オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ネイサン、母国アメリカで認知度・好感度UPの大歓迎

こんにちは。東京は、今日も晴れ。

このあと出かけようと思います。

 

さて、オリンピック後にうれしかったことの一つに、

金メダルに輝いたネイサン・チェン選手が、

母国で大歓迎されたことがありました。

 

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驚異的な実力を持つ選手であるにもかかわらず、

日本ではオリンピック中もあまり取り上げられず、

中国での反応も地味だったネイサン・チェン。

 

私は、ネイサンのルーツは中国だから、

自国の選手のように熱狂的に迎えられると考えていました。

 

ところが、 (一部では)両親が中国に帰化した裏切り者扱いされていると知って、心が痛みました。

中国は、エリート人材を留学生として、米国に大量に送り込んだ時期がありました。(今もだと思いますが)

母国に戻ることを期待されていたのに帰国しなかった人たちには、批判や妬みもあるのでしょう。

 

女子シングルの朱易選手も、エリート技術者の父親のもと米国で生まれて、平昌オリンピック後に中国籍を取得しました。

 

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米国での実績もあり、かわいらしいお嬢様のイメージがあったのですが、

中国語が堪能でなかったため、1枠のみの女子代表に選ばれると、

「中国選手からオリンピックの夢を奪った」「選考がおかしい」と言われ始め、

団体戦で転倒すると、「わざとミスをした」とか「米国のスパイ」とか、ネットで大バッシングされました。

 

一方で、中国で大人気の谷愛凌選手。

スキーのフリースタイルで金銀計3つのメダルを獲得しました。

 

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オリンピック前から、中国代表のアイコンみたいになっていましたが、

ネイサンや朱易と何が違うのでしょうか。

 

米国生まれ、米国育ちですが、

米国人の父と中国出身の母の間に生まれている点、

中国語が普通に話せる点は、2人と明確に違うところ。

 

中国籍なのは、朱選手と同じ。

メダルを中国にもたらす点は、ネイサンと違うところ。

 

ファッションモデルでもある圧倒的な美。

スタンフォード大進学予定。

でも、ネイサンも朱易も外見はスター性がありますよね。

ネイサンもイェール大だし。

 

それぞれの選手が持つすばらしい要素の

どれかとどれかが掛け合わされると、

人気or妬み、プラス感情orネガティブ感情につながっていく。

 

民族にまつわる感情は、激しく、複雑なものですね。

 

余談ですが、団体戦のとき、泣きじゃくる朱易選手の背中を、

キスクラでずっとさすっていたアイスダンスのワン・シュエ選手への好感度が上がって、個人戦でも応援していました。

 

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そんなわけで、ネイサンが、米国に帰国してから、テレビや雑誌で大歓迎されているのを見て、よかったとしみじみ思ったし、安心しました。

 

ヤフーニュースによれば、北京オリンピックの大会期間中(2月4日~2月20日)、世界で最も検索されたアスリートは、

1位は「カミラ・ワリエワ」、2位は「谷愛凌」(中国・フリースタイルスキー)、3位「ネイサン・チェン」だったとか。

世界は、ちゃんと注目していたんですね。

 

そして、米国の調査会社MORNING CONSULTのレポートによると、

米国内でネイサンをよく知っている人の割合は、オリンピック前の27パーセントから41パーセントに上がったそうです。

Post-Beijing Olympics Insights: Gen Z Viewership Tumbles, Nathan Chen’s Popularity Rises and Eileen Gu Mania Sweeps China

Nathan Chen earns biggest popularity bump among Team USA stars

The Beijing Games were largely bereft of big-name American stars with the profile to attract large audiences to a particular event. In a Morning Consult survey prior to the Games, snowboarder Shaun White was the only U.S. athlete with whom more than half of Americans were familiar. That remains the case even after the Games, and White is now retired.

チームアメリカのスター選手の中で、最も人気が爆発したのは、ネイサン・チェンです。

北京オリンピックでは、特定の種目で大勢の観客を魅了する要素を持った、有名なアメリカ人スターの存在に欠けていました。オリンピック前のモーニングコンサルトの調査では、スノーボードのショーン・ホワイトが、半数以上のアメリカ人が知っているアスリートでした。大会後もそれは変わりませんが、ホワイトは今回引退しました。

While no member of Team USA became a household name, figure skater Nathan Chen, who won one gold and one silver medal in Beijing, achieved the largest boost in awareness and favorability among the American public. In the post-Games survey, 40 percent of Americans indicated they have heard of Chen, up from 27 percent prior to the Games. The 48 percent increase put his awareness on par with that of snowboarder Chloe Kim. One in 4 U.S. adults said they have a favorable opinion of Chen following the Games, up from 15 percent before the Games.

チームUSAの中に、“知らない人がいない”というほどの知名度を得た選手はいませんが、北京で金メダルと銀メダルを獲得したフィギュアスケーターのネイサン・チェンは、アメリカ国民からの認知度と好感度が、もっとも上昇した選手です。

 

大会後の調査によると、チェンの名前を聞いたことがある人は、40パーセント。大会前の27パーセントからアップしました。

認知度40パーセントという数字は、スノーボーダーのクロエ・キムと同等になりました。

米国の成人の4人に一人が、オリンピックの後、チェンに好意的な意見を持っていると答えました。大会前の15パーセントからアップしています。

 

帰国後のネイサンが、ジミー・ファロンの番組「ザ・トゥナイト・ショー」に出演していました。

 

 
 
 
 
 
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私は、ジミー・ファロンが好きなので、「よくぞ招いてくれました!!」とうれしかったです。

長くなったので、この話はまた別の記事で書きたいと思います。


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