こんばんは。きょうは、カール・ヒューゴさんの『Your Last Kiss』を
エンドレスで聴きながら、仕事をしている種子島ぴーです。
ただ聴いているのと、自分が体を動かしながら聴いているのとでは、
感じ方が違うことに気が付きました。
『Your Last Kiss』というタイトルから、
切なく美しい印象を受けるのですが、
何かをしながら聴くと、力がわいてきて、
「よっしょー、やるぞ!!」という気分になります。
全日本やチャレンジカップのときも、
そして、転倒に転倒を重ねたフランス杯のときも、
昌磨は曲からパワーをもらっていたんだろうなぁ。
さて、週末にロシアテストスケートとドリームオンアイスを並行して見た方は、
脳がパンクしているのではないかと思われます。
私は、2夜連続でロシアテストスケートを観戦して、
深夜にツギハギだらけのドリームオンアイスを見たときは、
気を失うかと思いました(笑)
この程度で疲労している分際(ぶんざい)で、
選手のみなさんに何一つ言う資格はないのですが、
ロシアテストスケートで感じたあれこれを、
言いたい放題書かせてください。
もちろん、表面的に鑑賞した限りの感想です!!
他の方の意見とは違うと思うので、聞き流してもらえれば幸いです。
大前提としては、練習期間が短かったのに、
選手の演技レベルが高すぎる!!
エテリ残留組vs.プルシェンコ移籍組
まずは、女子SPでの、エテリ残留組(シェルバコワとワリエワ)vs.
プルシェンコ移籍組(トゥルソワとコストルナヤ)。
特別意識して見たわけではなかったのですが、
会場にvs.という空気が満ちており、
プルシェンコ移籍組の調子がよくなかったら、
「移籍は失敗だった」ってバッシングされてしまうのではと、
緊張して吐きそうでした(笑)
ぱっと見の印象は、
エテリ残留組の安定感と昨シーズンの好調さキープ感がすごかったです!!
(SPに限った話では)対するプルシェンコ移籍組は、
トゥルソワは粗削りな部分があったし(プレシーズンなので当たり前ですが)、
準備期間の短かったコストルナヤは、昨シーズンの輝きが感じられませんでした。
今試合があれば、アンナ・シェルバコワの勝ちでしょう。
そこだけ見ると、移籍したのはリスクがあったように思えるのですが、
(SPに関しては)シェルバコワとワリエワは、あまりにも昨シーズンと同じで、
「曲も振り付けも同じじゃないのか??」とすら思えました。
一方のトゥルソワは、確実に何か新しいものを手にした感があり、
スケート人生としては、一歩前進したのではないかと思いました。
コストルナヤ選手は怪我をしていたそうで、フリーは棄権しましたが、
移籍のゴタゴタで準備期間が短すぎたので、まだこれからだと思います。
音楽で印象に残ったこと
音楽で印象に残ったのは、まず、サマリン選手のSP。
昨日は曲名を思い出せなかったけれど、『ポーリシュカ・ポーレ』ですよね?(違ったらごめんなさい)。
音楽の教科書に載ってて、日本語の歌詞で歌ったような…。
戦争に行く兵士と見送る女性たちの民族歌謡?? 珍しい選曲だなぁと思いました。
ロシア民謡を堂々と舞うサマリン!!
すごく合っていたし、「ロシアの選手にしか滑れない曲だなぁ」と思いました。
メドベージェワ選手のSP『仮面舞踏会』は、浅田真央さんのイメージが強くて、
彼女がこの曲で滑ったのは意外でした。
かなり練習した後が見えて、やっぱりすごいな、と。
真央ちゃんの『仮面舞踏会』と言えば、タラソワさんですが、
苦虫をかみつぶしたような表情で見つめるタラソワ女史が映りました。
タラソワさんがこの曲を勧めたのでしょうか?
そして、納得していないのか?
もしかして、タラソワさん、顔が変わりました? 変えた?
滑り終えてリンクを上がると、
すぐにスマホの画面に映ったオーサーと会話・・・
するのをカメラが映す演出も、あざとくてクリケッティ♡
しかしですよ。
メドベージェワ選手のフリー『シルクドゥソレイユ』の選曲・編曲は、
ちょっとひどくないですか?
エキゾチックで美しい音楽を期待していましたが、
日本のCMで繰り返し流れていた、「アレグリ〜ア♪」のサビが使われ過ぎ??
道化なのかパントマイムなのか、よくわからないコリオが入って大忙し。
体力の消耗が激しそう。
側転しようとして転んだのかな?
紀平選手も今シーズンのコリオに側転を入れているみたいだし、
ケヴィン・エイモズの側宙以来、要素の一つになりつつあるのかな?
バク宙はアウトで、側転、側宙はオーケーなんだろうか?
このプロ、彼女のファンの方々は、どう感じているのでしょうか。
大注目のワリエワ選手の『ボレロ』。
初見では、音楽が邪魔だなぁと思いました。
「いっそ音を消して、無音で演じたほうが、彼女の美しさが引き出されるのでは?」と思いました。
エテリ風のごちゃごちゃした振付にボレロは合わないと思ったけど、
2度目に見たら、なかなかよかった(笑)。
というか、ワリエワがすごすぎる。
トゥルソワ選手のフリー。演技は大興奮しましたが、
100万の敵を相手に戦う女戦士って感じで、
『ロミオとジュリエット』じゃない気がしました。
「運命と戦うジュリエット」っていう解釈もあるかもしれないけど、
いくらなんでも戦い過ぎ(笑)
試合で、男装の衣装で、男の子(ロミオ)を演じていたというなら、
斬新で感動するかも。
にしても、音楽はツギハギ過ぎるかと。
演技は引き付けられました。
モザレフは、いつも素敵な音楽で
コリオの世界観も独特です。
曲のタイトルは、SP『sodeness(part2) by Enigma feat.Anggun』
フリー『the man with the harmonica by apollo 440.』でした。
知らんよ!!(笑)
他には、ピーター・グメンニクの『オペラ座』。
昨シーズンの終わりから伸びた身長がさらに伸びて、別人のよう。
「グメンニクさんです」とコールされても、
自信を持って「違います」と言い切れるくらいの別人風。
これだけ手足の長さが変わっても、ジャンプが安定しています。
すばらしい努力です。コーチの指導もいいのか??
歓声がすごい。ロシアの男子も層が厚いですね。
心配なのは、大好きな曲で楽しみにしていたルカ兄貴一家の
マカール・イグナトフ『Je suis malade』。
先日のテストスケートでは、一番仕上がりが良かったと聞いていましたが
滑りきるのが精いっぱいの様子。
着氷で脚を傷め、指先も切って流血し、背中と腰も傷めたみたい・・・。
一家の二枚看板であるアリエフとイグナトフの怪我で
心配事が増えそうなルカ兄貴。
昨シーズン、絶好調だっただけに・・・
私の第六感では、メドベ―ジェワの『アレグリア』は、変更されそう。
意地でも最後までやるかな??