

 

ピンカートン役になりきっているジェフを、本気で嫌いになりそうでした。

 

幸せそうに滑る真央ちゃんを置いて、最後には去っていく無慈悲なジェフ。絶望のあまり倒れこむ真央ちゃん。舞台が暗転。

 

なんてことしてくれるんだよ、ジェフ!!

  

私の抗議の声は届かないまま、いよいよグランドフィナーレに突入します。

 

 

「君の瞳に恋してる」が流れ、出演者たちが次々と氷上に現れて、ジャンプやスピンを披露。観客の喝采を浴びます。

この時点でもエネルギーの有り余っていた昌磨は、ぎりぎりまで大ジャンプをかましてました。

 

やがて、出演者たちがリンクをまわりながら、さっき練習したフィナーレのダンスを会場一体となって踊ります。どの選手も、かなりしっかり踊っていたのが印象的。

 

高橋大輔名人は、単純なコリオにもセクシー調味料をふりかけて踊ってました。

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昌磨も手と口を大きく動かしながら(本人比)、観客席にしっかりアピールしてくれましたよ。

 

リンクを何周かした後、とうとう、みんなが舞台を去ってしまった・・・

あきらめきれないので、粘り強くアンコールの手拍子をし続けていると・・・

 

リンクにポッと白いレース模様の照明がつき、浦安にある大きな耳のねずみがいるレジャー施設みたいな雰囲気に!

 

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「メリーポピンズ」だ!

Supercalifragilisticexpialidocious!すぅぱぁかりふらじゃりすてぃくいくすぴありぃどぉしぃやす!

真央ちゃんに魔法をかけられて、客席の盛り上がりも最高潮。

 

出演者も全員出てきて大盛り上がりです。

 

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私はといえば、誰がどこにいるのか、目で追うのに大忙し。

だって、昭和の漫才師みたいなコテコテの色の衣装で、それぞれのイメージと結びつかない。

高橋大輔が真っ黄色のスーツって、想像できます?

 

二つの大きな輪になって滑って、白い衣装の真央ちゃんとジェフがそれぞれ真ん中で演技し、漫才師のみなさんが周りを囲む。

 

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最後、みんなが舞台のそでにひっこんだ後も、真央ちゃんと女子スケーター数名が戻ってきて踊ってくれて、曲の終わりにあわてて戻ってきたジェフも加わり、ジェフを真ん中にして踊ります。

そして、本当に本当にショーは終了・・・

 

が、公式記念撮影をするために、出演者一同が氷の上に戻ってきました。

「観客のみなさんは写真撮影は禁止」とアナウンスがあるにもかかわらず、スマホを構えて映している人が、けっこういました。

 

私の前の席の女性は、スマホとカメラの二段構え。その写真、ブログやツイッターに上げても、軽蔑されるだけだと思うがな。

 

ここで、「観客のみなさんは、自由に叫んだりしていいんですよ~」とクリス・ケプラーさんのアナウンスが入ります。「大ちゃーん」「こづー」「しょーまー」など、声援が飛ぶ。

 

私は、こういうとき、大声で叫べる性格ではありません。みなさんも、そうですよね。きっと。

でも、ここで叫ばないと一生後悔するような気がしたんです。

 

うーん、叫ぼうか。

勇気ないな。

お、このタイミングなら叫べる?

うーん、やっぱムリ。

という葛藤を繰り返したのち、最後にとうとう叫んでみました。

「真央ちゃーん」って70パーセントくらいの声量で。

 

そのあと、さらに勇気を振り絞って75パーセントの声量で「真央ちゃーん」。

 

最後に80パーセントの声量で「真央ちゃーん」。

 

なんかそれで、気持ちに整理がついたというか、浅田真央を応援してきた10年あまりに一区切りがついたかな、という穏やかな気持ちになれました。

 

写真撮影が終わり、出演者がいなくなったあと、真央ちゃん、佳菜ちゃん、無良くんが戻ってきて、真央ちゃん、佳菜ちゃんの2人の写真を映してあげる無良くん。やさしいね。

 

そのあと、奥のほうに固まっていた黒竜江省雑技団のみなさんに一人で近寄っていく真央ちゃん。

 

「一緒に写真とりましょうよ」と言いたかったんだと思うけど、言葉が通じないので両者にらみ合いの状態が続く(笑) 高橋成美ちゃんかカレン・チェンをメンバーに加えておくべきでしたな。

 

やがて、ジェフも戻ってきて、黒竜江省雑技団のみなさんと真央・ジェフで記念撮影。こういうところにも、真央ちゃんの心配りが。

 

そして、最後に真央ちゃんが何度も客席に手を振って去っていきました。

 

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ふぅー。大阪まで来てよかったー。

説明できない安心感と安堵感に包まれて、私は会場を後にしたのでした。

 

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。