オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ブラボー!昌磨、圧巻の試合運びで5度目の全日本優勝

ブラボー!ブラボー!ブラボー!

宇野昌磨選手、全日本選手権優勝おめでとうございます!!

5度目です。

 

 

ヒャー、今シーズン、一番緊張した試合でしたー。

久々のジェットコースター。

 

優勝は間違いなかったし、力の差も歴然。

単なる圧勝で、静かなクリスマスになると思っていました。

 

が、思いがけず、スリル満点。

刺激的な試合運びに、大興奮しました。

今夜は遅くまで、眠れそうにありません。

 

試合前の昌磨の予定ジャンプ構成は、こうなってました。

4Lo、4S、4F、3A、4T+3T、4T、3A+2A

 

実際の構成では、こうなりました。

4Lo、2S、4F、3A、4T+3T、4T+2T、3A+2A+2A

 

後半に注目です。

跳べるジャンプの要素は最大で7つ。

コンビネーションは3つまで。同じジャンプは2回までしか入れられない。

 

そんなこんなのルールを頭に入れつつ、

サルコウを失敗したあと、試合中に瞬時に判断してのジャンプの組み換え。

「算数ができないとだめだなぁ」と、つくづく思いましたよ😆

 

冒頭の4回転ループが、トンデモなく美しく決まったときは、

いつものように順調に、静謐な空気の中、大聖堂を築いていくと思っていました。

 

が、今シーズン、時々鬼門のサルコウが、

やっぱりちょっとリンクの壁に近い気がしてパンク(理由は不明)。

 

やばっ!!と思ったのですが、次のフリップを跳ぶ直前に、

昌磨が珍しく鼻をすすったように見えました。

 

「あっ、これはいつもと違う…」と思った瞬間、転倒。

今回のリンクは、寒いらしいじゃないですか。

 

一気に緊張して背筋が伸びました。

が、昌磨は落ち着いて、その後の試合運びを、脳内で巡らせていたんですね。

 

後半の試合運びは、意表をつかれて、度肝をぬかれました。

 

まず、4Tのセカンドが、3Tだったのにびっくり。

4T+3Tのコンボが跳べないというよりも、

4Tに勢いがあり過ぎてセカンドが付けにくいと聞いていたのですが、

跳びにくい中でも、意地で3Tを付けたことに、拍手、拍手、拍手!!

 

前に、デミさんが、「助走なしでも3T回れるんだから、大丈夫だよ」と昌磨に言っていましたが、あの練習、土壇場で生きましたね!!

 

「次の4Tも成功してくれぃ」と祈っていたら、なんと4Tに2Tをつけて、

まさかの4T+3Tさんと4T+2Tさんの、揃い踏み!!😱😱😱

 

こんな日が来るとは、思ってもみませんでした。

 

それだけでもびっくりなのに、3A+2Aに、もう一つ2Aを付けて、

3A+2A+2A。

おぉぉぉぉ、びっくり!!😱😱

このジャンプシークエンスも、一度練習動画で見たような。

 

「コンビネーションジャンプが少ないので、まだ伸びしろがある」と言われていた昌磨が、コンビネーションとシークエンスを、Maxの3つも入れてきましたよ!!

 

4分間では大聖堂は建立できないかと思いましたが、

後半に突貫工事で、見事に仕上げてみせました。

 

最後のスピンが時間内に間に合いませんでしたが、

中途半端に回って減点されるより、減点1のほうがいいという判断では?と思いました。

 

 

まさに、まさに、これぞ王者の試合運び。

サッカーのワールドカップを見た余韻も、試合に生きたのでは?? 知らんけど。

 

最後のステップで、両手を上にあげたとき、

昌磨の表情が、一瞬、般若のお面のようになったんです。

あれ、ゾクゾクッとしました。

 

死力を尽くして戦って、演技後はもう動けません、って感じでしたね。

リンクを去る時、チームUNOのほうを見ながら、自分で拍手していました。

今日できる最善、最高を見せていただきました。

 

終わってみたら、技術点も100点超え。

ぶっちぎりで優勝です。

 

 

そして、高志郎君、2位、表彰台、おめでとう!!

最初の4回転サルコウで転倒したとき、

神様に祈るのではなく、私はジスランに祈りましたよ!!

「そこにいるんだから、高志郎くんのジャンプ成功させてよ」と、見当違いの逆ギレ(笑)

そうしたら、画面の向こうのジスランに聞こえたのか(笑)、高志郎くんは落ち着いて、

ジャンプを落ち着いて決めていきました。

 

SPの『Sing Sing Sing』も素晴らしかったけれど、

日本人でコミカルな演技ができる人って、数少ないと思うんです。

 

でも、SPはノリノリに手拍子しながら心から楽しめたし、

今日のチャップリンも、表情が素敵すぎて、前半からもうジーンときていました。

 

フリップがパンクしたときは、「あ゛―、あれ跳んでれば表彰台だったのにー」と、テレビの前で頭を抱えましたが、

表彰台、そして2位、本当によかった😭

 

ステファン、門下生1人がワンツーフィニッシュ!!

本当にすばらしいクリスマスになりましたよね。

 

 

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そして、友野君、会場を興奮させた、すばらしい『こうもり』!!

最後のステップでは最高に盛り上がったけれど、ワルツステップからのループも、とっても素敵だった。

テロップにやたら「脱・代打の神様」とか出てたけど、今回は、本当に世界選手権に行ってほしい。

 

他にも、いっぱい書きたい選手、演技はあるのですが、

拍手しすぎて腕が動かないので、本日はここまで。

昌磨優勝のニュースをあちこち見ながら、

幸せなクリスマスディナーをいただきます。

 

おめでとう、昌磨!!

おめでとう、チームUNO!!