オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

三浦佳生にしびれたジュニア世界フィギュアSP

こんばんは。昨夜は、ジュニア世界フィギュアの男子SPを観戦して、なかなか寝付けなかった種子島ぴーです。

 

すばらしい演技はたくさんあったのですが、

最終滑走の三浦佳生選手の演技に、

滝に打たれたような境地になって、記憶がぶっ飛んでしまいました。

 

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三浦選手が脚の肉離れで世界選手権を辞退したとき、

「回復まで1カ月以上かかるので、ジュニア世界選手権も無理だろう」と話していましたよね。

 

でも、出場。

試合前の報道では、「調子は最悪」と伝えられていました。

 

世界中から集まった精鋭たちが、すばらしい演技を見せる中、

脚の怪我と練習不足のフアンを抱え、

最終滑走で登場するのは、勇気のいることだったと思います。

 

スタート位置について、意を決したような表情の佳生くん。

 

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曲が『四季より冬』であることから、

どうしても、昌磨を連想し、脚の怪我に苦しんでいた頃の昌磨の姿ともだぶってしまいます。

 

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昌磨の『冬』の衣装を思い出す

 

がんばれ、がんばれ!!

最初のコンビネーションは、4回転を封印。

(全日本では、SPに4回転を2本入れていました)

 

3回転ルッツで軸がずれてオーバーターンして、

普通なら単独になってしまうところを、

果敢に3回転トゥを跳びました。

着氷が完全につまってしまって、マイナスのGOE。

 

大丈夫、ここからだ!!

 

続く単独ジャンプも3回転にして、流れのあるフリップ。

よし、脚は持ちこたえられそうだな。

 

スピンに練習不足感が見えるけど、仕方がない。

おぉ、レベル4だ!!(と思ったら、後からレベル3になっていました)

 

そして、最後のジャンプは、トリプルアクセル!!

というところで、転倒してリンクの壁に激突。

 

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起き上がるのに一瞬の間があり、左の太ももを押さえていたので、

また肉離れをしたんじゃないかと、とても心配になりました。

 

演技を中止するかな?と思いました。

が、果敢に演技を継続。

 

フライングシットスピンは、衝撃を脚が受け止められていないように見えました。

肉離れしたまま、滑っているのか?! と心配に。

 

曲が激しさを増して、最後のステップへ!!

と、バランスを崩して転倒。

 

しかし、佳生くんは逃げない。

会場から手拍子。私も手拍子。

 

最後の力を振り絞ってスピン。

脚、がんばれ~!!

フィニッシュと共に、大歓声がわきました。

 

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しかし、呆然とする佳生君。

そこからの動きは、スローモーションを見ているように、ゆっくりでした。

 

私は、全身滝に打たれたような衝撃を受け、

なんだかわからないけど、感動。

説明できない感情に胸を打たれ、しばらく押し黙っていました。

 

脚は大丈夫なのか。

肉離れを再発していないといいけれど。

歩けていたから大丈夫なのかな。

 

フリーに進めないかなと思ったけれど、20位でフリー進出。

 

それがいいのか悪いのか、わかりません。

フリーは『ポエタ』。

あの怒涛のプログラムを、彼の太ももが受け止められるのか。

練習できなかった間の筋肉や持久力の衰えが、本当に心配です。

 

出る以上、彼は逃げないだろうと思う。

16歳なのに、時々、野武士のような、オヤジのような、“漢”のような雰囲気を醸し出す選手なので、すべてをかけてフリーに挑んでくると思う。

 

脚の状態が本当はどうなのかわからないので、応援することしかできません。

「SPで悪夢を見た」と語ったそうですが、悪夢が晴れることを祈っています。

 

印象に残った選手がたくさん

  • イリヤ・マリニン君は、SPで4回転を抜いて、優勝を獲りにきています。
  • カナダのウェスリー・チュウ選手は、スピードがあって、スピンが美・美。ヴィンスと同じ『ヴィンセント』で滑っていたのは、何か意味があるのか?憧れ?
  • 壷井達也選手。優雅で知的な滑りで5位。「Tree Of Life」という曲も、他の選手とは違う独特の世界観があって素敵でした。フリーのラフマニノフもノーブルで好きです。
  • カナダのステファン・ゴゴレフは、怪我から復活。大きくなっていてびっくり。ラファがいたので、びっくり。
  • イタリアのニコライ・メモラの『海賊』、素敵すぎる。元はバレリーナだったのだろうか…と思うくらい。ジャンプの転倒がもったいない。
  • 本田ルーカス剛史選手が、『苦悩する地球人のSOS』を持ち越してくれてうれしい。曲と共に表現力がどんどん増していくのがすごい。ジャンプの減点が惜しい!!
  • ジャンプが惜しいと言えば、スイスのナオキ・ロッシ選手。本人も相当悔しがっていました。シャンペリーの一員として初めて知ったときより、滑るスピードが驚異的に速くなっていました。

 

他にも、これから人気が出そうな、かわいい&美しい選手がたくさん出場していましたが、書くと軽蔑されそうなので書きません😅

 

ショートの点数は、イリヤ・マリニン君以外は、接近しているので、

フリー次第で順位がいくらでも入れ替わると思います。

  • 壷井選手5位
  • 本田選手9位
  • 三浦選手20位

 

アイスダンスは、先ほど、日本代表 來田 奈央/森田 真沙也組の演技が終わりました。

 

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海外組は、ジュニアでも大人っぽすぎる演技が多いように思うのですが、

二人は、ジュニアらしく、でも子供っぽくなくて、とても落ち着いた演技でした。

 

明日は、16:50~女子シングルSP、24:15~男子シングルFSです。


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