先週、日本では「げんさんサマーカップ」、
米国では「2021 Cranberry Cup International」が開催されて、
多くの選手がシーズン初戦を飾りました。(バーチャル大会除く)
その中で、印象に残ったことを、ほぼ文字のみで😂お伝えします。
げんさんサマーカップにて
まず、「げんさんサマーカップ」総合3位の三原舞依選手。
「今シーズンは、三原舞依選手のオリンピック出場を応援しよう」と、勝手に心に決めました。
もちろん、かおちゃんには当然、オリンピックには行ってもらいますが!!、
三原選手にも行ってほしい。
「この選手は、オリンピックに出るべき人だよなぁ」と、しみじみ思っていたら、
SPのあとの記事で、「五輪シーズンで、日本代表になりたい思いが強い。」という本人の言葉を目にしました。
おっしゃー!! 本人が宣言しましたよ!!
試合後のインタビューでも、「代表の3枠に入るという思いで練習を積んでいきたい。」と話したそうです。
ショートプログラムは、デビット・ウィルソン振り付けの『I DREAMED A DREAM』。
フリーは、引き続きローリー・ニコル『フェアリー・オブ・ザ・フォレスト&ギャラクシー』。
文句なしのセレクトです。
特にデビット・ウィルソンは、三原選手の良さを最大限に引き出す力を持っているので、
彼女がオリンピック代表になれるように、責任を持ってブラッシュアップしていただきたい!!🙏
私にできることと言えば、三原選手は、「休養から復帰した選手」ではなく、
「オリンピック出場枠を競っている選手であること」を、何かにつけてアピールし、
審判の意識を変えていきたい。
というか、余計なフィルターがあるのなら、はずしていただきたいです。
総合優勝した坂本花織選手は、フリーの曲を急遽『The Piano』に変えて、ノーミスの演技でした。
フリーを『The Piano』に変えるのは、大賛成です。
壮大でドラマチックな曲が、かおちゃんのスケーティングや身体の動きに、とてもマッチしていて大好きなプロです。
大躍進、大ばく進したシーズンの名フリー。国際的に高い評価を得ているし、あのシーズンは、リショーさんと鬼のようにプログラムを磨いたシーズンなので、
オリンピックシーズンに再演するのは、とてもいいと思います。
滑り込んだプロだから、急遽、採用してもノーミス。
とはいえ、2018シーズンの演技のほうが断然いいので、またブラッシュアップしてオリンピックに向かってほしいです。
クランベリー杯にて
「2021 Cranberry Cup International」は、
米国で今年から始まったシニアのBクラスイベントです。
男女とも、豪華な顔ぶれの選手がエントリーしました。
男子の優勝は、ヴィンセント・ジョウ。
米国男子は、世界選手権で獲得したポイントによって、オリンピック出場枠3を暫定的に持っています。
しかし、ヴィンスが世界選手権のSPで予選落ちしてフリーに進めなかったため、
オリンピック指定予選イベント大会で、3枠目を確定するポイントを取らなければなりません。
ヴィンスは、9月22日からオーベルストドルフで開催される、ネーベルホルン杯(指定大会)にエントリーしています。約1カ月後ですね。
勝負をかけたプログラムは、SP『Vincent』(昨シーズン持ちこし)、フリー『臥虎蔵龍 グリーン・デスティニー』(2018シーズンリバイバル)。
SPの『Vincent Starry, Starry Night 』は、前にも書きましたが、ヴィンスのために作曲された曲ではありません。
が、自分の名前と同じ曲で滑るって、気持ちよさそう。
4Lz+3T、4S、3Aを危なげなく決めて、会心の出来で102.53の100点越え。
世界選手権での借りも返しました。幸先いいスタートです。
フリーは、『臥虎蔵龍 グリーン・デスティニー』。この曲も、ヴィンスに合っているので、リバイバル大賛成。
初戦だし体力的に厳しいのか、ジャンプの回転が良くないときのヴィンス風だったのですが、
驚いたことに4回転ジャンプを5本入れて、テクニカルで100点を超えてきました!!
多少甘い気もしましたが😆4回転5本を跳びきった気迫に惚れました。
ネーベルホルンは大丈夫そうです。
今年のネーベルホルン杯は、最終エントリーがまだ発表されていませんが、オリンピックをかけて、白熱した大会になりそうです!!
そして、私が女子で注目したのは、グレーシー・ゴールド。
ショートは、町田樹さんでもおなじみの『エデンの東』でした。
緊張して硬くなっているようで、最初のルッツが1回転になり、
コンビネーションジャンプも入らず、SPは15位でした。
でも、フリー『ダフニスとクロエ』は驚きの演技でした。曲は、彼女が米国女子トップに君臨していた2018年シーズンのリバイバル。
冒頭の3LZ+2Tの高さにびっくりしました。たっかーい!! 全盛期に戻ったようでした。
スピードもショートの時より出ていたし、「またトップ争いに戻ってくるのではないか」とさえ思いました。「オリンピックに間に合ってくれ!!」と。
現実は、そう甘くはないけれど、一度引退して、復帰後もつらいシーズンを過ごしたというのに、また上へ上へと這い上がっていく姿に、美しさと強さを見ました。