こんばんは。次々に放たれる昌磨情報に、
ついていけない種子島ぴーです。
以前、「スイスの街中で偶然向こうから小羊が歩いてきたら、昌磨と一緒に写真を撮ってほしい」的なことを書きましたが、
本当に羊の群れが!!
放牧地から放牧地へ、移動しているのかな。
しかし、以前私が合成したインチキ写真は、
羊ではなく山羊であることに、今ごろ気付いた。アホやな…(笑)
さて、今シーズン、ロシアは新しい国内大会である
ロシアカップをスタートさせています。
イタリアとフランスも、新しい大会を開くようです。
イタリアの場合は、海外の選手も参加可能らしいです。欧州には、自国だけでは大会を開けない国もありますからね。周辺国への配慮は、さすがです。
アメリカもIPSポイントチャレンジをやりましたし、
それぞれの国で工夫して、フィギュアスケート界を盛り上げているようです。
一方でイギリスは、リンク閉鎖で国内選手権は中止になり、
外相が北京オリンピックボイコットを匂わせています。
フィギュアスケート人口が少ないとは言え…複雑…
さて、ロシアカップの第一戦では、
テストスケートで絶好調だったコリヤダ君の調子がよくなかったり、
いろいろあったようですが、
ロシアカップはどんどん進んで、先週末に第二戦が開かれました。
この大会は、必然的にエテリvs.プルシェンコという構図になっていたのですが、
私は、指導者としてのプルシェンコの大躍進を感じました。
男子では、第一戦でコリヤダ君も抑えて優勝したアルチョム・コバリョフが、
怪我で不調のサマリンやグメンニクを抑えて優勝。
しかし、タナボタ感はまったくなし。
私は、現役時代のプル皇帝のすごさは、どんなに軸が傾いても着氷するジャンプにあると思っていました。
極端に言えば、軸が45度傾いていても、プル皇帝ならノープロブレム!!
その技が、コバリョフ選手にも受け継がれているように見えました。
そして女子も、エテリコーチ陣とプルシェンココーチ陣が交互に現れ、
合間にスヴェトラーナコーチなどがちょいちょい現れるようなイメージでしたが、
私が一番驚いたのは、トゥルソワ選手でした。
体のしなやかさが、格段に上がっていて、
力強さに美しさがプラスされていました。
コーチを変えて、大変身です!!
テストスケートの時から比べても、すごい変化。
対するワリエワは、(別に対する必要もないのですが)
相変わらず美しいものの、いつも通りのワリエワで。
もちろん、傾向を変える必要はまったくないわけで、
いつも通りのすばらしい演技でSP首位へ。
ただ、3Aに失敗したトゥルソワと10点の差がつき、「うーん」。
そしてフリー。
私は、あまり好きではないボレロです。
私にとってボレロは特別な音楽であり、
モーリス・ベジャールの振りで踊るジョルジュ・ドンのイメージがある。
絵画でいうなら抽象画。それも、飛び切り骨太な。
ごちゃごちゃしたエテリ好みのコリオに、ゴテゴテの衣装までプラスされて、
か細いワリエワ選手が、無駄にエネルギーを消耗させられているように見えました。
脚を痛めてないといいのだが。
直後に登場したのは、
ジュリエットが100万の敵と戦うトゥルソワのロミジュリ。
まずは4回転ルッツで敵をびっくりさせ、
4T+3T、4Tで敵陣に攻め込んでいきます。
ジャンプが成功するためびに、解説のタラソワ女史が、
「はいな!」「ほいさほっ」みたいな声をあげるので、
私もアドレナリンが出て来て、
「トゥルソワ将軍、私もついていきます!!」と大興奮。
ジャンプは高いし、見ていて「血わき肉躍る」って感じでした。
ただし、ジュリエットではなく、明らかにロミオ役だと思う(笑)
印象的だったのは、トゥルソワ選手が、笑顔笑顔でしあわせそうだったこと。
プルシェンコ皇帝も、「もっと拍手、拍手」と、観客をあおります。
こういうところは、さすがにうまい。
点数は、164.82。よくわからないけど、すごい(笑)
続いて、似たような衣装で現れたウサチョワ。
プログラムは、なんとロミジュリのおかわりです。
曲の編集も丸被りですね。
2人のプロがかぶっているのは知っていましたが、こんなふうに続けて演じることになろうとは。
ウサチョワ好きなんです。いつもは抒情的な演技をする選手ですが、
ロミジュリやると、みんな勇ましくなるみたい。
なぜかいつもよりメンズライクでした(笑)
今大会で驚いたのは、エテリコーチの選手に接する態度が、
明らかに変化していたこと。
にこやかだし笑顔ありで、ヒューマンに(笑)
主力選手が移籍してしまったことで、今まで通りの接し方では問題があると気付いたのかもしれません。
すばらしい演技をしたウサチョワ選手の点数は、
出るのにかなり時間がかかりました。
総合得点は、僅差でワリエワに敗れて3位。
調整されていた気がする…ウサチョワも、むっとした表情でした。
チェボコーチの元を離れてプルシェンコアカデミーに移籍した
コンスタンチノワは、久しぶりにSPもフリーも会心の演技で、笑顔、笑顔でした。
ガッツポーズも出ました。
こちらも、心機一転、移籍してうまくいっているようです。
そして、必然的にエテリvs.プルシェンコの構図になってしまった今大会。
とってもえぐいことに、優勝した選手のコーチも表彰されるの?!
選手が表彰されたところでプルシェンコの名がアナウンスされ、
メダルを授与されていました。
プルコーチとハイタッチして、ハッピー、ハッピー、笑顔、笑顔のトゥルソワの両側で、
こわばった表情のウサチョワとワリエワが印象に残りました。