オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

げんさん杯とクランベリー杯

 

先週、日本では「げんさんサマーカップ」、

米国では「2021 Cranberry Cup International」が開催されて、

多くの選手がシーズン初戦を飾りました。(バーチャル大会除く)

 

その中で、印象に残ったことを、ほぼ文字のみで😂お伝えします。

 

げんさんサマーカップにて

まず、「げんさんサマーカップ」総合3位の三原舞依選手。

 

f:id:tanegashimapi:20210816212010j:plain

全日本のときの写真です

「今シーズンは、三原舞依選手のオリンピック出場を応援しよう」と、勝手に心に決めました。

 

もちろん、かおちゃんには当然、オリンピックには行ってもらいますが!!、

三原選手にも行ってほしい。

「この選手は、オリンピックに出るべき人だよなぁ」と、しみじみ思っていたら、

SPのあとの記事で、「五輪シーズンで、日本代表になりたい思いが強い。」という本人の言葉を目にしました。

 

おっしゃー!! 本人が宣言しましたよ!!

試合後のインタビューでも、「代表の3枠に入るという思いで練習を積んでいきたい。」と話したそうです。

 

ショートプログラムは、デビット・ウィルソン振り付けの『I DREAMED A DREAM』。

フリーは、引き続きローリー・ニコル『フェアリー・オブ・ザ・フォレスト&ギャラクシー』。

文句なしのセレクトです。

 

特にデビット・ウィルソンは、三原選手の良さを最大限に引き出す力を持っているので、

彼女がオリンピック代表になれるように、責任を持ってブラッシュアップしていただきたい!!🙏

 

私にできることと言えば、三原選手は、「休養から復帰した選手」ではなく、

「オリンピック出場枠を競っている選手であること」を、何かにつけてアピールし、

審判の意識を変えていきたい。

というか、余計なフィルターがあるのなら、はずしていただきたいです。

 

総合優勝した坂本花織選手は、フリーの曲を急遽『The Piano』に変えて、ノーミスの演技でした。

 

f:id:tanegashimapi:20210816212319j:plain

2018シーズンの写真です

フリーを『The Piano』に変えるのは、大賛成です。

壮大でドラマチックな曲が、かおちゃんのスケーティングや身体の動きに、とてもマッチしていて大好きなプロです。

 

大躍進、大ばく進したシーズンの名フリー。国際的に高い評価を得ているし、あのシーズンは、リショーさんと鬼のようにプログラムを磨いたシーズンなので、

オリンピックシーズンに再演するのは、とてもいいと思います。

 

f:id:tanegashimapi:20210816212409j:plain

数々のガッツポーズを生んだピアノレッスン

滑り込んだプロだから、急遽、採用してもノーミス。

とはいえ、2018シーズンの演技のほうが断然いいので、またブラッシュアップしてオリンピックに向かってほしいです。

 

クランベリー杯にて

 「2021 Cranberry Cup International」は、

米国で今年から始まったシニアのBクラスイベントです。

男女とも、豪華な顔ぶれの選手がエントリーしました。

 

男子の優勝は、ヴィンセント・ジョウ。

米国男子は、世界選手権で獲得したポイントによって、オリンピック出場枠3を暫定的に持っています。

 

しかし、ヴィンスが世界選手権のSPで予選落ちしてフリーに進めなかったため、

オリンピック指定予選イベント大会で、3枠目を確定するポイントを取らなければなりません。

 

ヴィンスは、9月22日からオーベルストドルフで開催される、ネーベルホルン杯(指定大会)にエントリーしています。約1カ月後ですね。

 

勝負をかけたプログラムは、SP『Vincent』(昨シーズン持ちこし)、フリー『臥虎蔵龍 グリーン・デスティニー』(2018シーズンリバイバル)。

 

f:id:tanegashimapi:20210816212829j:plain

今回の写真ではありません

SPの『Vincent Starry, Starry Night 』は、前にも書きましたが、ヴィンスのために作曲された曲ではありません。

が、自分の名前と同じ曲で滑るって、気持ちよさそう。

4Lz+3T、4S、3Aを危なげなく決めて、会心の出来で102.53の100点越え。

世界選手権での借りも返しました。幸先いいスタートです。

 

フリーは、『臥虎蔵龍 グリーン・デスティニー』。この曲も、ヴィンスに合っているので、リバイバル大賛成。

 

f:id:tanegashimapi:20210816212957j:plain

 

初戦だし体力的に厳しいのか、ジャンプの回転が良くないときのヴィンス風だったのですが、

驚いたことに4回転ジャンプを5本入れて、テクニカルで100点を超えてきました!!

 

f:id:tanegashimapi:20210816214031j:plain

 

多少甘い気もしましたが😆4回転5本を跳びきった気迫に惚れました。

ネーベルホルンは大丈夫そうです。

 

今年のネーベルホルン杯は、最終エントリーがまだ発表されていませんが、オリンピックをかけて、白熱した大会になりそうです!!

 

そして、私が女子で注目したのは、グレーシー・ゴールド。

ショートは、町田樹さんでもおなじみの『エデンの東』でした。

 

緊張して硬くなっているようで、最初のルッツが1回転になり、

コンビネーションジャンプも入らず、SPは15位でした。

 

でも、フリー『ダフニスとクロエ』は驚きの演技でした。曲は、彼女が米国女子トップに君臨していた2018年シーズンのリバイバル。

 

f:id:tanegashimapi:20210816213512j:plain

 

冒頭の3LZ+2Tの高さにびっくりしました。たっかーい!! 全盛期に戻ったようでした。

スピードもショートの時より出ていたし、「またトップ争いに戻ってくるのではないか」とさえ思いました。「オリンピックに間に合ってくれ!!」と。

 

現実は、そう甘くはないけれど、一度引退して、復帰後もつらいシーズンを過ごしたというのに、また上へ上へと這い上がっていく姿に、美しさと強さを見ました。


にほんブログ村