オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ラファエルコーチ、息子ネイサンとの別れは訪れるのか?

こんばんは。初めてパワーヨガに挑戦して、首が回らない種子島ぴーです。運動はほどほどがいいですね。

天に二物を与えられてしまった男

さて、アメリカの超難関校イェール大学への入学が決まったネイサン・チェン。天に二物を与えられてしまったばかりに、難しい問題に直面することに。

それは、アルトゥニアンコーチと一緒にスケートを続けられるかどうか。

というのも、ネイサンが師親父と仰ぐラファエル・アルトゥニアンコーチがいるリンクは、西海岸のカリフォルニアにあり、医者や名士へとつながる未来を拓くイェール大学は東海岸にある。

 

その距離、飛行機で乗り継ぎも含めると9時間くらい? 日本からハワイまで行ける時間だな(笑)。アメリカ大陸恐るべし。

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スケートの世界では、北京オリンピックや世界選手権で金メダルを狙える位置にいる、当代一の4回転キング。

競技を引退した後の人生を考えれば、全米学生垂涎の難関大学入学をあきらめることも考えられない。

そして、ラファエル親父と離れてスケートをやることもまた考えられない。


ということで、「西海岸でのスケートwithラファエル」と「東海岸での学業atイェール大学」の両方を選んだネイサン。

 

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  • しかし、心のどこかで、両立は無理だとわかっているラファエル親父。
  • それでも息子の好きにさせてやりたいラファエル親父。
  • かといって、愛する息子と離れることも辛すぎるラファエル親父。
  • 「スケート」「大学」「コーチ」の3つで、物理的に捨てることができるのは、コーチ・・・だということもわかっているラファエル親父。

そんな親父心がにじみ出ているジャパンタイムスのインタビュー記事を意訳します。(というか、真凛ちゃんの記事の続きです)

 

 

ネイサン・チェンは、挑戦する道を選んだ。

www.japantimes.co.jp

続いて、アルトゥニアンにネイサン・チェンのことを聞いてみた。彼は、イェール大学の授業に出るために、秋にはコネチカット州のニュー・ヘブンへと、アメリカ大陸を横断して引っ越す予定だ。


「私は、誰にでも、自分で決める機会を与えるようにしている」と、アルトゥニアンは言う。

「ネイサンはイェール大学に合格して、そこはとてもハイレベルな大学だから、彼は合格したことに興奮していると思う。それで、スケートと学業のどちらもやりたいと思っているんだ」

「ネイサンが私に言ったセリフは、『父さん、僕、挑戦してみたいんだよ』。彼は、私の元を去りたくはないんだ。今日(こんにち)の彼を作ったコーチは私だということを、わかっているからね

アルトゥニアンの話しぶりは、自信に満ちていた。

「ネイサンは、学業とスケートのどちらもやりたいと言うけれど、私に言わせると、それはとてもとても大変なことだ。でも、彼にとっては、どちらも今しかできないことだよね。

ネイサンは私に言ったよ。『ラファエル父さん、もしも無理だったとしても、何か対策を打てるさ』とね。もし無理だったら、彼は人生を見つめ直して、必要なことをやるだろう。もう一度言うが、彼の人生だ。私のものじゃない」

アルトゥニアンに、誉れ高い生徒(ネイサン)とトレーニングをするために、西海岸と東海岸を行き来することができるかどうかたずねてみた。

「実現するのは難しいだろうね。浅田真央やジェフリー・バトルのときと同じだよ。難しかった。何度か、真央に日本に来てくれと言われたけど、『ノー、それはできない』と答えたよ」

「ここには真凛がいる。ミハル・ブジェジナがいる。韓国から来たイム・ウンスがいる。私には、ほかにも素晴らしい生徒たちがいる。ベストを尽くすよ。でも、(ネイサンを教えに遠くまで行くのは)難しいだろう」

---翻訳終わり

 
東海岸と西海岸を行き来しながらチャンピオンを目指すことが不可能だとわかったとき、ネイサンは、アルトゥニアンコーチに別れを告げて、東海岸で新しいコーチを見つけるのだろうか。

 

または、かつての浅田真央に対するタラソワ女史&ジャンナ先生のようなカタチを取るのか。

 

秋冬以降の競技会で、ネイサン・チェンがどのような結果を出すのかも含めて、気になるところだ。