オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

宇野昌磨、全日本フリー見てきました。

こんばんは。さいたまスーパーアリーナから戻ってきました!!

 

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ずっと拍手をしていたのと、代表選考に関する感情の浮き沈みで疲労困憊ですが、

昌磨のことだけ書きたいと思います。

 

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最終グループに登場した昌磨。

前のグループの最終滑走である友野一希選手が『ラ・ラ・ランド』を演じているときに、リンク横に入場してきました。

 

そして、友野君のステップのとき、会場のみなさんと共に少し手拍子。

その後は、音楽に合わせているというわけではないと思いますが、

ぴょんぴょんと跳びながら、体を温めていました。

 

友野君が終わると拍手。

途中でステペンに何か言っていて、たぶん「緊張している」とかかな?

ステペンが、昌磨の肩と手首を持って、ブラブラ振ってほぐしてあげていました。

 

6分間練習・・・これ見てたら、すっごく不安になりますよ。

昌磨は、3回転倒したと思います。(2回だったかも)

4回転ジャンプで2度。トリプルアクセルで1度。

ループは、やはり無理なのかな…。

アクセルの転倒は、「足首が痛いのかな?」と心配になりました。

 

報道で知ったのですが、6分間練習で跳んだ4回転ループの着氷で、足首を傷めていたそうです。

 

6分間練習を転倒して終わったので、今までなら、「悪いイメージのままで本番になってしまって・・・」という展開も考えられました。

 

でも今回は、「昌磨は本番に強い」「昌磨には、尋常じゃない集中力がある」「だから大丈夫!!」という確信がありました。

SPの演技を見ていたからだと思います。

 

前の滑走者は、鍵山優真選手。

ジャンプの柔らかな着氷は、他の選手とは全然違いました。

演技を見ながら、失敗する気が全くしない安定感。

 

ただ、目の前で見ると、『グラディエーター』でなくてもいいというか(けなしているわけではないです)、何らかの世界が表現されている感じはしませんでした。

 

しかし、ノーミスの素晴らしい演技なので、会場全体がスタンディングオベーション!! もちろん、私もスタオベしました。

 

「これは、昌磨が1回でもジャンプで転倒したら、逆転されるな」と覚悟しました。

普通なら、選手は動揺すると思います。

 

だけど、昌磨を見ていたら、優真君の演技中、絶えずリンクの横を歩き回り、『ボレロ』の世界へ神経を集中させ、突入していくのがわかりました。周りのことは、一切気にしていない様子。

 

ほんとに、カツカツ、カツカツ、絶えず歩き回っていて、

ステペンは、昌磨のほうを見ていないふりをしながら、昌磨の近くを着かず離れず付いていきます。

昌磨が何かアドバイスを求めれば、すぐに対応できる位置にいるのだと思います。

 

いよいよ、昌磨の名前がコールされて、リンクへ!!

 

きゃー、緊張する~

スタート位置についた昌磨は、いつものようにかわいい、美しいだけでなく、“野武士”のような雰囲気が漂っていました。

 

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昌磨は、とても小さいのに、リンクに出るとキラキラしています。

そして、昌磨が腕を一振りすると、なんと表現したらいいのか。

リンクの中にプラネタリウムができて、その中に私も入って見ているような感覚になりました。

『ボレロ』の世界が、一瞬でリンクの上に建立されました(笑)

 

冒頭は、6分間練習で転倒していた4回転ループ。

が、何事もなかったように、着氷しました。

狐につままれたような気分です。

 

4回転サルコウも、4回転フリップも、

どんどん決めていきます。

 

なんなの?? 出来過ぎじゃない?

続いて、6分間練習で転倒していたトリプルアクセル。

こちらも、シュタッと決めました。

 

雄大なイーグルで、星くずを拾って天に投げ返すようなしぐさをして、

さぁ、後半に突入です。

 

と、ここで4回転トゥループで転倒。

昌磨にしては、立ち上がるのに時間がかかったような気がして、鼓舞するために夢中で拍手。手を叩きまくりました(笑)

ひねった足首に痛みが走ったのでしょうか。

 

立ち上がって、またまた4回転トゥループ。踏ん張ったけど、セカンドが付けられない。

それでも、傷めた脚でここまで5本の4回転ジャンプを跳んでいる。

なんという鬼迫!!

 

畳みかけるようにアクセル+オイラー+フリップの3連を成功させると、

怒涛のステップが始まりました。

 

ゴールに向かって行け行け行け行け~!!

と、心の中で叫びながらも、うのうのバナーを握りしめることしかできなかった(笑)

 

ジェットコースターに乗って、両肩を座席に押し付けられて動けないような感じなんです。

緊張しながら、昌磨の鬼迫に気圧(けお)されているような状態です。

 

そして、あっという間に終了~。

あれ、もう終わり?? 

昌磨だけ、演技時間が短いよね?

 

曲が終わった瞬間、反射的に立ち上がって拍手拍手拍手!!

うのうのバナー、フリフリフリ!!

 

すごい、すごい、すごい。

怪我を言い訳にしなかっただけでなく、

怪我を負ってなお、“これまで”を超える演技をしてみせた。

 

ステペンが言っていたように、「Almost no miss.(ほとんどノーミスじゃね?)」

 

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演技を終えた昌磨のリアクションは、いつもとは少し違って、

ガッツポーズでもなく、リンクに崩れ落ちるでもなく、

少し苦しそうに自分の胸をつかんでいました。

 

「自分に勝てた」と確認しているかのように。

 

私は、泣きませんでした。

涙は出ず、ただ、興奮に包まれていました。

 

試合後のインタビューで、6分間練習で足を傷めたことが明かされ、

それについて、「ステペンに言ったけど、大丈夫と言われた」というのも笑ったし、ステペンの性格・指導法がなんとなくわかってきたなぁと思う今日この頃(笑)。

 

そして、

「僕も別に足が痛いからといって、そこで何かが変わるわけではなく、やめていい理由、失敗していい理由にもなるわけではない。どうしたら跳べるかなということだけを考えて、足が痛いなら、今まで足が痛い時も練習してきたことがあったので、どうやってその日を乗り切ったかを色々考えて、すごく冷静にフリープログラムを滑っていたかな」(デイリー)

宇野昌磨 6分間で負傷も「失敗していい理由ではない」今回構成はベース、さらに上狙う/スポーツ/デイリースポーツ online

 

というコメントに、昌磨のすごさを感じたし、

「足が痛い」と訴えても「大丈夫」と答えるステペンの影響を、

いい意味でしっかり受けていると思いました。

 

万全でない状況でも崩れずに、ここまでの演技をやってみせた昌磨は、

すごいとしかいいようがありません。

 

で、試合前に書いた「私の願い」はかなったのかと言いますと、

 

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昌磨とステペンの目指すスケートができますように。

→昌磨も納得。ステペンも「よくやった」と。

 

2019年からの決断と選択が、間違っていなかったと思えますように。

→説明不要

 

演技後の昌磨が、笑顔でありますように。

→笑顔、笑顔、笑顔いっぱいでした。

 

氷の上でガッツポーズが見られますように。×

→でも、ガッツポーズより深いものが見られました。

 

ステペンが大喜びできますように。

→リンクの横ですごく拍手してました。

 

表彰式のときの昌磨は、とにかく、にこにこ、にこにこ、笑顔でうれしそうでした。

 

銀メダル以上に価値がある銀メダル、おめでとう!!

そして、オリンピック出場、おめでとう!!

 

今日はもう眠いので、報告は以上です。


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