オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ワリエワ、五輪出場は微妙に。

こんにちは。心配していたカミラ・ワリエワ選手のオリンピック個人戦出場ですが、

状況が明らかになってきました。

「練習再開」のニュースに、よかった、よかったと思っていたのですが、

ガセネタでなかった分、事態は深刻です。

 

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北京五輪のドーピング検査を管轄する国際検査機関(ITA)の発表を読んでみました。

(記事のリンクは重すぎて開かないので割愛させていただきます。)

 

◆2022年北京オリンピックのアンチ・ドーピング・プログラムを統率している国際試験機関(ITA)は、フィギュアスケート選手のカミラ・バリエバの事件に関する情報を提供します。

 

◆まず、ITAは、北京のロシアオリンピック委員会(ROC)代表団のメンバーであるカミラ・ワリエワさんは未成年であり、したがって世界アンチ・ドーピング機関の下で「保護された人」であることを強調します。そのため、当事者は、彼女の名前または彼女が関与する可能性のある事件の強制的な公開の対象とはなりませんが、このケースの事実と状況を鑑みる必要がありました。メディアの一部が彼女に保護を与えず、2022年の冬季オリンピックでのフィギュアスケート団体戦のメダル授与式の延期後に、非公式情報に基づいて広く報道し、人々の関心が高まったことを受けて、ITAは公式情報を出すことにしました。

 

◆アスリートからのサンプルは、ロシアのセントペテルスブルグで、ロシア選手権2022大会にて、2021年12月25日にロシアの反ドーピング機関(RUSADA)のテスト当局と結果管理権限の下で採取されました。

 

◆そのサンプルが、2022年2月8日にトリメタジジン(世界反ドーピング・コードの禁止されたリストの「S4」ホルモンと代謝調整剤に分類される)の反応を示したと、ストックホルム(スウェーデン)のWADA公認の研究所は報告しました。

 

◆この後、アスリートは即時RUSADA(ロシア反ドーピング機関)によって仮停止処分になりました。

 

◆RUSADAは、冬季オリンピック北京2022に適用されるIOC反ドーピング規則の第15条に従って、自動的に暫定的な活動停止を課し、アスリートを北京オリンピックを含む暫定的な活動停止(すべてのスポーツへの参加を禁止)にしました。

 

以下、中略・概要

⇒この決定をアスリートに通知

⇒ITAは、未成年者であるアスリートを保護するために、そして、彼女の肉体的および精神的な保護のため、この件を公的に明らかにするのを慎んだ。

 

⇒アスリートは、2月9日にRUSADA懲戒反ドーピング委員会で処分に異議を唱え、同日、審理が行われた。

 

⇒2月9日の夕方に、RUSADA懲戒反ドーピング委員会はアスリートの暫定的な停止をやめることに決定。

⇒彼女が北京オリンピックに参加し続けるのを許可した。

(それで、彼女は練習に登場したのですね。しかしこれは“ロシアの”反ドーピング委員会であり、IOCではない)

 

⇒RUSADAは許可したが、IOC、ISUはこの決定に対して、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴する権利がある。

⇒次の競争の前に決定が必要であり、アスリートは2月15日に女子シングルに出ることになっている。

⇒ITAがIOCに代わってスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を主導する。

 

⇒団体戦でのROCチームの結果に関する決定は、最終決定が行われた後にのみISUが行うことができる。現在は、暫定的な停止(メダル授与の停止?)にのみ対処できる。

 

⇒この訴訟の法的手続きが最終的に終了していないので、ITAは追加のコメントを出さない。事件に関するさらなる情報は、公式声明の形で発行される。

(以上)

 

予想外でした。

報道のタイミングから、団体戦で金メダルを獲ったロシアに対する嫌がらせのような印象も持ちましたが、

ドーピング検査の検体は、ロシアの国内選手権のときに、ロシアの反ドーピング機関(RUSADA)によって採取されたものだということです。

 

RUSADAは、ロシアスポーツ省の主導で2008年に創設された国立の反ドーピング機関ということですが、本当に中立だったんですね?

と普通は思ってしまいます。それが目的だったりして??

 

そして、RUSADAはワリエワ選手に出場停止の仮処分を課したけれど、

ワリエワ選手が申し開きをしたので、認められて出場がオーケーに。

しかし、RUSADAの判断とIOCの判断は違うので、IOCとしてはドーピングには完全にノー(のはず)。スポーツ仲裁所に提訴する。つまり、出場すべきではないと考えている、ということですね。(断言できませんが)

 

どうなるんでしょうか。

これまでも、IOCはドーピングに対して厳しい立場を取ってきましたし、

それからすると出場は危ういですね。

 

ただ、15歳の少女がドーピングを計画して実行するなど不可能です。

これで彼女の努力が水泡に帰したら、まさに「絶望」です。

100年に一人のスケーターを、大人がつぶしてしまったのか?

 

私は、ロシアの彼女の周辺の人がシロだとも思っていません。

これまでのロシア女子スケーターたちの証言がありますから。

 

最初にフリーの『ボレロ』を見たとき、まだ幼い彼女が、このプログラムによって破壊されてしまうような、分解されてしまうような印象を受けました。

 

『ボレロ』を演じ切るために、周囲が・・・(邪推)。

 

昨年12月25日のロシア選手権で採取された尿から検出されたということですが、

そんな薬を使わなくても、誰がどう考えても彼女はオリンピックに選ばれたはずなのに。

妨害しようとした人がいたのか・・・(邪推)

 

ロシア選手権で『ボレロ』を演じた後の彼女は、本当に苦しそうでした。薬が逆効果だったのでは?

 

そして、団体戦の金メダルはどうなるのでしょうか。

ロシアの金メダルがはく奪されたら、たった中一日で男子シングルに出場したコンドラチュクが気の毒すぎます。

個人戦の特にフリーは、体力の限界で乱れに乱れてしまいましたよね。

反対に、彼がここでドーピングをしていないことは明白なわけですが。

 

女子シングルの前に、決定が出されると思われます。

どうなるのでしょうか。

ちなみに、団体戦に出場しているので、補欠を出すことはできません。

リーザは、ワリエワ選手を気遣い、応援しています。


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