こんばんは。種子島ぴーです。
北海道のみなさま、ご無事でしょうか。深夜の暗い中での大地震で、恐ろしかったことと思います。
私の実家も電気が止まっていますが、水道は出ているので、被害は最小限のようです。余震に気を付けてくださいね。
メディアにもっとも登場しているスケーターは?
さて、全世界のフィギュアスケーターの中で、メディアに一番登場しているのは誰だと思いますか?
ザギトワ選手withまさる? ネイサン・チェン@イェール大学?
私は、ダントツでアダム・リッポンだと思います。
リッポンがニュースに登場しない日はないと言ってもいいでしょう。
取り上げられるジャンルは、
- テレビのダンス番組「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ アスリート版」への出演と優勝
- 系列番組の審査員になる
- アイスショーのホストをやる
- 新しい恋人ができた
- 人気トークショーに出る
- 雑誌でヌードを披露した
- ゲイの権利に関する発言や行動が取り上げられる
- ファッション雑誌のモデルをやった
- 人気テレビドラマへの出演
- セレブとの交流関係
- 各種パーティ参加
- 母の日トーク
- 美容方法紹介
- CM出演・・・等々、盛りだくさんにもほどがあるほど盛りだくさん。
このブログを時々のぞいてくださっている方は、私がアダム・リッポン好きなことを、うすうす感じていらっしゃるかもしれません(笑)
どこが好きかというと、何と言っても、美しい。生まれ変わったら、リッポンの顔になってあげてもいいくらいです(何様だ!!)。
そして、貧しくても逆境にあっても、凛としてそれを感じさせないところが好きです。
無一文でLAに出てきて、コーチの家の地下に住ませてもらっていたリッポン。ローンが払えず、車を返却させられたリッポン。オリンピック代表選考に2度も漏れて辛酸をなめたリッポン。やっとオリンピック代表に選ばれたのに、ロス・マイナーに同情する人々から大バッシングされたリッポン。CMスポンサーがつかず、「お金がほしい」と話していたリッポン。
しかし、今や、「アメリカン・スウィートハート(アメリカの恋人)」と呼ばれる国民的スターに!!
びっくりです。いつか、政治家になる予感がします。
ところで、人生最良のときを謳歌しているリッポンの「運命の分かれ道」は、昨年のスケートアメリカだったのではないかと思っています。(本人がどう思っているかはわかりません)
運命のスケートアメリカ
最後のオリンピック挑戦に、すべてをかけるアダム・リッポン。昨年のスケートアメリカでは、完璧なSPの演技でネイサンに続く2位に付けました。
迎えたフリー。集中力を高めて演技に入ろうとするリッポンに、審判長が命じます。「あーた、リンクの上の虫(バグ)を拾いなさいよ」。
バグが虫を指すのか、ゴミや氷のかけらを指すのかはわかりませんが、ティッシュを渡され、何かを拾って審判長に渡すリッポン。
再び名前をコールされ、集中力を高めてスタートポジションに付いたリッポン。
極限まで集中力を高めたところで、再び審判長が命じます。
「あーた、あそこにも虫がいるから拾いなさいよ」。
うーん、氷のかけらでしょうかね。あんたらが整備しろよ、って感じですが。
「は~、マジで言ってんの? 演技に入る前に、改めて集中する時間をくれるなら拾うけどさ」と、リッポン。再びティッシュを渡されて、リンクの掃除に入ります。
これには、実況席も観客もびっくり!! 「演技を妨害する意図があったのではないか」「リッポンをオリンピックに行かせたくない人々がいたのではないか」と、後から話題になりました。
気を取り直して、再びコーチであるラファ親父のところへ向かい、いつもの気合入れ儀式を行うリッポン。
やっと演技に入ります。
リッポン、絶体絶命のピンチ!!
しかし!! 一つ目のジャンプである4回転ルッツの着氷に失敗。
手をついて、古傷の肩を脱臼してしまいます。
「痛~い。棄権するしかないかしら?」と、ラファ親父のほうを見たリッポン。
するとそこには、鬼の形相で「ぬぉぉぉ、滑っとらんかい」と叫ぶラファ親父の姿が。
あまりの恐ろしさに、肩を3回ほど回して、自分で脱臼を治してしまうという神業を見せたリッポン。
その後はすばらしい演技で観客を熱狂の渦に巻き込み、表彰台にのぼりました。
あのとき、棄権していたら、グランプリ・ファイナルに出場することもなかったし、オリンピック選考に残ることもなかったでしょう。
そして、オリンピック出場を機に、ゲイのオリンピアンとして取り上げられる機会が増え、一貫した発言で人々の支持を集め、オリンピックの演技すべてをノーミスで終えて団体戦銅メダルに貢献すると、一気にセレブの仲間入り。
「ダンス・ウィズ・ザ・スターズ」という番組で、すばらしいダンスの数々を披露して優勝し、国民的スターの地位を固めました。
いやー、ほんとによかった。努力がむくわれるって、いいですね。
小さな発見。
ただね、今回、改めてスケートアメリカのビデオを見ていて、わたしゃ、気づいてしまいましたよ。
肩脱臼の原因は、4回転ルッツの失敗ではなく、
演技に入る直前に、ラファ親父がめちゃめちゃ気合を入れて、
リッポンの肩をバンっ!!!ってやったからだということに。
審判に自分の生徒の演技を止められ、バグ拾いをさせられたことに激怒して、熱血親父の体中の血が逆流していたのでしょう。
モニターを見ていた観客席からも、「おおーっ」という声が上がるほど、ものすごい音でした。
ま、リッポンは気づいていないようなので、秘密にしておいてあげましょう(笑)