オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

月と太陽。ジュニア世界選手権女子SP

こんばんは。ジュニア世界選手権の女子フリーが終わる前に、

昨日のショートの感想を書き留めておこうと思う種子島ぴーです。

感想は、あくまでも素人の視点にもとづくユルい内容です。

 

河辺愛菜

まず、日本勢二人のうち、 河辺選手が早いグループで登場しました。

 

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前からタイトルが気になっていた河辺選手のSP曲『意地悪な人ね。Mrグリンチ』??

今回、満を持して調べてみたら、

グリンチとは、アメリカの児童向け絵本『いじわるグリンチのクリスマス』の主人公の名前。 この絵本は嫌われ者の醜い緑色の怪物グリンチが、大嫌いなクリスマスの奇跡を通して改心する物語。(Wikipedia)

グリンチ (字幕版)

 

少しノスタルジックな感のある曲に乗って、気持ちよくはつらつとして滑る河辺選手が、とても素敵。

「こういうのが、ジュニアらしい演技なのではないか…」と思う。

パワフルなジャンプ、スピード、はずむヒザ!!

パーフェクトな滑りでした!! 度胸がありますね。

 

「すばらしいプログラム。ワオ、彼女はすべてのエッジで加速します。スピンもジャンプもスピードがあって、ブログラムを通じてスペシャルなリズムがありました。クリーンに滑るのを見るのは、とても気持ちがいいものです。

トリプルルッツに入るスピードを見てください。すぐにセカンドのトリプルトゥ。とてもいい出来です。トリプルループは少し傾いたけれど、これまたすばらしいスピード。着氷でこらえました。プログラムの最後に、スプレッドイーグルからの流れるようなダブルアクセル。プレッシャーから解き放たれたように演じました。パーソナルベストに近い点数が出るでしょう。暫定トップに立つはずです」(←ざっくりうろ覚えバートンさんの解説より)

 

川畑和愛

最終グループに登場した川畑選手は、ひたすら美しく、見ていて楽しかった『美しき青きドナウ』byステファン・ランビエール。

 

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ワルツの三拍子で滑るって難しいと思うのですが、

リズムをキープしたまま、

パワフルだけどエレガントな演技を見せてくれました。

こんなに素敵なのに、10位って…(接戦です)

 

「川畑和愛による、なんて素敵なプログラムでしょう。彼女の滑りは、すばらしい流れ、スケーティングスキル、パワーはありますが繊細。

コリオと上半身の動きが、すばらしくかみ合っています。動きから動きへと、自在に動くのは彼女ならでは。緊張したりミスをして、演技がタイトになったこともありましたが、今日は違います。ただただ、美しかった。

ダブルアクセルで宙に飛ぶパワーを見てください。問題なし。回転不足はありません。トリプルトゥは高さがありましたが、タイミングを間違えて回転不足になってしまいました。喜びをたたえた表情で滑っています。安定したループ。ビューティフル」(←ざっくりうろ覚えバートンさんの解説より)

 

月と太陽

今回、女子は、ロシアのカミラ・ワリエワ選手と米国のアリサ・リウ選手の戦いになると思っていました。

ところが、少し違う展開になりました。

そして二人を見ていて、まるで月=カミラ・ワリエワと太陽=アリサ・リウみたいだなぁと感じました。

 

月=カミラ・ワリエワ

先に登場したのは、ワリエワ選手でした。

74.92点という「世界最高得点」を叩き出したわけですが、

アリサ・リウ選手が跳べるトリプルアクセルは入っていません。

 

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ただ、技術が半端ないです。

ジャンプは高い位置で滞空したのち、ダーンと落ちてきます。

着氷と同時に、エッジでぐいーんと後方に加速します。

 

スピンやステップに組み込まれたターンは、機械仕掛けのように軸が細く速く、超人的。

ジャッジのみなさんは、「4」と「5」のボタンに手を置いて、

バンバン加点していきます。

 

加えて、表現力が突出しているということで、

バートンさんも「すばらしいコーチと振付師がいたとしても、選手本人が理解していなければ、ここまでの演技はできない」と感服していました。

 

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ただですね。場の空気を読まない発言をさせていただければ、

私は彼女の演技に、気持ちがあまり反応しませんでした。

「鏡の中の鏡」という曲で、前衛的な動きも取り入れているのですが…

なぜか…何も……ドラマの子役を連想しましたが…

 

などというと、四方八方から非難されそうですが。

グランプリシリーズ2大会もファイナルも圧勝していますし、

北京オリンピックの優勝候補と言われているので、私の感性がおかしいのでしょう。

しかし、技術はすごいです。

 

太陽=アリサ・リウ

一方、「チャーミング」としかいいようがない、ライバルのアリサ・リウ。

その微笑みに、一発でノックアウトされてしまいます。

 

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『パレードに雨を降らせないで』という、まさにアメリカンガールといった感じの曲に乗せて、キュート、キュート、キュート!!

彼女を嫌いになれる人なんて、いるのだろうか。

 

プログラムの冒頭には、3A +3T。

要素だけ見ると、圧勝してもよさそうなものですが…

 

全体的にスピードがないので、加点がつかないんですよね。

慎重に跳んだ3Aの着氷で「ん!」と踏ん張り、セカンドに付けたトゥループが回転不足に。

微妙でしたが、着氷が詰まっていたので、当然、チェックされました。

 

演技直後のテクニカルポイントは、ワリエワと僅差でしたが、得点は、67.52。

キス&クライで、とても がっかりしていました。 

 

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まぁ、たしかに、きれいだけど動きが小さめです。

だからといって、曲の解釈に6点を付けているJ8ジャッジさんは、いかがなされたか?

 

ワリエワに、約7点の差をつけられてしまいました。

グランプリファイナルの悪夢ふたたびか?!

 

このように、月と太陽のようにまるっきり違うように見える二人。

心からスケートを楽しんでいるかのような表情で、楽しそうに滑るアリサ・リウ。

しあわせそうには見えない笑みで、高難度エレメンツをこなすワリエワ。(←イメージなので大きなお世話ですね)

 

ライバルだと思っていましたが、根本的に何かを変えないと、アリサ・リウは勝てないと思いました。

 

一番ひかれたのはイ・ヘイン

しかし、アリサ・リウは、2位ではないんです。

2位は、伏兵イ・ヘイン(韓国)。

伏兵といっても、グランプリシリーズ2大会で優勝している韓国期待のジュニアです。

最近、韓国の女子は続々頭角を現していて、怖い存在ですよね。

 

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実は、私が一番引き込まれた演技は、イ・ヘインの『夜想曲』でした。

ヴァイオリンの弦の伸びとリンクしたストレッチが心地いい。

ノーミス。

月と太陽のいいとこ取り。

自信と安定感と繊細さに満ちた演技でした。

 

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滑り終えて ガッツポーズ。

その他の選手

エテリ組の一人ダリア・ウサチョワ。

まだ13歳で、ジュニアグランプリファイナルの銅メダリストです。

昌磨と映っている写真がインスタにアップされていたこともありました。

 

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演技を見た感想は、「とってもエテリな感じ」。

衣装の色のせいか、手の使い方とかポーズの取り方とか、メドベージェワを思いだしました。

コンビネーションジャンプが、ちょっと怪しいかんじでしたが、

そのほかはエテリ組らしくまとめていました。(←なんだそれ??)

68.45。エテリ組の得点を見慣れているので、もう、すごいんだかすごくないんだか、わからないです。

 

同じエテリ組のマイア・フロミフは、身長があって、動きが大きく見えます。

『ラベンダーの咲く庭で』を滑ったこともあり、なんかひかれました。

可憐です。

 

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韓国のウィ・ソヨンは、『グリーン・デスティニー』のサントラで、

はかなげですが真の強い、アジア女性の美しさを際立たせる演技でした。

ビューティフル・スケーターです。

 

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現在の順位は、

  1. カミラ・ワリエワ 74.92
  2. イ・ヘイン            70.08
  3. ダリア・ウサチョワ68.45
  4. アリサ・リウ           67.52
  5. マイア・フロミフ    66.78
  6. ウィ・ソヨン        65.45
  7. スター・アンドリュース65.31
  8. 河辺愛菜       64.47
  9. エテリーナ・クラコワ 63.20
  10. 川畑 和愛           62.85

エレメンツの質の高さからすると、ワリエワの優勝は揺るがないと思います。

が、4回転とトリプルアクセルを盛り込んだアリサ・リウが、

どこまで攻めてくるのか。

リスクの高さは、彼女が一番だと思うので、応援したいです。

 

そして、イ・ヘインがフリーでも完璧な演技をして、存在感を見せるのか。

3位以下は点差が少ないので、

日本選手2人も、表彰台のチャンスは残っています。

さてどうなるでしょうか。

(いつものように、誤字・脱字、間違いは、静かにスルーしてください。)