こんばんは。東京は、残った雪がアイスバーンになって、危険な状態です。みなさんも、足元に気を付けてくださいね。
さて、今日は、全米選手権女子のSPの最終Gとその前の第2グループを、ラッキーにもライブで見ることができました。
これがまた、手に汗握る展開で、全日本同様はらはらドキドキ。
だらだらと、見たままをしゃべっていきたいと思います。
優勝候補の一人だったブレイデイ・テネルが怪我のために棄権し、
一般的には、アリサ・リウ、マライア・ベル、カレン・チェン、アンバー・グレンが、オリンピック代表を競うと見られていました。
- アリサ・リウは、身長の伸びで高難度ジャンプに苦戦。
- マライアは、グランプリ大会でジャンプが不振。
- カレン・チェンは、今シーズンの安定性抜群。
- アンバー・グレンは、好不調の波があるものの、トリプルアクセルで勝負をかけて一発代表入りへ!
- 伏兵として、ジュニアグランプリ大会で頭角を現してきたイザボー・レヴィット。
- グランプリ大会を途中棄権したスター・アンドリュースも気になる…
といったところでした。
さて、第2グループのトップは、新星イザボー・レヴィットの『白鳥』byサン・サーンス。
うまい。とてもうまい。そして、美しい。
もしかすると、先輩たちよりも、彼女が一番うまいかも(笑)。
ジュニアグランプリ大会のときよりも大人びて、ジャンプの着氷や所作が洗練されています。今後のスター候補でしょう。いきなりの71点。
で、三番滑走は、グレイシー・ゴールド!!
もうもうもう!! グレイシー!! グレイシー!! グレイシー!! ですよ!!
曲は『エデンの東』。
うつ病と闘いながら復帰して、約4年。とうとう、このレベルまで到達して来ました。
3回転ルッツとトゥループのコンビネーションが決まったときは、思わず立ち上がって拍手。ゾクゾクっとしました。
アクセルも3回転ループも危なげなく決めて、自信に満ちたやわらかな表情で滑る姿を見て、「本当にこんなことが起こるんだなぁ。可能なんだなぁ」と。
彼女のすごいところは、病気から復帰して、すぐには結果が出なかった。それでも辞めなかったところです。復帰一年目は、「バービー人形のよう」と言われた面影もなく、三回転ジャンプは跳べず、ショートは30点台だったと記憶しています。
かつての全米女王で、セレブ扱いされていた選手にとっては、想像を絶する屈辱だったと思います。事実、フリーは棄権となり、メンタルの悪化を心配する声が聞かれました。
コロナを経た昨シーズンは、調子もよさそうで、「もしかしたらオリンピックに間に合うのでは?」と無責任なことを考えましたが、そう簡単にはいきませんでした。
でも、今回、本当にオリンピックが見えている。すごすぎる。得点は67.61。
「70点に届かなかったか~」と、私が残念がっているのがすごい。本人が、点数に満足していないのがすごい。かつてのように痩せすぎてはいない、健康的な姿がいい。
オリンピックに届かなくても、四大陸選手権とか世界選手権とか、国際舞台でグレイシーが見たいです。
続いて、アンバー・グレン。
アンバーは、トリプルアクセルを回避して特大の2Aに。が、回避するならノーミスが必須であったのに、コンビネーションのセカンドが両足着氷になり、最後のループが2回転になって0点に。
おおおお…のー
リンクから引き上げるときから、涙ぐんでいたアンバー。
オリンピックへの道が遠ざかる…。70点台に乗せている選手がいる中での54.80。得点を見て崩れるアンバー。フリーで20点の挽回は…どーだろう。
悔いなく大爆発してほしい!!
最終グループ2番滑走に、マライア・ベル登場。
グランプリ大会では精彩を欠き、オリンピックイヤーに調子を落としてしまうとは…と心配していました。それはつらいので、緊張しながら見ていました。
ここまでの選手と比較すると、マライアは、滑るスピードが速いですね。懸案のコンビネーションジャンプが決まって、ほっ。アクセルは難なくクリア。最後のルッツも決めたら、しあわせオーラ全開の、みんな大好きマライアスマイルが戻ってきました。
大事な場面でノーミスを決めて、何度もガッツポーズが出ました。
リンクの外では、ルイ・ヴィトンで決めたセレブ・コーチのリッポンが待ち構え、おそろいのオレンジ色のマスクを渡していました。二人の勝負カラーなのかな?
できれば、ラファ親父の装いにも、オレンジのワンポイントを利かせてあげてほしい。75.55でトップへ。
続いて、全米でいきなり曲を変更してきたカレン・チェンの『レクイエム』。
冒頭のコンビジャンプは、セカンドが怪しかったものの、審査員は気づくまい。あ、気づかれてた(笑)。
しかし、知性爆発の滑り。ここ一番でミスをせずに決める精神力。演技後半の滑りに力を与える音楽。
ほぼノーミスの演技に、感極まるカレン…を見て、大感動の私!!
74.55で、マライアと1点差の2位につけています。
続きましては、あれ、初めて見る選手だなぁ。と思ったら、アリサ・リュウでした。見るたびに変化していくように思われます。
演じますは、もちろん『ジプシーダンス』。冒頭は、ついにトリプルアクセル解禁!! が、スピードがなさすぎて転倒。3Aは、もろ刃の刃ですね。
とても、ハツラツとした演技ですが、ジュニアのころに比べて、どんどん雑味が増していくように感じるのは、私だけであろうか?
指先や動きのポーズ一つ一つが、ぜんぜんきれいじゃないんだけど…そこはいいのかな?
最後のビールマンスピンは、回転が速くてダイナミック。
「もしや、アリサ・リュウ選考漏れか?」と思ったけど、71.42で3位につけています。
最終滑走は、ジュニアからのリンゼイ・ソーングレン。
うっすらとエテリ組を思わせる滑り。70.22で5位。(ざっくりしたご紹介で申し訳ない)
ここまでが70点台です。
そして、6位がグレイシー・ゴールド。
フリーの最終グループに、グレイシー・ゴールドが入ってきました。
私の本音は、マライア・ベルに、オリンピックに出てほしい。
カレン・チェンも、オリンピックイヤーに復活してくる感じが好きなので、またオリンピックに出てほしい。
そして、グレイシー・ゴールドに、オリンピックに出てほしい。
うーん…どうかな。あと一歩のところまで来たんだけどなぁ。あと一年あったらなぁ…
というわけで、何の情報にもならない、全米女子SPの感想雑談でした。
オリンピック代表、私の予想は、アリサ・リュウ、カレン・チェン、マライア・ベルです。