オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

お通夜のような米国男子フィギュアオリンピック選手発表会と素敵ネイサン。

こんばんは&おはようございます。種子島ぴーです。

勇気を出してようやく見た「バース・デイ 600回突破記念回 浅田真央×東山紀之」。

新情報がないうえに、見たくないシーンもてんこ盛り。浅田真央も東山紀之も好きなのに、浅田真央×東山紀之である理由がまったくない作り。大失敗だー。

 

お通夜のような米国男子オリンピック選手発表会

さて、米国の男子シングルオリンピック出場選手のプレス発表は、お通夜みたいな感じで始まりました。

「アダム・リッポンorロス・マイナー」論争の矢面に立たされる予感からか、覇気のない選考委員長(笑)。

ぐったりと、3人の選手を発表します。もっと、声張っていこーぜ!! 

 

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謝罪会見ですか? それとも何かご不幸でも?

選手の名前が読み上げられても、拍手の少ない記者団。

文句なしに決まったネイサン・チェンの名前が読み上げられたときくらい、「うわーお!!」くらい言って騒いでほしい。

 パラパラとした拍手の後、おずおずと着席するネイサン。

 

続いて、リッポンの名前が読み上げられ、パラパラとした拍手・・・の途中で、我にかえったかのように激しく拍手する記者が約1名。

 

質問タイムでは、さっそくリッポンに記者が質問。

「フリーで失敗して、4位で選ばれないかもしれないと思ったけど、選ばれた気持ちはどう?」みたいな。

 

リッポンは、まず、ロス・マイナーにメールした話をし、フリーで致命的なミスをして心が折れそうになった話、今までの苦難の道を思い出して挽回しようと頑張った演技中の話・・・すごくつらそうな様子のリッポン。泣くのを必死でこらえてる。

 

「自分が最高の選手じゃないってことはわかってるよ。でも、かなりよくやったと思う。だから・・・今朝は、うれしかった」。

 

続いて、「なんでロスは選ばれなかったのか? 彼らには何て説明するの?」的な質問が委員長に向けられる。

「選考の大きな基準は3つあって、世界選手権と全米選手権とグランプリファイナル。たった一回の演技で判断するわけじゃない」。

 

うんうん、そうだよ。

選考発表の場では、ネイサンは、「すべての基準でトップだった」。

アダム・リッポンは、「シーズンのあらゆる成績、2つのグランプリシリーズでの台乗り、グランプリファイナル出場・・・を評価」。

ヴィンセントは、「全米選手権での成績、昨年の世界ジュニア選手権、グランプリシリーズ、フィンランディア・・・を評価」と、いろいろ説明がありましたが、

 

ロス・マイナーが選ばれていたら、

「全米選手権2位の成績のみ。以上」みたいなことになってしまう。

 

 

 

体育会系ステキ男子ネイサン、会場の空気をブレイク!

そもそも、「ロス・マイナーの代わりにアダム・リッポンが選ばれた」という言葉は正しいのか?

「ロス・マイナーの代わりにヴィンセント・ジョウが選ばれた」ってことも言えるのでは?

または、「ジェイソン・ブラウンの代わりにヴィンセント・ジョウが選ばれた」とも言える。

 

2度のオリンピック選考で辛酸をなめ、それでも心折れずに努力してきたリッポン。

本当なら、「やったわ!! ついにやったのよ!!」って、道の真ん中で大声で叫んで、100ツイートくらいしたっていいはず。

でも会場の空気は、リッポンが悪いことでもしたかのよう。

 

そんな湿った空気の中、オリンピックチームメイトについて聞かれたネイサン・チェン、腹から声を出して元気に毅然と言い放ちました。

 

「僕は、アダムが6年間ハードな練習をしている姿を見てきたから、彼と一緒にオリンピックに出られることがうれしい。彼と一緒でうれしいんだ!!」

 

ネイサンの肩に手を置き、「ありがとう」って感じでグイグイ揺するリッポン。

ネイサン、いーヤツ~(涙)

 

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会場の雰囲気が若干やわらぎ、リッポンも少し元気になりました。

 「2人の息子(ネイサンとヴィンセント)の父親になれてうれしいよ」とジョークを言えるまでに。

「まったく違うタイプの僕らを指導するラファエルコーチは、メンターとしても素晴らしい。ネイサンがいなければ、今日の僕もいなかった」とも。

 

 

 

毎回もめるなら、選考計算式の導入を

「アダム・リッポンじゃなく、ロス・マイナーが選ばれるべきだった」という声が聞かれるわけですが、私としては、時間が経つにつれて、「当然、アダム・リッポンだった」と確信するようになりました。

 

「全米選手権一発勝負」とは言っていないわけだから、この一年そしてこの二年のデータを比較すれば、比較にならないくらいリッポン優位です。

 

ロス・マイナーのコーチが、「最初から選ぶつもりがないなら、なぜ私たちは、航空券を買い、ホテル代、トレーニング代を払ってここまで来たんだ?」って怒ってた。

 

怒りたい気持ちもわかる。ロスが頑張ってる姿を毎日見てきたわけだからね。

でもまさか、全米選手権2位の結果だけで、他の選手をおいてオリンピックに行けるとは思ってなかったよね? 

 

日本人選手であれば、「オリンピックに行ける可能性がないなら、全日本選手権には出ません」なんてことはないと思うし、そこはどーなのか。

 

でも、なんだかんだで毎回、後味が悪いから、

この問題は、情報工学にでも基づく選考計算式を事前に提示してもらうしかない。

 

それぞれの大会の成績が何パーセントずつ考慮されるのか。

オリンピック開催地の気候やライバルたちの傾向、年齢や性格、来年の運勢などを加味したアルゴリズムを創り出し、

オリンピックで最もメダルを獲れそうな人から選ぶのか、オリンピックまでに最も努力した人を選ぶのか。

 

そして、全員の目の前で、コンピュータにはじき出された数字が発表されるっていうのはどう?

 

あーでも、計算のもとになる採点が怪しいから、どーにもならないか。(チャンチャン)