こんばんは。スケート中継の見過ぎで、脳みそがしびれてしまった種子島ぴーです。
もうちょっと、のんびりブログを書こうと思います。
とはいえ、素晴らしかったスケートアメリカ男子の結果について、やっぱりちょっとしゃべりたい!!
スケアメ男子総合結果
男子の総合は、以下の結果になりました。
金メダル ネイサン・チェン 299.09
銀メダル ジェイソン・ブラウン 255.09
銅メダル ドミトリー・アリエフ 253.55
合衆国国家が流れた瞬間、ネイサンとジェイソンが、右手を心臓の上にサッと置いたのが、かっこよかった。
手持無沙汰のアリエフは…花束を両手で持って、きょろきょろするしかないよね(笑)
ごめんね、ネイサン!!
そんな優勝したネイサンの演技の詳細は、BABEさんのブログをお読みいただきたい。
コリオシークエンスに当然のごとく付けられた満点!!
アクセルが抜けたし、点数の伸びしろは、まだまだあります。
ネイサン♪スケアメ三連覇!!! | BABE Collection feat. ネイサン・チェン ~Nathan Chen~
しかし、一つだけ、ネイサンにあやまっておかなくちゃ~
先日のブログで、「昨シーズンの衣装にピンクやイエローの染料を加えて染め直したエコロジー衣装」と書いた、フリーの衣装。
ネイサン自身もおおらかに笑い飛ばしていましたが、
ははは。そうなんだよ。わかっちゃった?
バスの座席カバーにヒントを得て作った衣装さ。
実は、ネイサンのお母さんが作ってくれた衣装だったみたいです(涙)
ディスってすみません。
My mother made this costume for me; we just went into a fabric store and was like, this is pretty cool fabric. This isn't going to be the ultimate costume of the season. - Nathan Chen
Jackie Wong@rockerskating 10月20日この衣装は、母が作ってくれました。一緒に布地屋さんに行って、気に入りました…すごくカッコいい生地なんですよ。
この衣装が、今シーズンの最終形というわけではありません。
ネイサン・チェン
このコメントからわかることは、以下の4点。
- お母さんが作ってくれた衣装であること。
- 生地を染めたのは、お母さんではないこと。
- ネイサンは、この柄をカッコいいと思っていること。
- ヴェラヴェラ・ウォンウォン工房で、ニュー衣装が絶賛製作中であるかもしれないこと。
ニュー衣装ができるのは、全米選手権のころかもしれないですね。
ネイサンの衣装といえば、ビーズやスパンコールの装飾が凝ってて、作るのに時間がかかりそうですもんね。
って、そんなわけねーだろ!!
ちゃちゃっと黒い布切って、白で線を引いたらよろしいがな(笑)
アリエフ、初の表彰台。
そして、動きのどこを切り取っても美しいドミトリー・アリエフ。
本人もすごく気に入っているという、暗く陰鬱で重たい『サウンド・オブ・サイレンス』に乗せて、ショートからの2位を死守できるか??
冒頭は、勝負の4回転ルッツ!! いけー!!
あれ、体が開いちゃったよ。跳ばないの?
そーですか(笑) 審判が、満場一致で-5つけてますけど(涙)
しかし、4回転トゥループは、美しいバレリーナ着氷。
続く、4回転トゥ+3回転トゥも、まずまず美しい着氷。
後から織田ちゃんの解説を聞いたら、「すばらしいです」と言ってくれていたので、すばらしいです!!
曲はどこまでも陰鬱で憂鬱ですが、無精ひげを衣装の一部にして、物憂げで美しいステップやスピンが続きます。
こーやって見ると、手のひらの美しさはぴか一ですね。
手のひらが大きいのかな?? あとで、ケージ・タナカと比較してみよう(笑)
よし、ここから基礎点が1.1倍になる後半だ!!
銀メダルに向けて、勝負のトリプルアクセルぅぅぅー!!
あれ、体が開いちゃったよ。跳ばないの?
そーですか(涙)
ということで、ジェイソン・ブラウン選手の点数を下回り、この時点で2位となってしまったアリエフ。
しかし、点数よりも順位を気にしている様子。
点数盤に「2」と表示された瞬間、にっこりと笑顔になりました。
銅メダルです!!(インスタのストーリーより)
“This is my first senior Grand Prix medal and obviously I am very pleased about it. This is a big medal for me and one of the most important ones in my life after the tough season I had last year,” the 20-year-old said.
(ISU 10月20日)
(訳)
僕にとってこれは、シニアグランプリシリーズで初めてのメダルです。ものすごくうれしいです。僕にとってこのメダルは大きなものであり、厳しい昨シーズンを過ごした後で、人生でもっとも意味のあるメダルの一つです。
昨年は、本当にキビシー年だったので、ここで表彰台に乗ることに大きな意味があったんですね。
「トリプルアクセルをちゃんと跳んでいたら、銀メダルだったのではないか??」なんて、ゲスなことを考えて、申し訳なかった。
おめでとう、アリエフ!!
帰国前に、ラスベガス観光をエンジョイしたようです。
なんか、本人が背景から浮いてて、切り抜き合成写真にみえるんだけど、本当に行ったのか…
4回転を避けた賢明なジェイソン
銀メダルを獲得したのは、ジェイソン・ブラウン。
「シェイソンが滑ると聞いただけで感動する」と噂された『シンドラーのリスト』です。
今年は、シンドラーで滑る人が多いですね。
ずごいのは、メジャーなサビの部分は最後だけで、とらえどころのない曲でずっと滑っていたこと。 それでも、引き込まれてしまう。
だぶん成功しなかったであろう4回転ジャンプを入れなかったのは、作品の世界を壊さないためにも、賢明だったと思う。
交通事故に遭ってしまった後の体調を考慮しても、正解だったのではなかろうか。
つなぎのすばらしさや曲の解釈で、4回転ジャンプを入れなくてもこれだけの点数が出る。
ジェイソンがいる限り、「ジャンプ競争」とか「ジャンプばかり評価される」とは言えないよね。
絶好調のときのジェイソンなら、スピンもステップももっと繊細だと思うので、伸びしろもありそう。
最後、きれいなポーズで終わらないところが、斬新だと思いました。
本当にこの曲に感情移入していたら、こうなりますよね。
私の好きな選手が集合していたスケートアメリカでしたが、アリエフが復活の狼煙(のろし)を上げたのがハッピーな大会でした。