ふぅぅぅー
水を一杯飲ませてくだせぇ
息もできなかったし、のどもカラカラ。
宇野昌磨選手の今シーズンデビュー戦、今季SP初披露が終わりました。
全世界のスケートファンが、
「Shoma Unoの今シーズンはどうなってるの?」
「ピークは過ぎたんじゃね?」などと注目する中、
やってくれましたね、昌磨くん。
まさに、宇野昌磨ここにあり。
強烈なプレゼンスを放ちました。
6分間練習では、4T+3Tと3Aをきっちり決めていたものの、
直前のアダム・シャオ・イム・ファ選手が、
得点源のコンビネーションジャンプを失敗しながらも、驚きの91.21点。
これは、最終滑走の昌磨にとって、プレッシャーになるのでは?
昌磨の現状がわからない私は、
緊張してイエローNEWバナーを握りしめるほか、なすすべなし。
さぁ、宇野昌磨選手の初戦です。
冒頭の表現は、アイスショーの時より、緊張している感じ。
やはり、高難度ジャンプが控えているためか。
運命を決める(と、私が勝手に思っていた)4回転フリップは、
がっしり着氷して、GOE3.46。
着氷の瞬間、客席から女性のヘンな叫び声が聞こえて焦る。
感動したのは、4T+3Tでした。
4Tのすばらしい飛距離。冷静に付けた高さのある3T。
「表現に力を入れる」と宣言しながら、
ジャンプも進化しているじゃあ、ありませんか。GOE2.85。
空気を切るような独特の3Aも、危なげなく着氷してGOE2.06。
ひゃー、これで一安心。
いや、今シーズンの注目は、
「表現のうまさではなく、表現に全力を注いでいる姿」でした。
女性ボーカルがささやくように「I Love You」をリフレインする中、
昌磨の膝が、軽やかな膝が、鈴の音のようにリズムを刻んでいって、うっとり。
全世界の人が、プログラムと昌磨の世界観に、吸い込まれていったのでは?
ジャンプパートとはまた別の意味で、息ができませんでした。
が、えっ・・・ステップシークエンスがレベル2??
(後からレベル3に修正されていました)。
感情を込めすぎて、スピードがなかったから??
チェンジ・フット・シットスピンも、
難しくなってるうえに、フライングが軽やか。
ポーンと蹴鞠でもしているようでした。
完璧な初戦だったのではないでしょうか。
見る側の私が緊張していたせいか、
昌磨が妙に落ち着いて見えたせいか、
見終わって、「わー!!」と飛び跳ねて拍手するというよりも、
ふぅぅぅ、よかったぁぁぁという感じで、
安堵の拍手をしました。
キスアンドクライでは、ステファンと熱心に話し込む昌磨。
もう以前のように、にっこり初々しい感じではなく、
ベテランの風格漂うところが…若干さみしい。
これは、100点を超えるでしょう。
おぉ、堂々の105.25点を叩き出しました。
世界王者宇野昌磨の世界王者クラスの演技は、今シーズンも健在です。