こんばんは。フランス杯女子のフリーが、始まろうとしていますが、
昨日のSPについて、少しだけ。
私が一番、引き付けられたプログラムは、アリーナ・コストルナヤの『New York, New York』でした。
前半の現代版の『New York, New York』は、おしゃれではあるものの、なんとなく落ち着かないアレンジ。
ひっかかりのある音で、注意を引きます。
後半のライザ・ミネリの歌唱部分では、感情とエネルギーが爆発。
コストルナヤのハリウッド女優のような美と雰囲気にマッチして、
爽快ではつらつとして、これ以上ぴったりな曲はないのではないかと思うほどでした。
そして、この曲の振付は、もちろんグレイヘンガウス氏のようですが、
グレイヘンガウスらしい、ちまちまとした感じがありません(←なんか悪口っぽくてすみません)。
不必要に(点を取るためなので、不必要ではないですね)足を上げてみたり、くねくねしたりすることなく(←なんか悪口っぽくてすみません)、メリハリのきいたダイナミックなコリオなんです。
グレイヘンガウスが手を抜いたのか、コストルナヤが省略したのかは、わかりません。とにかく、とてもいいコリオ!!
対して、またしてもプログラムを変更してきたアンナ・シェルバコワ。
いつものごとくせわしないコリオに加えて、
『Dangerous Affairs』という緊迫感のある曲。
せかせかした感じがダブルで襲ってきました。
彼女は、たおやかな雰囲気が魅力だと思っていたのですが、
イメチェンしたいのでしょうか。
ちなみに、本人が希望したわけではなく、前の試合の後で、コーチに言われてプロを変更したとのことです。
面白いことに、コストルナヤのバイオの振付師欄は「グレイヘンガウス、エテリ」の順なのに、シェルバコワは、「エテリ、グレイヘンガウス」の順です。
シェルバコワは、本当に頑張り屋でガッツがあり、コロナや怪我の直後でも、高熱で体調不良でも、4回転ジャンプを跳びに行く、コーチ陣も驚く模範のような生徒です。
体調が悪い中でも完璧な演技をするシェルバコワの気迫は、すごいものがあります。
しかも、三人娘の中でただ一人、エテリ組に残ったスケーター。
エテリ組のコーチたちの「シェルバコワにベストなプロを用意してあげたい」という想いを感じます。
一方のコストルナヤは、プルシェンコのところから戻ったものの、彼女比で成績が低迷。3Aも復活しておらず。
インスタにコーチ陣への感謝の言葉をアップするも、
「感謝の言葉を述べるくらいならもっと練習しろ」と言われ、インスタからコメントを削除しました。
グレイヘンガウスは、マスコミに「彼女はランスルー(通し稽古)の回数が誰よりも少ない」なんてことを言っちゃってます。
しかし、ですね。
トゥルソワ選手が脚の負傷でNHK杯を棄権し、ウサチョワ選手も大腿骨の靭帯剥離で棄権、シェルバコワ選手は足の指を怪我…ということで、
4回転を跳びながら、ライバルに負けじと練習し過ぎることで、
エテリ組は、誰がいつ怪我をしてもおかしくないというか、サドンデスの様相を呈してきたな、と。
こうなると、オリンピック選考の時点で無傷だった人が、勝つのでは…。
そして、「最後に笑うのは、適度な練習量の🤣コストルナヤではないか?」と思ったりするのですが、いかがでしょうか。
とりあえず、SPの点数は、シェルバコワが上。
「曲の解釈」もシェルバコワが上なので、エテリ組の中で得点の序列が決まっているか、
私の趣味がコストルナヤ>>シェルバコワなだけかもしれません。