おはようございます。
アジアン・オープンのエントリーが発表されました。
日本からのエントリーは、下記の通り。
日本男子は鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)、佐藤駿(フジ・コーポレーション)が出場し、三浦佳生(東京・目黒日大高)、三宅星南(関大)が補欠。
日本女子は紀平梨花(トヨタ自動車)、坂本花織(シスメックス)がエントリーし、三原舞依(シスメックス)、川辺愛菜(木下アカデミー)が補欠となった。
アイスダンスは小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)がエントリーした。
スポーツ報知2021.09.22より
エントリー内容を見ると、大会がちょっと不思議な立ち位置に見えました。
少ないエントリー
まず、オリンピックテストイベントということで、
各国のオリンピック出場候補選手(トップ)が 大挙して押し寄せるのかな?と思っていましたが、予想外に少ないエントリー数でした。
たとえば男子は、
ユドン・チェン、ボーヤン・ジン (中国)
ポール・フェンツ(ドイツ)
ハリソン・ジョン・イェン・ウ、ラップ・カン・ユエン(香港)
鍵山優真、佐藤駿(日本)
チャ・ジュンワン、イ・シヒョン(韓国)
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)
ルーカス・ブリスチキ(スイス)
ジミー・マ、カムデン・プルキネン(米国)
13名しかいないし、国に偏りがありすぎます。
ロシアはエントリーなし。
米国も、ネイサン・チェンが来るか?!と思ったけど、
ネイサンもジェイソンもヴィンスも来ないですね。
ノー昌磨、デニスはイン?!
宇野昌磨選手はエントリーしていません。
やはり、日程的にリスキーなのか?!
プログラムの仕上げもありますしね。
しかし、ジャパン・オープンが終わったら、
すぐにスイスに戻るのかな?と思いましたが、
デニス・ヴァシリエフス選手が、エントリーしています。
ステファン・ランビエールが北京に同行するとすれば…昌磨がステペンのいないスイスに戻る意味はないような…。
エントリー選手の状況を見て、デニスが辞退する可能性もあるので、もうしばらく事態を見守りたいと思います。
しかし、デニスの初戦も大事!! とはいえ、やや唐突感のあるエントリーではあります。
日本、中国、韓国は気合いの布陣
ロシアやヨーロッパ(イタリアとかフランスとか)が、オリンピックのテスト試合であるアジアン・オープンを重視していないように見える一方で、
日本、韓国、中国(当たり前か)は、補欠もエントリーして、
試合を存分に生かす方向のようです。
ロシアは、中国ということで、エントリーしてくるかと思いましたが、ゼロエントリー。
国内のテストスケートがあるからかな。
スケート・アメリカ組もエントリー
日本からは、スケジュールがタイトになるスケート・アメリカ出場者もエントリーしています。
佐藤駿選手、坂本花織選手、小松原美里・小松原尊選手です。
スケジュールが厳しいですが、本人たちの希望でエントリーしていると思われます。
ただし、中国での隔離期間がわからないし、
中国滞在者の米国入国がどうなるのかもわからないので、リスクもありそう。
補欠もしっかりエントリーしているのは、国際大会の機会を存分に生かすためかもしれません。
サンクスツアーのマラルちゃん?!
女子のエントリーは19人です。
ホン・イー・チェン、シャン・リン、イ・ジュ(中国)
マリレナ・キトロミリス(キプロス)
エリスカ・ブレジノワ(チェコ)
イェニー・サリネン(フィンランド)
クリスティーナ・イサエフ、ニコール・ショット(ドイツ)
ジョアンナ・ソー(香港)
紀平梨花、坂本花織(日本)
イム・ウンス、ウィ・ソヨン(韓国)
マラル-エレデン・ガンスフ(モンゴル)
シータ・ラムサム、ティクリー・シルパ・アルチャ(タイ)
ティン・ツーハン(台湾)
マライア・ベル、ガブリエラ・イゾー(米国)
マリレナ・キトロミリス(キプロス)は、
オータム・クラシックで、ユ・ヨンも抑えて優勝した新星です。
マラル-エレデン・ガンスフ(モンゴル)って、
もしかして、サンクスツアーのマラルちゃん?!
だとしたら、すごいです!!
ハン・ヤンは?!
北京オリンピックのテストスケートということで、
開催国の中国は、気合を入れて選手を出場させると予想していました。
当然、男子は、ボーヤン・ジン、女子はホンイー・チェンを入れてきました。
しかし…これは難しい問題ですが、男子の二番手は、ジュニアから上がってきたユドン・チェンですね。
中国の男子エースは、ボーヤンですが、
私は、もしかしてもしかすると、オリンピック1枠はハン・ヤンってこともあるんじゃないかと思っていました。
ボーヤンの状態によっては、ですが。
そして、オリンピックを置いておいても、ハン・ヤンはアジアン・オープンにエントリーするのでは…と。
残念です。
世界選手権で、ボーヤンのフリーが終わり、オリンピック2枠の望みが消えたとわかった後、
フリーで『ラ・ラ・ランド』を滑りにリンクに出ていくハン・ヤンのほほ笑みに、
胸が締め付けられるようだったから。
オリンピックに開催国枠は…ないっすか?!
そして!!ハン・ヤンがエントリーしていたグランプリ・イタリア大会(旧中国大会)も、
エントリーがアップデートされており、
ハン・ヤンの代わりに、ユドン・チェンが新エントリー。
えーーーーー(涙)
アイスダンスとペア…
シングルは、このような感じですが、
アイスダンスとペアのエントリーが少なすぎ!!
アイスダンスは、日本の小松原組を含めて4組。
中国2、アルメニア1、日本1。
ペアは、6組。
中国4、米国2。
多くの国にとって、「北京オリンピックのテスト大会」という位置づけではなさそうですね。
アイスダンス、ペアはもちろん、シングルも、これから辞退者が出そうな気がします。
何か見落としがあるかもしれませんが、エントリーをパッと見た感想でした。