こんにちは。中国杯、東日本選手権、ロシア・カザン大会と、
一気に試合が開かれた週末。
昌磨のアップロードチャンネルも更新され、
何をブログに書こうか迷ったあげく、疲れて眠ってしまいましたとさ(笑)。
ということで、あえて、先日のナウボイス(NOWVOICE)の話題を。
テーマは、『樹(弟)に勝てないこと』でした。
「今回は、弟の樹に勝てないことについて、しゃべっていきたいと思います。」
と自分でテーマを振っておきながら、
「まぁ…ふっ、ほぼ!!ないですけど、4歳も離れているので。」
とのたまう兄・昌磨。しかし、
「まぁ、さすがに、勉強とかは絶対勝てませんけど。勉強に勝つ、負けるとかないですしね。」
と、めちゃくちゃな理論を振りかざす昌磨ぼっちゃん。
「いや、あるのでは?!」と、心の中で突っ込む私。
「あとはまぁ、勝負事かな。(ゲームはだいたい勝ちますけど)さすがに、樹がめっちゃやってるゲームを、僕が初見でやって勝てることはないですけど。」
「いやいや、“勝てない”って、自分で言っとるやないかい!! 」と突っ込む私。
「ただ、これだけはマジで勝てないっていうのが一つだけあって、将棋。樹は強すぎる」
将棋やる人って、頭がいいんですよねー。私はたぶん、ルールも覚えられません(笑)
この件については、完全に負けを認める素直な兄・昌磨。
「あとは、身長?!樹は脚が長くて高いですけど、まぁ、身長が高いのがいいって、誰が決めたんだって話ですよ。だから、それを勝ち負けとするのは間違ってるかもしれないですね」
と口ではいいつつ、思いっ切り負けた悔しさをにじませて語る兄・昌磨。
「自分が身長を持ち出したんだろうが!!」と突っ込む私。
(それくらいですかねぇ)あとは、樹は、頭の回転が僕より速いので。
「僕より速いってことは、“負け”ってことでいいですか?」と突っ込む私。
なんだかんだで、けっこう勝てていない兄(笑)
しかし、さらっと聞くと、「俺は弟には負けないよ」的な話ですが、
なかなか奥の深いトークです。
聴き終わってリスナーの記憶に残るのは、
「昌磨はすごい」という話では一切なく、
・樹君は、脚が長い
・樹君は、勉強ができる
・樹君は、ゲームがうまい
・樹君は、頭の回転が速い
・樹君は、将棋が強い
・樹君は、取材がうまくなっている
ということですよね。
「4歳違いなので、弟に負けることなんてありませんゼ」という体裁を取りながら、
実は弟のすばらしいところを列挙する…という高度な技術が使われているのです。
「弟と競うことは、ほとんどない。それぞれ別の道に進んでいるから」という言葉にも、感じるところがあります。
樹君が只者ではないことは、彼が発信するSNSの絶妙なさじ加減や#のコメントからわかります。
広報担当としての樹君あっての宇野昌磨、と感心することも多々あります。
そういう弟にちゃんと光を当てる昌磨は、やっぱり“わかっている人”だと思います。