オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

スケカナ男子フリー、印象に残った演技

こんばんは。スケート・カナダ男子フリーは、ご覧になりましたか。

ざっくりと、素人の勝手な感想を書かせていただきます。

 

結果は、もうご存知だと思います。

🥇山本草太 🥈三浦佳生 🥉マッテオ・リッツォ

 

 

マッテオ君の銅メダルは、昨日のSP8位からは、予想できなかった人が多いのではないでしょうか。私も、予想していませんでした。

 

私が今日印象に残った演技は、マッテオ・リッツォ選手と三浦佳生選手でした。

まずは、SP8位と調整途中のマッテオ君の『Fix You』。

 

 

コールされてリンクのコーナーを回るとき、

大きなイタリア国旗を掲げた観客に、右手を上げて挨拶したのが、スマートで素敵でした♡

フィニッシュの瞬間に、マッテオ・パパの本場の「ブラーヴォ」が響き渡ったのもよかった♡

 

曲の出だしの「ベストを尽くしたのに、うまくいかなかったとき、欲しいものが手に入ったのに、必要なものじゃなかったとき」の歌詞で、ニコッて、本物の微笑みがこぼれます。

ボーカルの入った曲で、メッセージを伝える能力は、ピカイチですよね。

 

しみじみ思うのですが、マッテオ・リッツォが、

こんなに表現の突出したスケーターになるとは、

「イタリア男子初の◎◎」を次々と打ち立てていた頃は、想像もしませんでした。

 

先日の上海トロフィーのとき絶不調で、今も一歩一歩努力している途中…と聞いていたのに、4Tも4Loも美しく完璧な着氷で、鳥肌が立っちゃいました。

そういえば、4loが3Loと表示されていて、基礎点も低く計算されていました。

実際には、3Aが乱れたくらいで、すべてプラスのGOEがつく、コンデイションを考えると快心の演技だったと思います。

久しぶりに、サッカー風ひざまずきパフオーマンスも出ました。

 

その後、ウェズリー・チュウ、コンラッド・オーゼルと地元カナダ勢が登場。

二人とも、途中でスタミナが切れて、動けなくなってしまった印象でした。

コンラッド・オーゼルは、前半の『Believer』までは完璧だったので、力を使いすぎたのかもしれません。

 

そこへ、カザフスタンのミハイル・シャイドロフ with アレクセイ・ウルマノフが登場。

 

すごく仲のいい二人

 

一瞬、姿が見えない間に、また猛スピードで成長していたシャイドロフ。

今のところ、回転不足を多く取られていますが、

プログラム実行力が高く、見た目はノーミスでした。

鋭利でオドロオドロシイ感じの😆演劇性のあるプログラムが似合います。

今回は、『ああ運命の女神よ』で、編曲も気に入りました。

彼は来ます。もう来てますが。

 

暫定2位で、マッテオ君がトップキープ。

ウルマノフ先生は、得点に納得していないようにも見えました。

回転不足の件かな。

 

そこへ、我らが三浦佳生登場。

佳生くんのフリーは、日本男子でもっとも信頼できると言っても過言ではないくらい、

安心感、安定感があります。

しかも、SPの出遅れで、もう攻めるしかない。

というか、失うものがあってもなくても全力で攻める人なので、

名前がコールされるだけで、わくわくします。

 

 

出だしのコリオから、ものっすごい気合が入ってました。

これは、いくな。やるな。

 

冒頭の3Aのコンボも4T、4Sもすごい飛距離。

特に、4Sの腕の引き付けと回転にほれぼれしました。

4Tは、テレ朝の配信よりも、海外版で見たほうが、着氷がすごかったです。

3Aでどどーんと滑ってしまったときは、うひゃ😨と思いましたが、

進撃の巨人なので、ものともしません。

 

転倒を合図に、どんどん加速していって、十八番の4T+3Tも決めて、大進撃。

最後は、ジャッジ席に攻め入って、寸止めでフィニッシュです。

演技後に、ペコリと挨拶して、礼儀正しさも忘れません😅

観客も熱狂。

本人は、「まあまあ?」とコーチに聞いていて、

草太くんも、演技後に「まあまあ?」とコーチに聞いていて、

おそろいだったのが面白かったです。

 

ニュースによれば、ジャンプの跳び方について、

安藤美姫さんからアドバイスをもらったのが、功を奏したとのこと。

あの黄金世代の人たちは、本当にすごいなとつくづく思います。

 

そして、友野くんの大好きな『Halston』。

カナダの氷にも、しみてましたよー。

 

 

4回転3本入れて、4T2本が乱れても、演技が崩れなかったのは昨シーズンとは、全然違う。

美しく決まったと思った4Sの回転、少し取りなかったのぉぉ??

 

3Aを跳ぶ前に、耳にそっと手を当てるコリオ、今日初めて認識しました。

ステップ、やっぱり泣く。今日も泣く。

最後のスピンのあたりから、さわさわ、ざわざわ、と拍手が起き始めて大きくなるのが感動的でした。

 

メダルを獲ってほしかったんだけど、思ったより点が伸びず、

ジャンプの減点が積み重なっちゃったかな。

表現は、ネーベルホルンやジャパンオープンのほうが、繊細だった気がします。

大きな国際大会だから、緊張するし、当然ですよね。

NHK杯でまた『Halston』が見られるのを待ってます。

2人残して、暫定で総合3位。メダルの可能性は、恐らく消えてしまいました。

あ、平池ゴルゴ13は、本日もブラック手袋をしていました。

 

そして、大波乱のチャ・ジュンファン。

フリーは11位、つまり下から2番目でした。

いつも、似たような衣装に見えますが、

『バットマン』の衣装は、よく見るとすごく凝ってました。

 

 

肩の部分が羽根になっていて、ジャンプを跳ぶと、バットマンのマントみたいになるのか😍すごい😍

 

でも、今気が付いたけど、ジャンプが跳びにくいってことはないの?空気抵抗がありそう。

もしくは、羽根の働きをして、宙に浮くとか😍飛距離が出るとか😍何言ってるんだか。

 

心配だったのは、冒頭の4回転サルコウと4回転トゥループを、続けて激しく転倒して、

どちらも立ち上がるまでに時間がかかったんですよね。

4Tで転倒したあと、途中で演技を辞めるのではないかとさえ思いました。

 

観客からの応援の歓声がすごかったです。

 

滑りは力強くゴージャスで、クラス感は失われなかったのですが、

セカンドループは跳べず、アクセルは乱れ、

演技後の顔色も悪く、しんどそうでした。

何事もないといいのですが。

ジュンファンが大逆転してくると思っていたので、

試合としても残念でした。

 

最終滑走は、山本草太選手の『エクソジェネシス』。

 

 

冒頭の4Sと4T+3T、4Tがあまりにも盤石だったので、

「このまま順当に金メダルだ」と思われ、

3Aでお尻から落ちたときは、驚きました。

次の3Aも乱れて、リピート扱いになったのも痛かったですね。

 

ボードの点数が伸びないので、草太くんファンは、ドキドキしたと思います。

最後のステップとスピンは、感情があふれ出していてよかったですが、

そこに至るまでの表現は、もう少し何かほしい気がしました。(個人の感想です)

壮大なスケールの世界観だと思うのですが、

淡々としているようにも見えてしまいました。

 

フリーは3位。金メダルは無理かも…というところから、僅差で金メダルが確定したときの草太くんの反応に、じーん。

もう一回、自分から本郷コーチにハグを求めにいったのも、かわいい。

信頼関係が強いのでしょうね。

 

 

草太くん、ついにグランプリシリーズ初金メダルです。

おめでとうございます!!

 

マッテオ君も佳生君も、あきらめずにフリーで逆転してメダルを獲ったのが、

本当にすばらしかったです。

 

明日は、エキシビションですね。

招待スケーターのリストは、まだ見当たりません。