こんばんは。スターズオンアイス横浜を見終わって、
ホテルでブログを書いています。
パソコンがないので書かないつもりでしたが、
今日のこの気持ちが、明日になったら消えてしまいそうで。
昌磨の新フリー。
曲名は『公式アップロードチャンネル』で発表されているので、書いてもいいかな。
『ボレロ』。
でも、私の想像とはまったく違うボレロでした。
正直なところ、不安でした。
ショーの第2部、残るスケーターが数少なくなったところで、鍵山優真選手が登場。
久しぶりに見る前シーズンのフリー『宿命』は、すばらしいとしかいいようがない演技でした。
このあと、昌磨が登場して大丈夫なのか?
噂どおりボレロを演じるとしたら、
あの♫ズンチャッチャ ズンチャッチャ♪のリズムに合わせて、
本人曰く「まだ滑り込めていない」状態で、
スケート靴問題を抱え、エマちゃんの為にギリギリの現地入りで、新作を全世界初披露するのか…
身構える私。
しかし、名前がコールされ、ライトがついた瞬間から、なんだかすごい。とにかくすごい。
表情とポーズと光線を放つキラキラ衣装で、そこに小宇宙ができていた。
言葉を失った。
滑り出しから場を制圧する昌磨。
ブレードは氷に吸い付き、ひと蹴りでぐーんと進んでいく。
ラヴェルの『ボレロ』は、わずかに旋律を残すのみで、予想外の音楽。
国別対抗戦のときの「ジャンプ不調」とか「スケート靴問題」がうそのように、ジャンプを美しく着氷し、複雑なステップを踏んでいく。
「滑り込めていない」とは思えない完成度でした。
千の星が降り注ぐ中にいるような、夢のような時間でした。
振り付け師としてのステファン・ランビエールを、甘く見積もってごめんなさい。
ちゃんと昌磨を信じなくてごめんなさい。
とんでもなくすばらしいプログラム。
世界初演を見ることができて、ラッキーとしか言いようがありません。
演技後、氷の上に大の字で倒れ込んだ昌磨。
相当きついプログラムのようですが、昌磨とステぺンの夢が詰まったプログラム。省略なしで、このまま演じてほしいです。