オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

事案1:高橋大輔がかっこよすぎる件

王者というより、王様でした。

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こんばんは。メリークリスマスな種子島ぴーです♪

 

男子SPが終わった日は、昌磨の記事を書くだけで息も絶え絶えだったのですが、

感動、ハッピー、大満足だった高橋大輔選手についても、忘れないうちに書き留めておこうと思います。

 

「22番。高橋大輔さん」とコールされた瞬間、心臓がギュイーン。誰か助けて~。

翌日のフリーは、「22番。宇野昌磨さん」だったので、22番は何かと心臓に悪い(笑)

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「The Sheltering Sky」。

シフォンの衣装と共に、ひと漕ぎでリンクに風を起こす大輔氏。
冒頭の3Aは、風に乗ったままフワリと跳び上がって、カツンと着氷。心臓がキュン。

 

みんなが見守る中、氷の上にS字カーブを描いて、3F+3Tのコンビネーションへ向かう。そうそう、この入り!!

空中でのきれいな姿勢も、セカンドの着氷も、以前と同じだ~!! いや、以前より軽いぞ。


最後のジャンプに向かう高橋大輔を、会場中の人が息を凝らして見つめている。
緊張しすぎると、人は無表情になるらしい。
客席には、同じ表情の人々が、スタンプのように並んでいる。

ふと、リンクの外で硬直して大ちゃんを見ている田村岳斗氏の姿が視界に入り、笑いそうになる。

3Lz! きれーい。前よりきれい。

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コリオシークエンスの入りで、こちらに向かって駆けて来るところで、半泣きでした。


くそ~、ウィルソン姐さんが「大輔がこの曲で滑れば、観客は涙するはずよ」って言ってたけど、その通りになってるじゃないか!! なんてこった(笑)

 

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いや~。この演技にしょうもない形容詞を付けられないので、
「!!!」としか言えないけれど。
数カ月でここまで持ってくるとは!!

 

チャーミングすぎたフジテレビ「Restart 2018」。

演技を見終わったあと、録画してあった『独占密着!高橋大輔 現役復帰ドキュメント ~Restart 2018 明日への道を探して~』(フジテレビ)を見ました。
試合前に見ると、フィルターがかかってしまいそうだったので、あえて温存してました。

 

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この番組、ものすご~くよかったです。

見ていない方は、ぜひ映像を探して見てください。再放送、あるかな?

最後のテロップの「ディレクター山本草太」が、気になったけど(笑)

 

映像の中の大ちゃんが、チャーミングすぎるんです。
不安も弱さも、全部話す。
ちょっと話すのではなく、100%本音を話す。
「この人、本当にすごいなぁ」と思いました。

 

スポーツキャスターなんてやらずに、ラジオをやったらいいのに!!
オールナイトニッポンみたいなやつ。
セリフが決められているより、思うままに話すほうが、断然合ってる。

フィギュアの解説も、副音声でカジュアルにしゃべるタイプのものをやってほしいな。
“居酒屋みのる”にしゃべらせてる場合じゃないってば(笑)。

 

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フリーは、かつてのレベルに到達するには時間が足りなかったと思うけど、
存在感がすごすぎて、どーにもなりません(笑)

リンクに入るときの雰囲気が、王者というより、王様だよ。

これは、2位になるよね。
というか、大チャンスを活かせない若手がどうかとも思う。

 

一言一句、納得感があった代表辞退会見

世界選手権を辞退したというニュースを聞いた瞬間は、「あ~、もったいない」と一瞬思うんだけど、数分考えると、「まぁ、そうだよな」と納得。

 

出られるから出ればいいってもんじゃない。
世界の頂点を知っている人だからこそ、世界で戦う意味をわかっている。

埼玉での世界選手権に、5年前の忘れ物を取りに来て、新たな忘れ物を置いていくのもね。

 

そして、きちんと記者会見を開いて、「なぜ辞退したか」を説明する高橋大輔がすばらしい。

彼の一言一句、すべてに納得感があって、かっこいい。


後輩へのやさしさから辞退したわけじゃない。

そんな逃げ口上が似合う人じゃない。

  • 今シーズン、試合に出ることはもうないと思います。
  • 世界と戦う覚悟を持ちきれなかった。
  • 僕自身、32歳でこの先に希望があるかというと、正直、ないと思います。


否定的な言葉を、力強く、ほがらかに、きっぱりと、笑顔で言い切る高橋大輔が、とんでもなくかっこよかった。