オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

コストルナヤの『New York, New York』を見て

こんばんは。フランス杯女子のフリーが、始まろうとしていますが、

昨日のSPについて、少しだけ。

 

私が一番、引き付けられたプログラムは、アリーナ・コストルナヤの『New York, New York』でした。

 

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前半の現代版の『New York, New York』は、おしゃれではあるものの、なんとなく落ち着かないアレンジ。

ひっかかりのある音で、注意を引きます。

 

後半のライザ・ミネリの歌唱部分では、感情とエネルギーが爆発。

コストルナヤのハリウッド女優のような美と雰囲気にマッチして、

爽快ではつらつとして、これ以上ぴったりな曲はないのではないかと思うほどでした。

 

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表情もすばらしい!!

 

そして、この曲の振付は、もちろんグレイヘンガウス氏のようですが、

グレイヘンガウスらしい、ちまちまとした感じがありません(←なんか悪口っぽくてすみません)

 

不必要に(点を取るためなので、不必要ではないですね)足を上げてみたり、くねくねしたりすることなく(←なんか悪口っぽくてすみません)、メリハリのきいたダイナミックなコリオなんです。

 

グレイヘンガウスが手を抜いたのか、コストルナヤが省略したのかは、わかりません。とにかく、とてもいいコリオ!!

 

対して、またしてもプログラムを変更してきたアンナ・シェルバコワ。

いつものごとくせわしないコリオに加えて、

『Dangerous Affairs』という緊迫感のある曲。

せかせかした感じがダブルで襲ってきました。

 

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彼女は、たおやかな雰囲気が魅力だと思っていたのですが、

イメチェンしたいのでしょうか。

 

ちなみに、本人が希望したわけではなく、前の試合の後で、コーチに言われてプロを変更したとのことです。

 

面白いことに、コストルナヤのバイオの振付師欄は「グレイヘンガウス、エテリ」の順なのに、シェルバコワは、「エテリ、グレイヘンガウス」の順です。

 

シェルバコワは、本当に頑張り屋でガッツがあり、コロナや怪我の直後でも、高熱で体調不良でも、4回転ジャンプを跳びに行く、コーチ陣も驚く模範のような生徒です。

体調が悪い中でも完璧な演技をするシェルバコワの気迫は、すごいものがあります。

 

しかも、三人娘の中でただ一人、エテリ組に残ったスケーター。

エテリ組のコーチたちの「シェルバコワにベストなプロを用意してあげたい」という想いを感じます。

 

一方のコストルナヤは、プルシェンコのところから戻ったものの、彼女比で成績が低迷。3Aも復活しておらず。

インスタにコーチ陣への感謝の言葉をアップするも、

「感謝の言葉を述べるくらいならもっと練習しろ」と言われ、インスタからコメントを削除しました。

グレイヘンガウスは、マスコミに「彼女はランスルー(通し稽古)の回数が誰よりも少ない」なんてことを言っちゃってます。

 

しかし、ですね。

トゥルソワ選手が脚の負傷でNHK杯を棄権し、ウサチョワ選手も大腿骨の靭帯剥離で棄権、シェルバコワ選手は足の指を怪我…ということで、

 

4回転を跳びながら、ライバルに負けじと練習し過ぎることで、

エテリ組は、誰がいつ怪我をしてもおかしくないというか、サドンデスの様相を呈してきたな、と。

こうなると、オリンピック選考の時点で無傷だった人が、勝つのでは…。

 

そして、「最後に笑うのは、適度な練習量の🤣コストルナヤではないか?」と思ったりするのですが、いかがでしょうか。

 

とりあえず、SPの点数は、シェルバコワが上。

「曲の解釈」もシェルバコワが上なので、エテリ組の中で得点の序列が決まっているか、

私の趣味がコストルナヤ>>シェルバコワなだけかもしれません。


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