オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

昌磨が毎回命がけで演じる『ボレロ』

こんばんは。昨日のナウボイスの昌磨の話を受けて、

スケート・アメリカとNHK杯の『ボレロ』の演技を、見返してみました。

 

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そうしたら、未完成で荒削りなはずのスケート・アメリカの『ボレロ』に、

めちゃめちゃしびれてしまいました。

 

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「このプログラムは、うまくいくかひどい演技になるか、紙一重」

「シーズンを通して、必ず自分の求めているレベルにしてみせる」

「このプロをやることで、大きなミスをして(オリンピックの)選考から落ちる可能性も絶対ある。それでも挑戦したい」

「自分がどこまでやれるのか自分でも見てみたい」

 

と言った、昌磨の言葉を思い出しながら見る、スケート・アメリカのボレロ。

 

演技開始と共に、両手を上げて、かっと目を見開いたときの覚悟に満ちた表情。

 

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冒頭の4回転ループは、着氷で右手を氷につくも、

ものすごい俊敏さで体を回転させて転倒を防ぎました。

クルッ

 

次の4回転サルコウは、回転不足の両足着氷でダウングレード。

グッと表情を〆直して、次のジャンプへ向かう昌磨。目の動きで、いろいろなことを計算しているのがわかります。

体力の配分を考え、手堅く安定の4回転トゥ+2回転トゥ。

4T+2Tが“手堅い”っていうのも、すごいレベルですけどね。

 

加速してトリプルアクセル。着氷姿勢で深く曲げたひざから、この時点で必死に踏ん張っていることが感じられました。

 

フライングキャメルは、今日のUNO1ワンチャンネルの練習映像を見たのですが、

回転スピードがものすごく速くなってますね。びっくり!!

 

www.youtube.com

 

後半に入ってすぐの4回転フリップで、着氷の瞬間にグッと踏ん張って回したフリーレッグに、執念を感じて鳥肌が😱

2本目の4回転トゥ+2回転トゥも、安定の着氷。

この日は、4T+2Tさんが得点源となりました。

 

私が一番グッときたのは、アクセルからの3連ジャンプの最後で、フリップのフリーレッグを前から後ろにぐぃぃぃんと回して耐えたところです。

客席からもきゃぁぁぁという悲鳴が。

GOEはマイナスになったのですが、アスリート魂が放出された、この日一番の見どころでした(私にとっては)

 

最後のステップは、今よりも体力が大変そうで、途中でやや疲れが見えるのですが、

ステップの途中で、グイッとギアを入れ直す。あそこも感動します。

 

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スケーティングレッスンの“THIS AND THAT”でジョナサンが、

「昌磨は、『ボレロ』を畏怖の念を持って、この演技に命でもかかっているかのように滑る。それが魅力を生んでいる。(意訳)」というようなことを話していました。

その表現が、とてもしっくりきました。

 

毎回、命がけ。

後ろから迫りくる大魔王を振り払って、死に物狂いでゴールに飛び込むような(この表現伝わります?)凄味があります。

 

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よかった。命が助かった…

 

演技が終わって昌磨が引き上げた後のリンクが、しーーーん としつつも、ものすごい余韻を残しています。

 

シーズンが始まる前は、このフリーが完成する日が来るとは、なかなか想像し難かったです。

が、シーズン前半でここまで来たな、と。

 

シーズン終わりの完成形も楽しみですが、スケート・アメリカの演技も、

見るたびにゾクゾクします。


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