オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

言葉を失った宇野昌磨新フリーTHE ICE2022

こんにちは。THE ICE愛知公演、見てきました!!

忘れないうちに、宇野昌磨選手の新FP『G線上のアリア+メア・トルメンタ・プロペラーテ』を初めて見た感想を書き留めておきたいと思います。

私が見たのは、初日の夜公演。ライブ配信があった回です。

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〈THE ICE2022〉宇野昌磨(撮影・長久保 豊)

https://www.instagram.com/p/CgWvATkpeEJ/?utm_source=ig_web_copy_link

 

見終わってまず思ったのは、

 

どうしよう。私たちの昌磨が、こんな領域まで達しちゃったよ。

 

ということでした。

 

魂どころか、心臓まで持っていかれた。

歴代のスケーターを振り返っても、

この領域に達したスケーターは、ちょっといないんじゃないかな?

と思うような演技でした。

 

まず、オープニングの8秒ぐらい。

滑り出す前のコリオで、ショー線上のアリアの世界へ、私を引き入れてくれました。

 

昌磨の表情が正面からはっきりわかる位置に座っていたのですが、

何かにつかまって天から下りてくる天使を、

昌磨が手繰り寄せるイメージが、はっきりと見えました。

 

「そんなばかな!!」と思うかもしれませんが、本当です!!

明確な意思を持って、丁寧に冒頭の部分を演じているからこそ、

見る人に何かを感じさせるのだと思います。

 

詳細は、あと4、5回見せてもらわないとわからないのですが😆

ほぉぉぉー と、息を止めて見つめるしかないプログラム。

ブレードが氷に吸い付いたまま高速で移動しながら、流れと一体化したジャンプを跳んでいきました。

 

特に、2回の4Tと3Loは、“静寂”をまとった着氷。

高飛び込みの選手が上手に着水したとき、水面にしぶきが上がらないですよね。

あれを連想しました。

 

途中、長いクリムキンイーグルが入っていて、それが心にすぅーっとしみたような記憶があるが…定かではありません。もう一度、見せて(笑)

 

後半の『メア・トルメンタ・プロペラーテ』は、曲を毎日のようにボリュームを上げて聴いていたので、その印象が強くて、わりと静かな曲の入りに感じました。

 

静かさと強さが共存したような、場を圧する演技。

無駄な動きが一つもなく、「はい、ここでこれをして」「あそこで、あれをやって」ではなく、デコボコなところがなく、なめらかに磨かれたクリスタルのよう。

 

演技が終わって、客席がたじろぐのが分かりました。

言葉を失って、2ミリくらい、体を後ろに引いちゃってる感じ。

 

あまりに神がかっていた。あまりに仕上がっていた。

この静寂を破って、この余韻を壊して、拍手していいのかどうかわからない。

 

ちょっと間があってから、会場全体が立ち上がり、

スタンディングオベーションの幕ができました。

 

私も、我にかえり立ち上がって拍手。

バナータオルを振るのすら忘れて拍手。

今日は、手のひらが痛くて、キーボードがうまく打てません。

 

周囲の客席から、「えー、何、どうしよう」みたいな、

悲鳴にも似たささやきが、ザワザワ、ザワザワ。

 

本当に、どうしましょう??

私たちの昌磨が、すごい領域に足を踏み入れちゃってますよ?!

 

あとから知ったのですが、午後の公演は、午前の演技を修正しての神演技だったらしいです。

これを試合で出来たら、優勝でしょう。

 

午前は、衣装も違って、『オーボエ協奏曲(『冬』)』のパープルバージョン。

 

【フィギュアスケート】「ザ・アイス」が開幕 宇野昌磨、ネーサン・チェン、坂本花織らが華麗に舞う:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

こんな衣装があったなんて!!

マシュー・キャロンさん、インタビューで一言も明かさないなんて、すごいと思いました。

 

今日の公演での新FPの演技は、どうでしょうか。

昌磨君、すごいことになってますよ。