オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

樋口新葉の演技だけでも見る価値がある世界選手権2018女子FP

こんばんは。引き続き自宅待機中の種子島ぴーです。

さて、プレミア公開中の世界選手権2018女子のフリープログラムを観戦しました。

まだ見られます↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=tkEEHpdHKQE

 

オリンピックの年の世界選手権は、盛り上がりが今一つだと言われることもありますが、

たいへんすばらしい女子の試合でした。

印象に残った選手を何人かあげると‥

 

突然現れたテネル

テネル選手の『シンデレラ』。

彼女は、このシーズン、突如全米選手権で優勝して、『シンデレラ』と呼ばれました。

 

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地味な印象だった記憶がありましたが、改めてみると、うまいなぁ(笑)

ジャンプがとてもしっかりしています。

会心の出来でガッツポーズ出ました。

 

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この頃から、コリオはリショーさんだったのね。

そんなにリショーカラーは感じないけれど。

今からでもおめでとうと言いたい樋口新葉の神演技

2018シーズンの世界選手権と言えば、樋口新葉選手です。

絶好調のシーズンだったにも関わらず、全日本ただ一回だけの失敗で、オリンピック代表権を逃した樋口選手。

 

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すべての意地をかけて挑んだ世界選手権。

SPでは、コンビネーションジャンプにミスが出ましたが、フリーでは神がかった演技を見せました。

彼女の物語を知る観客が見守る中、中盤から拍手が鳴りやまず。

私も一つひとつのジャンプを、祈るような思いで見つめてしまいました。

新葉ちゃんと一体になったような臨場感。

 

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最後、ツイヅルでリンクの真ん中まで飛び出してきてステップシークエンスに入るシーンは、鳥肌ものです。

見てるだけの私も、かーっと全身の血が燃えたぎるようです。

見てるだけなんですけどね(笑)

 

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演技が終わった瞬間の「やったー」という叫び。

天に向かって突き上げた両手。

リンクを去るときに落ちた大粒の涙。

 

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コーチと抱き合っての号泣。

点数が出る瞬間を、目を閉じて待つシーン。

145.01が出た瞬間の号泣。

2年遅れですが、改めて言わせていただきます。

新葉ちゃん、おめでとう!!

 

ケイトリンのブラック・スワン

もう一人すばらしかったのは、ケイトリン・オズモンドの『ブラック・スワン』。

彼女の代表作になりましたよね。

 

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ダイナミズムと優雅さと柔軟さが合わさった、稀有な選手でした。

実物を見るとスリムなのですが、演技を映像で見ると、筋肉がしっかりしていて、大きく見えます。

 

破壊力のある反対周りのジャンプ。

着氷後のストレッチが気持ちいいです。

150.50で新葉ちゃんの上になってしまいます。

 

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グリーンルームの様子

総合結果はわかっているのですが、Youtubeを見ながら、「なんとか樋口選手がメダルを取れますような」と、祈りながら見てしまいました。

 

アリーナ・ザギトワの涙

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このシーズンのフリーは、物議をかもした「後半にジャンプ固め打ち」スタイルの『カルメン』。

疲れていたのか、モチベーションが上がらなかったのか(後のインタビューでは、そう語っていましたね)、前半のジャンプ以外のパートも精彩を欠いていました。

 

一つ目のジャンプで転倒すると悲鳴が。

続くコンビネーションジャンプも転倒すると、客席から温かい応援の拍手が。

 

しかし、3つめのコンビネーションジャンプも、動きが止まってしまうかと思うくらい勢いがありませんでした。

その後もほとんどの着氷が怪しく、転倒もあり、見ていて苦しくなるような演技でした。

当時は、身長が伸びてジャンプのタイミングが合わなくなったのかなぁと思っていましたが、

最近のインタビューで、休養したかったのにコーチに続けるように言われて、頑張るという誓約書を書いた‥という衝撃の事実が明かされました。

 

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誓約書を書かせたのに、どーなってるの?

演技を終えて泣きじゃくる姿が…苦しい。

フリーは暫定6位でした。最終的にはフリー7位かな。

 

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惜しかったコストナー選手

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ウォームアップ中の珍しい絵

すごい歓声のカロリーナ・コストナー。

オリンピック金メダリストのザギトワ選手が不調に終わったことで、

コストナー選手が優勝するチャンス大では!! と、イタリア国民の期待が高まります。

 

しかし…私は結果がわかっているから正視できない(涙)

 

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滑りは美しいのに、最終滑走まで待っていて身体が冷えてしまったのでしょうか。

途中までは、まだ優勝の可能性があると思われたのですが、

後半にミスが増えていき、観客席から悲鳴が。

 

私もどきどきしてしまう。きゃー、神様ぁぁ。

 

フリーは4位でした。総合も4位。

ただ、キスクラで隣に座ったローリー・ニコルは、にこにこ笑顔。

オリンピックで疲れていたのに、母国開催を盛り上げようと頑張って動いていたカロの事情を知っていたのでしょう。

会場からも大きな声援が飛びました。

昨シーズンから怪我で試合から遠ざかっているコストナー選手。

イタリア男子選手は盛り上がってきましたが、後続の女子選手が出てくるまで、もう少し時間がかかりそうです。

 

結果はこちら

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表彰台の樋口選手の表情が、とてもかわいい♡

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みなさんの感想は、いかがだったでしょうか。

まだ見ていないけれど見たくなった方は、youtubeへ!!