まず始めに、私は、かなだいペアのファンです。
かなだいの演技をオリンピックで見たいと思っています。
という立場を前提に書きます。
アイスダンスのフリー、4組ともすばらしい演技でした。
平山姫里有&立野在組の『シェルブールの雨傘』の表現に、
とても心を揺さぶられたのですが、それでも表彰台に立てなかった。
日本のアイスダンスの進歩はすごいと思いました。
そんな中、優勝は小松原美里&尊組。
オリンピックの代表争いが、非常に非常に難しくなったと思います。
正直に言うと、私は、村元哉中&高橋大輔組が、
大差をつけて優勝すると思っていました。
RDでの転倒と渋い点数が、言っても仕方ないですけど残念です。
小松原組の『SAYURI』。とてもよかったと思います。
NHK杯のときは、印象が薄くて何を表現しているのか伝わらなかったのですが、
今回は、すばらしかった。
衣装を変えたのもよかったし、何と言っても夏木マリさんのナレーションが心にズーンと響きました。
でも、夏木マリさんの力が大きすぎるのと、
地上波でアナウンサーが演技に合わせてストーリーを説明しているのが、不公平な気がしました。
(何を表現しているのか、言葉で補っているという点で。ただ、アナウンサーの声は、会場の人には聞こえませんものね)。
そして、解説の賢二先生が小松原ペア派のように感じられて、もやもやしました。←これは、被害妄想もあると思います🙏
ずっとシングルを見て来た人にとっては、「全日本選手権で優勝した人は無条件でオリンピック当確」というイメージがありますが、
代表選考基準は一つではなく、4つあります。←ここ大事
それは、選手もコーチも関係者も、事前に知っていることです。←ここ大事
代表選考基準は、
- 全日本選手権最上位組←小松原組
- ISU世界ランキング最上位組←小松原組
(直近3シーズンの成績から算出するが、村元&高橋組は結成2年目) - ISUシーズンランキング最上位組←村元&高橋組
- ISUシーズンベスト最上位組←村元&高橋組
村元&高橋組が全日本で優勝すれば、何の問題もなかったと思います。
でも、今回の優勝で、1、2が小松原組。3、4が村元&高橋組。
2対2の引き分けになってしまいました。
繰り返しますが、シングルと同じ頭で考えると、
村元&高橋組が代表に選ばれた場合に、「贔屓ではないか」という議論が沸き起こると思います。
でも、違います。
代表枠を小松原組が取ってきたことで、彼らを行かせてあげるべきだという意見もあると思います。
でも、正しくはありません。
今までも、他人が取ってきた枠で世界選手権やオリンピックに出場した人は、何人もいました。その人たちは、悪い人なのでしょうか?そんなことは、ないはずです。
ただ、私たちには情があります。
国籍を変更して日本の枠も取ってきた選手が、オリンピックに出られないというのは、心が痛いです。本当に痛いです。
でも、それは、選考基準には入っていないはずです。
そんなことを言ったら、全日本王者なのに、パートナーを探して競技ができないシーズンを過ごしていた村元哉中や、
過酷な肉体改造をして、王者のプライドを捨てて一からアイスダンスを学んだ高橋大輔に対しても、心を痛めてほしい。
でも、それもやはり、選考基準には入っていません。
私は、かなだいの演技が、オリンピックで見たいです。
オリンピックの場で、世界の舞台で、ミラクルを起こせるとしたら、
「かなだい」だと思っています。
今回、ジャッジは全員、日本の方でした。
日本のジャッジは、小松原組に情があるのではないか…と、これは私の被害妄想です。
だけど、黙っていてはいけない気がしたので、書いて発信しようと思いました。
2組中、どちらが選ばれても、つらいです。
だからこそ、選考基準に該当しているのが2対2である状況で、
なぜその組を選んだのか、スケート連盟の方は、しっかりと言葉で伝えてほしいと思います。
ただ、名前を発表して終わり…というのでは、せっかく増えたアイスダンスのファンが、また去ってしまうと思います。