オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

リッポンの好きな選手は宇野昌磨

Olympics.comに、アダム・リッポンのインタビューが掲載されています。

 

Adam Rippon exclusive: On five years since his Olympic coming out - and the power of sport for LGBTQ+ people: 'Skating saved me'

 

平昌オリンピック前にカミングアウトし、

様々なバッシングを受けつつも、毅然とした態度で対処し、

シングル10位入賞、団体戦銅メダルに輝き、

一躍、“アメリカの恋人”として大スターになったリッポン。

 

Queerアスリートとしての立場から、

スケートが自分を救ってくれたことや、

スポーツ界で道を開いてきたQueerアスリートたちの話なども語っています。

 

「Queer」というのは、

従来の性別カテゴリーにあてはまらない人たちの総称だそうです。

 

インタビューの後半で、昌磨とネイサンについても触れられていました。

Rippon: Nathan Chen comeback depends on 'motivation'

He has also – through his podcast with Wagner and beyond – kept a close eye on skating, calling out Uno Shoma as his favourite skater right now (“he’s so magnetic and engaging”)

■ネイサン・チェンの復帰は、モチベーション次第

彼はまた、ワグナーとのポッドキャストなどを通じてスケートにも注目し続けていて、今一番好きなスケーターとして宇野昌磨を挙げています。

「彼は、人を引きつけ、とても魅力的です」

 

and celebrating the quad Axel of Ilia Malinin (“it’s super cool seeing someone push the technical barrier the way he is”). 

そして、イリヤ・マリニンの4Aを称賛しました。「誰かが技術的な壁を、その人らしい方法で乗り越えるのを目にするのは、ものすごくクールです」

But does he think his former training mate, the Olympic champion Nathan Chen, will make a comeback ahead of Milano Cortina 2026?  “I don’t think Nathan Chen is going to come back. But what do I know? Maybe he will,” Rippon quipped, then added: “There is still space for him, yes. And he can come back and still be very competitive.”

 “I think it really depends on where Nathan's motivation comes from,” he said. “If it comes from wanting to improve or try different artistic choices, if he feels the motivation to compete, I think he absolutely still could.  "But if you've already achieved the biggest accomplishment you can in individual skating, an Olympic gold medal, I think it really depends on where your head is and what is your motivation.”

しかし、リッポンは、元トレーニング仲間のオリンピックチャンピオン ネイサン・チェンが、2026年のミラノ・コルティナオリンピックに向けて、復帰すると考えているのでしょうか?

「ネイサンは、復帰しないと思う。でも、そんなこと、僕に分かるわけないよね。彼は、復帰するかも」と、リッポンは冗談を言ってから、付け加えました。

「戻っても、まだ彼の場所はあると思うし、依然として、高い競争力があると思う」

「復帰は、彼の(競技スケートに対する)モチベーションがどこから来るのか、によると思う」と、彼は言いました。

「もっとうまくなりたいとか、別の芸術的な選択肢を試してみたいという欲求があって、競技に出るモチベーションを感じているなら、彼ならまだ絶対にできると思うよ。だけど、シングルスケートで、“オリンピックの金メダル”という最大の目標を達成したのであれば、どこを目指すのか、モチベーションは何なのかによると思う」

 

ネイサンに対するリッポンの意見に、完全同意。

そして、美意識の高いリッポンが、

昌磨を好きなスケーターに上げてくれたのは、鼻高々です。

 

ラファエル・アルトゥニアンコーチへの言及も。

“It's so important to know that the people around you – if they're not part of the LGBTQIA  community – that they will support you and rally around you when things can get a bit muddy,” he said. “I knew that being an out athlete wasn’t going to change the way my coach Rafael Arutunian treated me. In fact, after I came out, he respected me more.”

周囲の人が、たとえその人がLGBTQUIAでなくても、あなたをサポートし、何かトラブルがありそうなときも、味方になってくれると知ることは、とても重要です。

僕は、同性愛アスリートであっても、ラファエル・アルトゥニアンコーチの僕に対する扱いは変わらないとわかっていたし、実際、僕がカミングアウトした後、彼はより僕をリスペクトしてくれました。

*LGBTQUIA (エルジービーティーキューアイエー/レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クエスチョン、インターセックス、アセクシャル)

 

この部分を読んで、ネイサンやマリニン君が、

LGBTQに関する発言で物議をかもしたときも、

ラファがいたからちゃんと導いてくれただろうな、と思って安心しました。

 

リッポンとラファ親父との絆についてはこちらをご参照ください。↓

www.tanegashimapi.com

 

リッポンは、アシュリー・ワグナーといっしょに、

「The Runthrough」というスケートのポッドキャストを始めています。

聴いてみましたが、世界選手権や国別対抗戦などについても、自由に語っています。

興味がある方は、聴いてみてください。