唐突ではありますが、私が言いたいのは、
ケージ・タナカの手の甲の使い方の美しさです。
ひたいに当てる。
太陽にかざす。
投げキッスで散らしてみる…。
いろんな使い方ができるケージ・タナカの便利な美しい手ですが、
今回の『シャーロック』では特に、
悩めるシャーロック・ホームズを表現する冒頭の一連の動作が、
とてもとてもよかったと思います。
顔よりも手のほうが大きいので、
表情と同じくらい、手で語ることができるんですよね。
平昌後に激変したケージ・タナカのステップは、
世界最高ランクに突入したと思っています。
リンクからはみ出さんばかりの、上半身のダイナミックな動き。
筋肉に裏打ちされた膝の屈伸で
♪ズンチャっ♪ズンチャっと豊かなリズムを刻み、
深いエッジを見せつける。
何度でも、自動再生して見たくなるステップです。
サラっと滑っている選手よりも、かなり体力を使っていると思われます。
確かに、4回転ジャンプが決まったり決まらなかったり、
ちょいちょい2回転をはさんでくる不安定さは、
林コーチの怒りを買うところではありますが(笑)
ステップとスピンは、オールレベル4!!
シットスピンの力強い太ももの美しさよ!!
今回、4回転サルコウと4回転トゥループが気持ちよく決まって、
ゴージャスさを増したプログラムになりました。
以前、ロシアの『スノーキング』(プルシェンコ皇帝主演)みたいな「フィギュアスケート+芝居」系のものが、日本でもできるといいなーと、書いたことがありました。
日本でも、『氷艶』の成功に続いて、『セーラームーン』もやるみたいです。
今後、こういった場が増えると、
ケージ・タナカの活躍の場が増えそうだなと。
王子様役もできそうだし、
『ジョジョ~』みたいな個性的な役もできそう。
間違いなく、舞台映えすると思います。
友人に、「ケージ・タナカの印象は?」 と聞いたところ、
一言、「デカい!!」と。
確かに、リンクにいると、2メートル50センチくらいに見えますよね?
でもね、172センチしかないんです。
それだけ、全身を伸縮させているということですよね。
ケージ・タナカのステップやスピン、表現力のすばらしさを、
関係者の方々に、もっと世界に向けて発信してほしい。
「世界で5本の指に入ると言われるステップです」
「手の甲の使い方では、右に出るものはいません」
「男性からも愛される男、田中刑事です」といった解説、よろしくお願いします。
今回、昌磨のフリーも素晴らしかったですが、
ケージ・タナカのフリーも、かなり心惹かれる演技でした。
田中刑事選手、銀メダルおめでとうございます!!