こんにちは。7年目の3月11日に、さまざまなことを思う種子島ぴーです。
先日、大雨の中、湿気でややヘロヘロになった『宇野昌磨 ニューヒーロー銀メダルへの軌跡』が届きました。
「買いか、買いでないか」と聞かれれば、「買い」だと思います。
制作陣の昌磨への愛情が感じられる一冊となっております。
中身をお見せすることはできないので、口頭でご説明いたしましょう。
まず、表紙をめくると、オーソドックスな特集記事の扉ページになっております。ここは、アマゾンで公開されているので載せてもいいでしょう。
で、次のページをめくると、ほほーっ・・・これは昌磨で遊んでますね。昌磨を「かわいい」と思っている愛情が感じられるレイアウトです。
で、次のページをめくると、おーっ、衣装の美しさが際立つ写真!!
って、わかんねーよ(笑)
中身は購入後の楽しみにしていただくということで、大枠の感想を。
撮影 ◎
すばらしい。昌磨にほれている、またはリスペクトしているカメラマンが撮影したと思われます。トーンが統一されていることから、寄せ集めの写真ではなく、この企画のために撮ったものではないかと推察されます。
写真選定 ◎
表情のセレクトから、昌磨に対する愛を感じます。疑問を感じるカットは、一枚もなかったですね。
フィギュアスケートの写真で私が受け付けられないのは、ジャンプやスピンをしているときに遠心力で顔がビヨーンと歪んでいる写真や、転倒して足が開いている間を大写しにしたものを掲載するメディアです。
以前、転倒して股の間がお茶の間のほうを向いている写真を背景に、浅田真央さんにインタビューしたニュース番組がありましたが、ああいうのは犯罪に近いと思います。
で、もちろん、今回はそういうものはありません。小さな転倒カットもありますが、無様に見える映し方ではなく、「湖に倒れこんだ王子」って感じ(なんだそれ)。そもそも、昌磨は転倒しても悲壮感がないので、むっくり起き上がっている写真に、むしろ笑える。
写真トリミング ◎
グッドです。当たり前ですが、顔が本の「のど」(内側の開ききれないところですね)にかかっていたり、体がヘンに切れていたりということはありません。
レイアウト ◎
グッドです。見開きごとに緩急が付けられています。
文章 ○
普通です。そもそも、あまり文章はなく、目新しい情報もありません。ただ、写真中心の本と考えれば〇。多くを語らない昌磨の特性に基づいた構成と考えれば◎です(笑)
構成△
ここが問題です。ワイドショーもろもろで、金メダリストさんとセットで取り上げられることに、私は辟易していました。自立心、闘争心の強い昌磨は、弟キャラじゃないですからね。自分のペースで生きているだけです。
だから、せっかくの「昌磨本」で、滑走順抽選会、頭を撫でられるシーン、記者会見でめんどうをみられている風の写真、エキシビション練習でのからみ等々、webで報道されていた一連のシーンを入れてほしくなかった。
野球で言えば、「イチローの写真集を買ったら松井秀喜もついてきちゃった」みたいなね。
えーと、わかりにくいな。レスリングに例えれば、「吉田沙保里の写真集を買ったら、伊調馨もついてきちゃった」って感じかな。ますますわからないって?
じゃ、これでどうだ!! 子犬の写真集を買ったら、やたらマッシュルームが映りこんでたってことですよ。
数少ない宇野昌磨本としては、完全に昌磨に振り切った構成にしてほしかったな。
でも、2人のからみが大好物な人にとっては、とてもいいと思います。
・・・などなど思っていたのですが、同じようなタイトルで発売された「完全保存版 羽生結弦 平昌オリンピック 金メダルの全記録」の評判がよろしくないらしく、
本人の顔が途中で切れているとか、ご本人より昌磨のほうがメインで映っているカットがあるとか、高いお金を出して買われた方には、お気の毒としか言いようがない。
ってか、関係者が誰もチェックしなかったのか?
本人の許可なく、勝手に作られたものなの? そんなこと、ありえるのか。
そんなこんなを知った後で改めて見ると、この昌磨本がすばらしく見えてくる(笑)
というわけで、私の評価は「買い」です。