ブラボー!ブラボー!ブラボー!
宇野昌磨選手、全日本選手権優勝おめでとうございます!!
5度目です。
ヒャー、今シーズン、一番緊張した試合でしたー。
久々のジェットコースター。
優勝は間違いなかったし、力の差も歴然。
単なる圧勝で、静かなクリスマスになると思っていました。
が、思いがけず、スリル満点。
刺激的な試合運びに、大興奮しました。
今夜は遅くまで、眠れそうにありません。
試合前の昌磨の予定ジャンプ構成は、こうなってました。
4Lo、4S、4F、3A、4T+3T、4T、3A+2A
実際の構成では、こうなりました。
4Lo、2S、4F、3A、4T+3T、4T+2T、3A+2A+2A
後半に注目です。
跳べるジャンプの要素は最大で7つ。
コンビネーションは3つまで。同じジャンプは2回までしか入れられない。
そんなこんなのルールを頭に入れつつ、
サルコウを失敗したあと、試合中に瞬時に判断してのジャンプの組み換え。
「算数ができないとだめだなぁ」と、つくづく思いましたよ😆
冒頭の4回転ループが、トンデモなく美しく決まったときは、
いつものように順調に、静謐な空気の中、大聖堂を築いていくと思っていました。
が、今シーズン、時々鬼門のサルコウが、
やっぱりちょっとリンクの壁に近い気がしてパンク(理由は不明)。
やばっ!!と思ったのですが、次のフリップを跳ぶ直前に、
昌磨が珍しく鼻をすすったように見えました。
「あっ、これはいつもと違う…」と思った瞬間、転倒。
今回のリンクは、寒いらしいじゃないですか。
一気に緊張して背筋が伸びました。
が、昌磨は落ち着いて、その後の試合運びを、脳内で巡らせていたんですね。
後半の試合運びは、意表をつかれて、度肝をぬかれました。
まず、4Tのセカンドが、3Tだったのにびっくり。
4T+3Tのコンボが跳べないというよりも、
4Tに勢いがあり過ぎてセカンドが付けにくいと聞いていたのですが、
跳びにくい中でも、意地で3Tを付けたことに、拍手、拍手、拍手!!
前に、デミさんが、「助走なしでも3T回れるんだから、大丈夫だよ」と昌磨に言っていましたが、あの練習、土壇場で生きましたね!!
「次の4Tも成功してくれぃ」と祈っていたら、なんと4Tに2Tをつけて、
まさかの4T+3Tさんと4T+2Tさんの、揃い踏み!!😱😱😱
こんな日が来るとは、思ってもみませんでした。
それだけでもびっくりなのに、3A+2Aに、もう一つ2Aを付けて、
3A+2A+2A。
おぉぉぉぉ、びっくり!!😱😱
このジャンプシークエンスも、一度練習動画で見たような。
「コンビネーションジャンプが少ないので、まだ伸びしろがある」と言われていた昌磨が、コンビネーションとシークエンスを、Maxの3つも入れてきましたよ!!
4分間では大聖堂は建立できないかと思いましたが、
後半に突貫工事で、見事に仕上げてみせました。
最後のスピンが時間内に間に合いませんでしたが、
中途半端に回って減点されるより、減点1のほうがいいという判断では?と思いました。
まさに、まさに、これぞ王者の試合運び。
サッカーのワールドカップを見た余韻も、試合に生きたのでは?? 知らんけど。
最後のステップで、両手を上にあげたとき、
昌磨の表情が、一瞬、般若のお面のようになったんです。
あれ、ゾクゾクッとしました。
死力を尽くして戦って、演技後はもう動けません、って感じでしたね。
リンクを去る時、チームUNOのほうを見ながら、自分で拍手していました。
今日できる最善、最高を見せていただきました。
終わってみたら、技術点も100点超え。
ぶっちぎりで優勝です。
そして、高志郎君、2位、表彰台、おめでとう!!
最初の4回転サルコウで転倒したとき、
神様に祈るのではなく、私はジスランに祈りましたよ!!
「そこにいるんだから、高志郎くんのジャンプ成功させてよ」と、見当違いの逆ギレ(笑)
そうしたら、画面の向こうのジスランに聞こえたのか(笑)、高志郎くんは落ち着いて、
ジャンプを落ち着いて決めていきました。
SPの『Sing Sing Sing』も素晴らしかったけれど、
日本人でコミカルな演技ができる人って、数少ないと思うんです。
でも、SPはノリノリに手拍子しながら心から楽しめたし、
今日のチャップリンも、表情が素敵すぎて、前半からもうジーンときていました。
フリップがパンクしたときは、「あ゛―、あれ跳んでれば表彰台だったのにー」と、テレビの前で頭を抱えましたが、
表彰台、そして2位、本当によかった😭
ステファン、門下生1人がワンツーフィニッシュ!!
本当にすばらしいクリスマスになりましたよね。
This team! Congratulations 🍾 🥇🥈 pic.twitter.com/94JL2PKIup
— Team Champéry (@teamchampery) December 25, 2022
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そして、友野君、会場を興奮させた、すばらしい『こうもり』!!
最後のステップでは最高に盛り上がったけれど、ワルツステップからのループも、とっても素敵だった。
テロップにやたら「脱・代打の神様」とか出てたけど、今回は、本当に世界選手権に行ってほしい。
他にも、いっぱい書きたい選手、演技はあるのですが、
拍手しすぎて腕が動かないので、本日はここまで。
昌磨優勝のニュースをあちこち見ながら、
幸せなクリスマスディナーをいただきます。
おめでとう、昌磨!!
おめでとう、チームUNO!!