オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

宇野昌磨vs.ステファン・ランビエール。2人の間の空気がせめぎ合う、至高のコラボ『冬』。

こんにちは。もわ~んとした暑さの中で、「フレンズオンアイス」の記憶が薄れつつある種子島ぴーです。

宇野昌磨選手の公式サイトのメッセージが更新されました。

shoma-uno.com


そのメッセージの中の、

フレンズオンアイスでのコラボナンバーは自分でも感動して、
これからのスケート人生において大きな経験となりました!

 

という昌磨のコメントを見て、「そうだ、フレンズオンアイスのコラボの件、書かなくちゃ」と思い出しました。

 

先日の「フレンズオンアイス 横浜 日曜昼の部」で、宇野昌磨&ステファン・ランビエールが魅せたコラボは、語り継がれるであろう演技でした。

 

昌磨とランビ伯爵の、リンクを溶かすような熱いコラボ『冬』。

 

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おっと失礼。これは違いました。

 

真冬の湖のように張りつめた空気の中で演じる『冬』。

 

もーねー、素晴らしいとかいうレベルの言葉では表現できない演技でした。


一般的にショーのコラボと言えば、楽しい、うれしい、シンクロ率が高い・・・といったお祭り感が強く、

 

これほど難度の高いコリオを、お互いに100%の力を出し切って演じたのを、私は見たことがありません。

 

ランビ伯爵にとっても昌磨にとっても、ヴィヴァルディの『冬』は、オリンピックで銀メダルを取ったプログラム。(昌磨は平昌のショート、ランビ伯爵はトリノのフリー)。

 

競技から引退して久しいランビ伯爵としては、現オリンピック銀メダリストと張りあって、栄光を汚すようなことがあってはなりません。コラボを承諾した時点で、相当の覚悟があったと思われます。私なら、断ります。そこがまず、尊敬する部分です。

 

一方の昌磨も、昨シーズン『冬』を選んだ時点で、ランビ伯爵の名作『冬』は頭にあったはず。過去のビデオも、繰り返し見ているかもしれません。

 

意地×プライド×思い入れ×伯爵×王子×愛が、どかーんとケミストリーを起こして、一人で演じるよりも、かなりすごい演技になっていたと思います。

 

まずは、おなじみパープルの衣装に身を包み、平昌オリンピックに勝るとも劣らない気合と集中力で演じる昌磨。

 

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オリンピックの時よりも、動きがひきしまって見えました。

 

なぜなら、リンクの横には、射抜くような目で昌磨を見つめるランビ伯爵の姿が!!

 

やがて、昌磨が動きを止めると同時に、すいーっと氷上に滑り出てきたシマウマ伯爵。いや、ランビ伯爵。って、えー??

 

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ここでいったん、話の腰を折らせていただきますが、一度見たら忘れようにも忘れられない、ステファン・ランビエールのシマウマ衣装。

私の脳にも深く刻まれていましたが、これ、『冬』の衣装でしたっけ?!


私はてっきり、『ライオンキング』のときの衣装だと思ってました!(って、やってねーよ、そんな作品!!)


当時から不思議な衣装だと思っていましたが、「ヨーロッパのファッションセンスとは、かくあらん」と、勝手に納得していました。

なぜにヴィヴァルディの『冬』を、このデザインで演じようと考えたのか?? 日本とスイスでは、「すいませーん。『冬』用の衣装くださーい」と注文すると、かくも違うデザインが上がってくるのか・・・。文化の違いって、奥深い。

 

で、話を戻すと、シマウマ衣装に身を包んだランビ伯爵、滑りながらぐいぐいと昌磨に圧をかけていきます。

まるで、後頭部に目がついているかのように、背を向けて滑っていても、昌磨の存在を感じながら滑っていることがわかります。この辺りは、熟練の技というか、伯爵に軍配が上がるところ。

 

トリノのころに比べて、動きが大きく優雅になっていましたが、演技力でカバーしていたわけではありません。とっくに競技から引退しているというのに、トリプルアクセル、トリプル+トリプルをパーフェクトな着氷でキメてゆきます。


近年のアイスショーで見た表現重視の感じとは、別人のようでした。ジャンプの練習を積んできたことがうかがえます。「平昌の銀メダリストに、ひけを取ること許すまじ」という、伯爵のプライド。

 

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そのランビ伯爵の動きを、一瞬たりとも見逃さないぞと目で追う昌磨。普段、リンクの隅で他の人の動きを見ているときとは、背筋の伸びが違います(笑)。

もうね、2人の銀メダリストの間の空気がすごい!!
ピンと張りつめたかと思うと、相手にググッと圧をかけ、相手もまたググッと押し戻す。会場の「KOSÉ新横浜スケートセンター」は、横浜港の冷凍倉庫並みに寒かったのですが、『冬』コラボのための演出だったのでしょうか。(たぶん違う)

 

キーンと冷えた空気の中で、ニヤケ度0%の美男子2人が真剣勝負で競う『冬』の、かっこいいこと!!

 

やがて、互いの動きがシンクロしながら終盤パートへ。ランビ伯爵のコリオに昌磨が合わせていた・・・気がしたけど記憶があいまいです。そう言えば、昌磨の最後の高速スピンの足の使い方、ステファン・ランビエールに似ている。

 

私が見た日曜昼の回は、パーフェクトな演技だったのではないでしょうか。ほんとに、思い切って見に行って良かった!!

 

そんな昌磨が、伯爵からご褒美にもらった「レットブル 翼をさずけよ」を手にした写真を公開してくれました。

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出典:宇野昌磨公式サイト shoma-uno.com

血走ってぎらぎらした目がそっくりなお2人。すでに何本か飲んだ後でしょうか。