オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

波乱なし。世界選手権より怖いロシア選手権女子

こんばんはー。誰もブログを読んでいない時間帯に、あえて記事をアップしようという種子島ぴーです。

今日が仕事納めでした。疲れたー(笑)

 

ロシア選手権って、なんでこんな年の瀬も押し迫った時期にやるんでしょうね?

 

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デュダコフ爺さんも疲労困憊

しかし、試合があるとなれば、見逃すわけにもいきません。

今日行われたのは、女子のフリー。

ロシア女子の大変なところは、「番狂わせが起こらない」という点です。

 

エテリ組トリオがいる限り、他の選手は、

どんなにパーフェクトな演技をしても、

おそらく表彰台に乗ることはできません。

しかし、ミスをすれば、あっというまに下位に転げ落ちてしまうという恐怖。

だから、全員、ものすごい気合とものすごい集中力。

世界選手権やグランプリファイナルよりも、緊張感があると思いました。

 

本日のミーシン

昨日は、アンドレイ・ラズキンのふがいない演技に怒って帰ってしまったミーシンも、

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茶ぁ~飲んで帰るわ。

 

気概を見せた女子戦士に対しては、とってもスイート♡


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昨年の欧州女王ソフィア・ソモドローバは、

ジャンプが低く重くなり、今シーズンは大苦戦しています。

今回は、回転不足気味のジャンプが多かったものの、やっとクリーンに近いプログラムを滑って、感涙です。

 

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演技を終えて涙。

エリザベータ・トゥクタミシェワは、

4回転トゥとトリプルアクセルを入れる攻めの構成。

 

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ただ、疲れていたようで、4Tは転倒、3Aも両足着氷。

回転不足、お手付きのジャンプが目立ちました。

フィニッシュと共に、目をぱちくりさせて、かなり疲れた様子でした。

 

「あぁ、だめかー」と、リンクサイドで首をふるミーシン。

しかし、頑張ったのでこうなります。

 

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フリーは9位でしたが、総合で4位になりました。

 

メドベージェワ棄権

最終グループにメドベージェワがいないと思ったら、

棄権していました。

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スケート靴が壊れるも、SPでは気力でノーミスの演技。

ショートの後、キス&クライでスケート靴を必死に調整していましたが、

フリーの演技を断念したようです。

合わない靴で怪我をしたら、元も子もないですからね。

ここで無理をしても、世界選手権に出るのは難しそうという読みもあったと思います。

 

5位もジュニア

5位は、ロシアのジュニア4番手クセーニャ・シニトシナ(☜読み方怪しい)

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ジュニアの選手です。

ショートの14位から、いきなり高得点で4位に浮上。

すばらしいノーミス演技でしたが、

こちらに訴えかけてくるものを何も感じませんでした。

しかし、衣装が美しかった!!

 

トップ3の戦いに

3人のうち最初に演技をしたのは、アンナ・シェルバコワ。

ディフェンディングチャンピオンです。

 

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今まで、あまり演技に惹かれたことはなかつたのですが、今回はすばらしかったです。

グランプリファイナルから進化していました。

4回転は3本。冒頭の4Lz+3Tは、ルッツが高く、トゥループは回転が早い。

わずかにステップアウトした4Fと、完璧な4Lz。

そして何より、演技にみじんの粗さもない。

音を繊細にとらえた、入魂の演技でした。

で…技術点が、108.22!!

 

「冗談だろ?」と、解説のバートンさん。

だって、フリーの点数は181.94点ですよ。

普通は、140点超えてもすごい点だというのに。

 

次に登場したのは、コストルナヤ。

ショートでとんでもない演技を見せてくれましたが、

シェルバコワに181.94を出されたら、

彼女の演技構成では、どーやったってかなわない。

この順番が、影響したと思います。

 

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ミスと言えるミスはなかったのですが、

少しずつ少しずつ、いつもの彼女の演技よりも、ほころびが見られました。

 

トリプルアクセルに付けるジャンプが2回転だったり、

着氷で少しひやっとしたり、フリーレッグが伸びていなかったり。

 

にしても、私は、1本目のアクセルに入る軌道が大好きだし、 

2本目のアクセルも、ばかばかしいほど美しかった。

本人がっかりの出来でしたが、それでも技術点は92.90。

これまた169.97というお化けみたいな点数で2位に。

 

最後に登場したのは、トゥルソワです。

スタート位置についたときの顔が、すごく緊張して不安そうでした。

 

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がんばれがんばれ

冒頭の4Fで転倒。続く4Lzも詰まって、後ろに転倒。

さらに3回転トゥが2回転に。

今日はすこし演技が粗く、観客とのコンタクトもあまりなく…。

最後、号泣して終わってしまいました。

ルッツの着氷で足首がぐきっとなっていましたが、

どこか傷めていないといいのですが。

 

忙しい3コーチ

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エテリ、グレイヘンガウス、デュダコフの3人は、

練習から試合まで、とにかく出ずっぱりで忙しい。

選手が変わるたびに、専用のティッシュケースやぬいぐるみを間違えないように持って、リンクサイドに立ちます。

 

エテリコーチは、演技の前に、「頑張れ」とかではなく、具体的な技術的なアドバイスをしています。

そして、演技を終えた選手に、上着を着せてやりながら、技術的なアドバイスをするのがデュダコフコーチ。

 

そして、最近、ロシアは巨大なぬいぐるみをプレゼントするのが流行のようで、

キスクラに飾ったジャイアントぬいぐるみを運ぶのが、グレイヘンガウスの役目です(☜テキトーです)

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持てねー

というわけで、全世界の人々が思っていたとおり、

エテリ組の3人の若手が表彰台を占めて終わったロシア女子。

 

 
 
 
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Надо идти дальше. Видим цель, а не преграды #полпути #чемпионатроссии2020

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金メダル アンナ・シェルバコワ 261.87

銀メダル アリーナ・コストルナヤ 259.83

銅メダル アレクサンドラ・トゥルソワ 226.34

4位   エリザベータ・トゥクタミシェワ204.63

5位 クセーニャ・シニトシナ 202.96

 

シェルバコワとトゥルソワの得点差も驚きです。

それだけ、シェルバコワがすごすぎるということですね。

3人の牙城を崩す選手は、いつ現れるのでしょうか。