オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

GPフィンランド大会男子SP、見ながらメモ

こんばんは。始まりました、GPフィンランド大会。

関東地区では、地上波で男女シングルSPの放送中。

なので、結果は最後に書きます。ご注意ください。

 

私は、有料配信とISUの公式配信を同時に見ていたので、目が疲れました。

男子SPを見ながらメモしたものを走り書きします。

 

第一グループの第一滑走は、地元フィンランドのマカール・スンツェフ選手。

姿勢の美しいスケーターですが、初の大舞台に緊張しているのが伝わってきました。

ジャンプで転倒したあと、立ち上がろうとして、なかなか立ち上がれないあの感じ、自分を見ているようでした。転倒で減点4。

緊張しますよね、自国開催で一番滑走で地元枠ですもの。

 

2番滑走は、イヴァン・シュムラトコ選手。

ウクライナの人々を描いた『Melody from The High Pass』。

 

 

動き出した瞬間から、胸を締め付けられるような感情が沸き起こる。

“作品”を大切にして、ジャンプで転倒しないようにいつも集中しているのがわかるのですが、珍しく3Aで転倒。いきなりの登板で、調整が難しかったから仕方ない。

命削って滑っているようなステップシークエンスに、見入るのみ。出場してくれて、ありがとう。

 

3番滑走は、同じく、数日前にエントリーが発表されたニキータ・スターオスティン選手。

ポール・フェンツの後を継ぐドイツチャンピオンです。

アダム・ソーリャがコーチ兼振付師。

 

 

大会を華やかにするカラフルな衣装とハッピーな演技のディスコミュージックで、71.99点のSBを出しました。ハッピーなキスクラ。

 

4番滑走は、米国期待の若手リアム・カペイキス選手。

『ジーザス・クライスト・スーパースター』は、北京オリンピックシーズンのコンドラチュク選手を思い出します。

美しくやさしく、少々荒々しさに欠けるジーザス・クライスト・スーパースターでした。

 

5番滑走。ここで、島田高志郎くん登場だー。

 

 

「足首の怪我が回復途中なので、4回転ジャンプを減らして、その分、表現に力を入れたい」と話していた『Sing Sing Sing』。演技開始から、表現に熱が込もっていました。

しかし、ジャンプもよかったんです!!

足首を怪我しながらも、4S跳んだ~👏着氷した~👏

コンビネーションもしっかり決めた~👏アクセルの着氷もつまったけど着氷~👏

着氷の衝撃を足首が支えられないためか、フリーレッグが着くのが早いのですが、今できるベスト尽くしているのが、伝わってくる演技に感動。

トランペットの音の膨らみと、コリオのターンの膨らみが合っているのに、初めて気づきました。プログラムを完全に自分のものにしているから、見ていて気持ちいい。

輝くような笑顔でフィニッシュ。

 

 

キスクラで、ドルフィーニコーチと、互いに拍手を送り、お辞儀する様子が映り、

「互いをリスペクトする姿勢が美しい」と、解説のヘンレッティさん。

80点台には乗ってほしかったですが、77.81で暫定トップに。

 

6番滑走は、エストニアのアーレット・レバンディ。

久しぶりに見ました。前回どこでみたんだろう?世界ジュニアかな。今大会の最年少とのこと。

 

 

曲は、『Mauvise jourmee storomae』。

演じようという強い意志を感じました。パキパキと動き、音ハメが気持ちいい。振付はなんと、フローラン・アモデイオだそうです。

 

7番滑走は、ジミー・マ。中国杯から連戦ですね。

大胆な振付の『Hernando’s Hideaway』ですが、

だいぶ照れがなくなって、いい感じになってきました。

冒頭の4Tが、ものすごいビッグジャンプで、GOE2.58。

80.19で暫定トップに立ちました。

あと、左手のとってもアジアなタトゥーが目立ったのですが、

もともと入れてましたっけ?

 

8番滑走は、ニコライ・メモラ。

シーズン持ち越しの『鐘』です。

この曲を二年間聞き続けて練習するのは、しんどそうに思うけど、すごい。

今シーズンから、髪型を「ギリシャ神話タイプ」から「ポマード固めタイプ」へチェンジ。

 

 

にしても、身長がほぼ2メートルあるから、ジャンプを跳ぶのが大変そう。

 

9番滑走は、ケヴィン・エイモズで『Bird Gerhl』。

 

 

スケート・アメリカでは会心の出来でしたが、

今日はジャンプが冒頭からパンクして、コンビネーションもうまくいかず、

喜怒哀楽のはっきりしているエイモズ&フォンタナは、キスクラでお通夜状態。

 

 

点数が出たら、フォンタナが頭を抱えちゃうし、

こういう反応って、選手からするとどうなんだろう。

なぐさめられるよりも、いいのかな。

 

ニコライ・メモラのコーチも、毎回、怖いってば😰

 

 

10番滑走で、いよいよ佐藤駿くん登場。

セクシーさも盛り込んだ、ニュー佐藤駿を象徴する『リベルタンゴ』で滑ります。

まずは、回転が速すぎてスピード違反の4T+3T。飛び上がるタイミングが早く見えた4Fも、低くても回り切るからすごい。(回転にqついちゃいました)

3Aを決めたところで、客席から「キャー」。選手紹介のときの拍手も大きかったから、人気が増してきたのでしょうか。

 

昨シーズンには見られなかった、こんな表情も入りました。

 

 

わきの下から太ももに、ねっとりと手を添えるコリオは、もう少し粘ってもオッケーだと思う。

急流をいかだで下るような、スリリングなスピードがクセになるスケーティング。

佳生君が、「音を拾うのがうまい」と評していましたが、本能的に拾っているようなところがあって、それが心地よさを運んでいると思う。

 

ノーミスで、演技後、ガッツポーズ。

リンクから上がるとき、日下コーチとグータッチしてました。

 

 

90.41で、暫定1位。もう少し点数出るかと思いましたが、

細かい取りこぼしがあったからかな。フリーもゴーゴー👏👏

 

11番滑走は、三浦佳生くん。

スタート位置に着いてから、きょろきょろしたり、天井を見上げたりしていたので、

何かあったのかと不安になりました。

えっと、これは、「天の声が聞こえない」。

「頭上から、選手コールが流れてこない」の図です。

 

 

スタート位置に着いてから、やっと選手コールがありました。

動揺させないでもらえますか?

曲は、『This Place Was a Shelter』。

 

このコリオ、誰の振付だろう?

 

いや、どっから見ても、ブノワ・リショーだと思うよ😅

リショーさん、天下の世界ジュニアチャンピオン、ジャパニーズ・ライジング・スターに、他の選手と同じコリオを使い回さないでくださいまし。

三浦選手は、とてもよく演じていると思うけれども。

 

スピードがいきなりすごくて、ジャンプの飛距離もすごいし、

危ういバランスの中で、途切れることなく動くのが、磁場を発生させているように、観客の眼をくぎ付けにします。

ステップの途中で、バランスを崩してひっくり返りそうになったので、レベル4は取れたけれど、-1~+3に評価が分かれていました。

思ったよりも点数が伸びず、最後のチェンジ・フット・シット・スピンが0点に。

お尻の位置が高かったのではないか…とのことでした。

そう? まあ、確かにビミョー。

 

 

演技が終わって、ガッツポーズ。

93.54点で、暫定トップに立ちました。

 

最終滑走は、マッテオ・リッツォで、『Derniere Danse 』。

マッシモ・スカリ振付の大好きなプロです。

 

 

しゃれたムーブメントがたくさん入っていて、

たとえジャンプが失敗しても、

楽しくてノリノリで演技を見ちゃいます。

マッテオ君の表情の作り方も好きです。

 

特に冒頭の表情

 

ステップやコリオは秀逸なのに、ジャンプがうまくはまらず、

6位スタートとなってしまいました。

 

SPの結果は、

🥇三浦佳生 93.54

🥈佐藤駿 90.41

🥉ジミー・マ 80.19

 

ジャンプが順位と点数を左右しているのは間違いないですが、

三浦&佐藤&マ選手も、表現に力を入れているので、

両方ともバランスよく成功した選手が、SPで上位に来た感じです。

 

しかし、フリーでは、ケヴィン・エイモズがゴゴゴーと地響きを立てながら『ボレロ』で追い上げてくることを期待しているし、

マッテオ・リッツオ、シュムラトコ、島田高志郎、ニコライ・メモラも、

隙あらば観客の腕に鳥肌を立たせようとしてくるはず。

表彰台のゆくえも楽しみですが、 演技を見るのが純粋に楽しみなフィンランド大会男子フリーです。