こんばんは。
昨日は、中国杯男子の生放送が始まるまでに帰宅できず、ケージ・タナカの演技を駅のホームに座って見た種子島ぴーです。
いやー、すごかったですね、中国杯男子シングル!!
ショートを見逃した方は、フリー必見です。
何がすごかったかって、リンクの呪いか整氷に問題があるのか、とにかく4回転ジャンプが決まらない。
現時点でトップは、2年ぶりの復帰戦となった、ハン・ヤンです。
男子3回転ジャンプ時代が再び到来か?!と、 業界をざわつかせております。(どこの業界かは不明)
まず、中国のフー・ジャンと台湾のソウ・シイが登場。
この2選手は、ショートプログラムに4回転ジャンプを組み込んでいません。
ハン・ヤンが!!
つづいて、2年ぶりにカムバックしたハン・ヤン。
彼も、4回転なしの構成です。
ところが、これがとても素晴らしい演技でした。
曲は懐かしい『A Thousand Years』。怪我で苦しんでいた休養前のシーズンも、同じ曲で滑っていた気がします…。
あの頃よりも、軽やかでスムーズで、スピードのあるきれいなスケーティング。
ジャンプも最盛期の高さ!!
これぞ、ハン・ヤン!!
滑り終わったあとの、純真な笑顔が、とてもさわやかでした。
お帰りなさい、ハン・ヤン!!
86.46で、貫禄のトップに。
みんな4回転で転倒!!
続いて、コンラッド・オーゼル、ブレンダン・ケリー、アンドレイ・ラズキンが登場しますが、ことごとく4回転ジャンプに失敗。
みな、がっくりと肩を落としてキス&クライに座ります。
ケージ・タナカも!!
ここで、優勝候補のケージ・タナカ登場!!
待ってました、ヒップヒップチンチン!!
衣装はいつものリゾートホテル風ではありますが、
公式練習での4回転ジャンプの成功率も高いと聞いており、これは期待できますぞ!!
オープニングは、手のひらヒラヒラからのトリプルアクセルどーん!!
着氷がやや鋭角になったものの、太ももを存分に使ったBIGなトリプルアクセルに、観客席からも「おぉっ」と驚きの声が。
なんか、調子が良さそう。
次はいよいよ、今季磨いてきた4回転サルコウか4回転トゥループか???
…と思ったら、あれ~迷いながらの3回転トゥループ+2回転トゥループ。
着氷後、振り向きざまに、氷にトゥがひっかかったようでした。
だからって、GOEマイナス4はないでしょうよ、イタリアのジャッジさん!!
残る単独ジャンプを、4回転にするのか??と思ったが、3回転ルッツに。これは、キレーに決めました。
にもかかわず、一人だけ加点が低くありませんか、イタリアのジャッジさん!!
ステップは、音をとらえてぐいぐい前進し、12人の中でもダントツの力強さだったと思います。
にもかかわらず、曲の解釈の点数が低くないですか、イタリアのジャッジさん!!
マッテオ・リッツォのライバルと見られているのか。
しかし、演技全体を見ると、成功した感はなく、74.64でこの時点で3位!!
うーむ、、、
「もう一度やり直したいくらいのよくない演技」と本人談。
できることなら、おねげーしますだ(涙)
しかし、今シーズンのケージ・タナカが、このままで終わるはずはない。
フリーで全力応援です!!
プルキネンもノーオーケー!!
続いて、ポジティブシンキングなカムデン・プルキネン(米国)が登場。
曲は美しい『Caruso』。
が、プルキネンも、冒頭の4回転トゥーループで激しく転倒してしまいます。
体力を奪われたのか、直後のシットスピンが遅い、遅い。
カナダ大会のときのような、無邪気な明るさは見られず、緊張した面持ち。
オーケー??
ノー、オーケー!!
「ほらほら、笑って」と、コーチがお顔をクッションでぽんぽん。
ジュンワンも!!
次に登場したのは、韓流スター感を強めたジュンワン・チャ(韓国)
伸び盛りの若さゆえに、突然変異で強くなっているのではないかと、いつもドキドキさせてくれます。
が、当然のように、彼も冒頭の4回転サルコウで激しく転倒。
さらには、トリプルアクセルでも激しく転倒。
全体的に大味な演技となってしまい、驚きの69.40点。
うーむ。
マッテオは??
続きまして、最近、ハイネックセーターが気に入っている様子のマッテオ・リッツォ。
4回転トゥループを、揺るぎない着氷で決めます。
今大会、ここまでで初の4回転成功者かも。
続くトリプルアクセルもピタリと決めて、ステップの表情も豊か。
中国杯は、マッテオの独り勝ちか?!
と思ったら、ルッツが2回転&転倒になってノーカウントに。
きびし~。
メッシングさんも!!
ここで、ご家族の不幸から日の浅いキーガン・メッシングさんが、気丈に登場。
曲は、いつものように奥様に捧げる『パーフェクト』です。
冒頭の4回転トゥは、軸がものすごくきれいで高さもあり、完璧に見えましたが…着氷で尻もちをついてしまいます。
アクセルも2回転に。
ステップも、メッシングさんらしからぬ、浅いエッジ使い。
気持ちと動きがかみ合っていない印象ですが、しかたないですよね。
決めるか、ボーヤン?!
ラストは、中国杯での優勝を義務付けられている(笑)ボーヤン・ジン。
ここまでの展開だと、トップに立てるチャンス大です。
冒頭4回転ジャンプの踏切やいかに!!
ルッツの軌道を確認して、どこで踏み切るかーーーーーっ、リンクの壁よりも割と手前で、
ジャーンプ!!
あぁぁぁぁぁー・・・・
最近、踏切の位置が手前になった気がします。
しかし、ひるまず4T+2T。このあたりがトップ選手ですね。
トリプルアクセルも決まりました。
しかし、技術点がなかなか上がりません。
4回転ジャンプを2本跳んだにもかかわらず、技術点は、わずかにわずかにハン・ヤンを0.36上回った程度です。
となると、パフォーマンスは、ハン・ヤンのほうがよかったからなぁ、、、
キス&クライで、トップに立ったと確信に満ちていたボーヤンチームも、
あれ? 2位?
なんとなんと、ショート1位は、2年ぶりの復帰戦だったハン・ヤンです。
ハン・ヤン86.46、ボーヤン85.43なので、1点差。
これは、ボーヤンが転倒した分の差ですね。
優勝の行方は??
ということで、リンクの呪いか整氷に問題があるのか、とにかく4回転ジャンプが決まらない今大会の男子のみなさん。
こーなったら、逆サドンデスと言いますか、フリーで4回転ジャンプを1本でも跳べた人が表彰台に乗り、
2本成功させた人が優勝します…というくらいの流れになっています。
3本跳んだら、優勝確定です。
もちろん、ケージ・タナカにもチャンスあり。
たった今、女子フリーの試合が終わりましたが、
「優勝はロシアのアンナ・シェルバコワの一択」と予想できた女子と違って、男子は混戦です。
中国杯男子フリーの戦いは必見です!!