世界の舞台で名乗りを上げた山下真瑚選手
こんばんは。フィンランド杯が始まる前に、スケート・カナダ山下真瑚選手の海外解説を訳しておこうと思う種子島ぴーです。
SP「セビリアの理髪師」は、見ているだけで頬がゆるむ、ステキすぎる演技でした。
フリーは、ライブストリーミングで見させていただいたのですが、気を失いそうになるくらい眠かったのと、映像がカクカクとこまぎれに動いていたので、感想記事を書くのは控えていました。
「真瑚ちゃんがジャンプを跳ぶぞ~」っていう瞬間になると毎回映像がフリーズし、動き出したときには跳び終わってにっこりポーズを取っており・・・
ただ、「もしかすると、優勝しちゃうんじゃないか」という雰囲気は、カクカクの映像からも伝わってきました。その堂々として可憐で爽快な演技の動画をyoutubeに上げてくださっている方がいたので、ブリティッシュユーロ版を訳します。
彼女の演技を見て、焦っている日本のシニア女子はたくさんいると思います。勝負の世界って、本当にきびしいですね。
山下真瑚スケートカナダ「蝶々夫人」ブリティッシュユーロ訳。
15歳、名古屋出身です。
間違いなく、未来のワールドスターです。
2位になりました。フリーで、3位から順位を上げました。(リアルタイムではない模様)
山下真瑚。プッチーニの「マダム・バタフライ」です。
(いきなり3Lz+3T+2T。解説無言)
(たっか~い3F。解説無言)
(すい~っと2A。解説無言)
(チェンジ・フット・コンビネーション・スピン。解説無言)
(またもや、す~いっと2A。解説無言)
後半の演技へ。解説、何か言ってくれぃ!!
(絶好調な3Lz+3Tで笑顔。解説無言)
(着氷頑張る3Lo! 解説無言)
(ステップシークエンス)
(3S+2T。解説無言)
ただもう、素敵な演技でした。
(解説が無言だったのは、魅力的なニューフェースの演技を、がっつり見ていたからのようです)
(意訳)私は先程、「優勝はできないだろう」と言いましたが、いつか「このときの演技が、重要なポイントだった」と振り返るときがくるかもしれません。なぜなら、この若いレディは、初めてシニアグランプリの舞台で、「こんな素晴らしい選手がいるのよ」と、名乗りを上げたのですから。
彼女は、メデベージェワと互角のすばらしい演技をしました。たぶん、セカンドマークの差だけでしょう。
しかし、エリザベータ・タクタミシュワに、わずか0.2点ほど足りずに優勝できなかったのは、とてもアンラッキーでした。
ジャンプは軽々として、身のこなしは優美で芸術性がある。
(映像は)7本の3回転ジャンプの一つ、トリプル・ループです。
芸術性がある一方で、強さもある。15歳にして、脚の強さが備わっています。
彼女の演技を見られてうれしいよ。
彼女の演技は、見ていて退屈しない。
(点数表示136.76)
フリーの点数は、メドベージェワとほとんど変わりません。メドベージェワが、フリーで優勝しました。総合で3位でした。
山下は、3位から2位に上がりました。僅差でした。
そして彼女は、未来のメジャーなスターになることを、世界に向けて発信しました。
ロシアの選手たちが勝ちましたが、油断召されるな。
山下真瑚が、彼女たちに肉薄しています。
最終結果の順位と点数です。ここラヴェルで、タクタミシュワが0.26点差で金メダルを取りました。
山下真瑚が銀メダル、メドベージェワが銅メダルです。
メドベージェワが戻ってきました。とても厳しいショートプログラムの後、巻き返して銅メダルを取りました。
山下選手、また彼女を見られるのが楽しみです。
3週間後にモスクワで開かれるロステレコム杯に出場する予定です。
次のグランプリシリーズは、来週末、ヘルシンキで開かれます。
また皆様にお目にかかることを願いつつ、ここカナダから、グッバイ!!
(完)
私も東京からグッバイ!!ということで、数日不在にします。ブログは書けないかもしれませんが、チャンスを見つけてロステレコム杯はなんとか見たいと思います。