こんばんは。太陽にエネルギーを吸い取られて、干からびてしまった種子島ぴーです。
もう誰も読んでいないかもしれませんが、とりあえずTHE ICEのことを、ゆるゆると書き留めておこうと思います。
ザギトワの『オペラ座』は、なかなか新鮮。
さて、オリンピックの前までは、メドベージェワが日本大好きセーラームーンということで盛り上がっていたのですが、いつのまにか秋田犬マサルとともに、日本通ナンバーワンの座に躍り出たザギトワ選手。
資生堂もバックについて、美しさも絶好調。新SPを日本で世界初公開ということで、ライバルたちがTHE ICEに注目することとなりました。
発表されていた通り、新SPは『オペラ座の怪人』というポピュラーな曲でしたが、ザギトワ版は、予想外に新鮮なバージョンでした。
もちろん、怪人役ではなくクリスティーヌ役だと思うのですが、ブルーのドレスに低い位置でまとめたシニヨンが、大人っぽい。編曲もちょっと変わっていて、めまぐるしく音が変わります。でも、コリオは今までほど、めまぐるしくない。
ジャンプで転倒したことも含めて、機械的だったイメージが女性らしくなっていました。
驚異の腹筋を活かした重機系『天国への階段』
さて、トリを務めましたのは、我らが宇野昌磨。新SP『天国への階段』byレッド・ツェッペリンを遂に生で確認しました。
繊細なアコースティックギターの音が氷上に響く中、フラメンコの動きが入ったコリオも繊細。細部まで音を拾っていて、ジャンプの音ハメも完璧でした。
私は、3回転スピンをしたあと、すぐに切り返して逆回転の3回転スピンをするところが気にいりました。あの動きは、体の軸がかなり締まっていないと出来ないと思う。
その場面から、だんだん音楽もコリオも激しさを増していくんだけど、ものすごい体力と腹筋で攻めて行く昌磨。このプロは、他の選手にはこなせないのではないだろうか。
それくらい、世界が注目する腹筋が(!)、存分に活かされたプログラム。繊細なんだけど、重機系の馬力を感じさせるプログラムです。さすが、樋口コーチ、わかっていらっしゃる(笑)。
髪かき上げからのトリプルアクセルで悲鳴が~~(笑)。
余裕が出てきたら、この場面、もうちょっと色気注入願います。贅沢言って、すみません。
今シーズン、各国の実況解説者たちをうならせる予感。
フィナーレは再び『グレイテスト・ショーマン』
「THIS IS ME」
あっと言う間に終わりの時間が近付いて、フィナーレに突入。映画『グレイテスト・ショーマン』より「THIS IS ME」で、力強いグループナンバーが始まりました。
映画でも、一番感動的なナンバー。ガブリエル・デールマンが、センターで力強いパフォーマンスを見せます。そう言えば、オリンピックに出たのに、ギャビーはあまり出番がなかったな。
他には、織田くん、ヴォロノフ、友野くん、無良くん、アリエフ・・・うーん、あっという間に終わってしまって一人ひとりをじっくり追えず。
「Rewrite The Stars」
続いて、映画『グレイテスト・ショーマン』より、ペアのヴァネッサ・ジェイムズ&モルガン・シブレと、アイスダンスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シズロン組による「Rewrite The Stars」。4人だけなので、ゴージャスな二組の演技を落ちついてみられました。
パパシゼの美しさは言わずもがな、ヴァネッサ&モルガン・シブレのアクロバティックぶりがすごい。シズロンがヴァネッサを片手で持ちあげて、ダンベルのように上下に動かしたり(スターリフト)、ヴァネッサを頭の上に乗せて、お皿のように回したり。やはり、昨年の黒竜江省雑技団の流れをくんでいると確信した。←違うと思うぞ。
よくよく考えると、「THE ICE」であって、「THE ICE グレイテスト・ショーマン」ではないのに、音楽まるぱくりでまとめるのはアリなのか?
いや、余計なことを考えちゃいかん(笑) 20世紀フォックスと提携しているのかもしれないしね。←違うと思うぞ。
「Never Enough」
続いて、長洲未来、宮原知子、アリーナ・ザギトワの3人が、白いドレスで舞う『グレイテスト・ショーマン』より「Never Enough」。3人のスパイラルがライトに映えて、心が洗われるように美しい。
と、すいーっとやって来た昌磨がザギトワのほうに向かうと、長洲未来、宮原知子の2人が「あ、お邪魔ですか?」と去っていく。
凛々しい表情でザギトワをエスコートして踊る昌磨。しかし、なぜか「愛」は感じられない。「姉と弟」といった雰囲気すら漂う(おっと、昌磨ファンのみなさん、石を投げないで)。
かといって、ネイサンとザギトワでは、振られた女を恨んで踊るネメシス的な感じになってしまう(おっと、ネイサンファンのみなさん、石を投げないで)。誰がザギトワに似合うかと考えると、ヴォロノフだな~。本当はね。
ボーイズトリオの「The Other Side」
と、ザギトワも去り、お待ちかねボーイズトリオによる「The Other Side」from『グレイテスト・ショーマン』(←って、しつこいか)。
まずは、3人3様に、アイドルになりきってカッコ良さを見せつけます。
その後、トリオワークへ。ネイサン、昌磨、ボーヤンが並んで、時間差でトリプルアクセルを次々に決めていく。これは、タイミングが難しい。ヒューヒュー!!
続いて、三人三様のスピンヒューヒュー!! 。
さらに、昌磨がクリムキン、ネイサンがスプレッドイーグル、ボーヤンがスパイダーマンで、すいーっと流れて行く。ヒューヒュー、ヒューヒュー!!
力量が同じくらいの3人だからこそのトリオパフォーマンスは、あっという間に終了~もっと長いプロだと思った~(泣)
まさるぅ、まさるぅ、くるくるくるくる
そして本当に本当におしまいのグランドフィナーレ。さっき練習した「まさるぅ、まさるぅ、くるくるくるくる」を踊る時間となりました。
「みなさーん、みなさんもグレイテストになりたいですか?」と、クリス・ケプラーさん。しかし、「グレイテストになりたいか」と言われても反応に困るので、観客の反応は薄い。
もう一度、「みなさんもグレイテストになりたいですか?」と声を張るクリス・ケプラーさん。意味はわからないが、とりあえず小声で「いぇーぃ」と返事をして、恒例の「君の瞳に恋してる」がスタート。観客全員、立ちあがります。
この場面の曲こそ、「グレイテスト・ショーマン」では??
【#TheIce2018 愛知公演】エンディング (写真:坂本清)#フィギュアスケート #figureskate pic.twitter.com/PEo3iyavdF
— スポーツナビ フィギュアスケート編集部 (@sn_figure) August 4, 2018
出演者が「THE ICE」のTシャツを着て、リンクを周ります。
このTシャツ、みんな思い思いにアレンジしてあって、本当はゆっくり全員の分をチェックしたかった。カットしてあったり、落書きしてあったり・・・しかし、複数人を目で追うのが苦手な私は、それどころではございません。
またまた、「18兎を追うもの1兎をも得ず」ということで、昌磨のみをガン見する作戦。
おそろいの帽子が海外仕様なのか、昌磨は頭が入らず。ちょこんと頭の上に乗っけたようになっているのが、幼稚園児みたいでかわいかった。
そして、グランドフィナーレのダンスは、いつもしっかり踊る昌磨くん。今回も、「まさるぅ、まさるぅ」と歌いながら、お客さんの目を見てしっかり踊っていました。というか、お客さんをダンスに誘っていました。
途中、何人かの出演者がジャンプをしたり、スピンを披露したり。昌磨は、ジャンプの軌道に入るのかな~と思ったら、人が多くて軌道を確保できず、もう一度周回してイナバウアーを披露。このイナバウアーが、荒川静香>>昌磨>>一般女子選手というくらい、しっかり反ったものでした。
出場者が出口へとはけて行くとき、昌磨は最後に残って、何度も90度のお辞儀をしていたのが印象的でした。
鳴りやまない手拍子は、アンコールの催促。
また昌磨を先頭に、みんながリンクに出てきて周回しながら手を振ってくれる。そして、また、昌磨が最後まで残って、90度のお辞儀。
そのとき、ネイサンとボーヤンが「ポンポン」と昌磨の肩を叩いて、「みんな、おまえが見たいんだよ」みたいな仕草をしていたのを見て、ネイサンとボーヤンは大人だなぁと思いました。
そして、みんなが引っ込んでも、観客の手拍子は鳴りやまない。舞台裏で出演者の誰かが、ポーンと帽子を高く放ってくれる。たぶん、モルガン・シブレとかヴォロノフとか、腕に筋肉がついた小粋な人だと思う(笑)
で、最後の最後に、昌磨が一人で出てきて、もう何もすることがないので90度のお辞儀を何度もして去っていきました。これはもう、完全に座長ですね。
オリンピックメダリストとして愛知に凱旋し、座長として歴史ある「THE ICE」を盛り上げた昌磨。人前に出るタイプではないのに、コワイ女装をして、トリで素晴らしい演技をして、90度のお辞儀をして帰っていくなんて、ボーイズトリオが看板になるアイスショーだとは思ったけど、ここまで昌磨が活躍するとは思いませんでした。
うーん、大満足。愛知まで来て良かった!!
と思ったけど、会場の外に出ると、40度の日射しが痛すぎて息も絶え絶え。たった今、見たシーンさえ忘れてしまいそうになりました。
ところで、今回、昌磨にファンレターを書いて、ブログで呼び捨てにしていることや昌磨で遊んじゃってることを謝っておきました。もちろん、許しは得ていません(笑)。が、反省せずに突き進みたいと思います。
以上で、ゆるゆるレポートは終了です。みなさま、楽しい夏休みをお過ごしください。