こんばんは。欧州フィギュア選手権のアイスダンスと女子フリーを見終わって、今日は疲れ切っていた種子島ぴーです。
明け方に行われた女子フリーの最終順位は、
1位カミラ・ワリエワ259.06(ロシア)
2位アンナ・シェルバコワ237.42(ロシア)
3位アレクサンドラ・トゥルソワ234.36(ロシア)
4位レオナ・ヘンドリックス207.97(ベルギー)
5位エカテリーナ・クラコワ204.73(ポーランド)
6位エカテリーナ・リャボワ196.75(アゼルバイジャン)
7位アナスタシア・グバノワ188.17(ジョージア)
レオナ・ヘンドリックス以外は、ロシア出身ですね。
残念ながら、ベルギーのレオナ・ヘンドリックスは、エテリ三人娘の牙城を崩すことはできませんでした。
残念といいつつも、アンナ・シェルバコワがオリンピックに行けることにほっとしているし、私にとって昨夜の主役は、シェルバコワでした。
フリーの前、予想は二つ。
不調を引きづって、ジャンプの転倒を繰り返すのか。
「ここ一番に強いシェルバコワ」を再現するのか。
SPの演技は、酷使されてきた体が悲鳴をあげているように見えました。
私は、「フリーでは、4回転ジャンプを回避するかも」と感じていました。
膝にはテーピング。怪我をしているのであれば、ジャンプで失敗を繰り返す可能性もあると思っていました。
もしも、表彰台に乗れなければ、彼女のオリンピック出場は消えるでしょう。
トゥルソワがエテリの元を去っても、コストルナヤがグレイヘンガウスのコリオを放り出して去っても、
三人娘の中でただ一人、エテリの元に残り続けたシェルバコワ。
怪我をしても、熱が出ていても(コロナではないが)、コーチ陣の静止を振り切って試合に出て、驚異のノーミス演技を見せてきたシェルバコワ。
もし、ここでオリンピックチームに入れなければ、「人生って・・・」という感じがしてやるせない。
彼女本人も、ショートの後は、「人生最悪の2日間」だったと語っています。
エテリとグレイヘンガウスも、息を止めて見守ります。
さて、演技です。『The Master and Margarita』+『ラクリモーサ』他。
どうなの、どうなの??
おぉー!! いきなり4回転フリップで攻めました。GOE3.14。すごい精神力です。
ここで力を使い果たすかと思いましたが、スコーン、スコーンと次々にジャンプを決めていきます。
ジャンプの着氷と同時に、手のひらで空気を前に押すようなしぐさをしますよね。そのたびに、見ている私もググッと肩に力が入りました。
「前に進んで進んで~😆」
明るい曲調に変わって後半に突入すると、
いきなりルッツとループのコンビネーション!!
ループで転倒するかと思いましたが、気合でビシッと止めました。
あのループで転倒していたら、すべてが崩れた気がしますが、
波に乗って、ノーミスでプログラムを演じ切りました。
4回転にプラスして、3回転ジャンプ7本ですよ、故障した膝で!!
さらに、2回転半も2本。
ひゃーーー。
演技後、グレイヘンガウスとガシッ!!
私は数学が弱いので、どう計算すれば168.37点が出るのかわかりません。
が、人生最大のピンチに、人生最高の演技をして見せる精神力に、ははーっとひれ伏すしかありませんでした。
点数が出た後、グレイヘンガウスが目に涙をにじませ、
ふぅっと大きく息を吐いたのが印象的でした。
シェルバコワは、グレイヘンガウスの一番のお気に入りだと報道されたこともありましたよね。
今シーズンは、途中でプログラムを急遽変更したし、彼女がオリンピックに行けなかったら、あんたの責任だよ!!(なんてね😆)
二人が座るキスクラの背景パネルに、雪の花が降る。
はぁ~よかったー。
ここまでの爆点が出ると、レオナ・ヘンドリックスがロシア勢を上回ることは不可能ですね。
さて、ロシア女子のオリンピック代表は、ワリエワ、シェルバコワ、トゥルソワで決まりそうですね。
シェルバコワは、大一番での勝負強さを見せたので、オリンピックに送らない手はありません。
むしろ、男子がコンドラチュク以外は、不透明になってきました。
明日からは、宇野昌磨系ブログに戻る予定です。
あ、でもすぐ四大陸選手権に突入ですね。
体力が持つか不安です😆