トヨタイムズスポーツの【独占】宇野昌磨インタビュー「残りのスケート人生をかけてやりたいこと」。
すごくよかった。何度も見ました。
【独占】宇野昌磨インタビュー「残りのスケート人生をかけてやりたいこと」|トヨタイムズスポーツ - YouTube
まず始めに思ったこと。
たとえ、文章に起こして、事前に推敲を繰り返したとしても、
こんなにわかりやすく、自分の気持ちや考えていることを表現できないと思う。
「あー」とか「えーと」とか入れずに、
くっきり、はっきり、しっかり、伝わる言葉で話していることに、恐れ入りました。
ここに至るまでに、何度も何度も自問自答したんだろうな。
考えて、悩んで、考えて、悩んで、
自分の気持ちと頭を整理してたどり着いた堅牢な方向性であり、
「やりたいこと」なんだろうと思いました。
だから、誰から、どこから、何を言われようと、
今、宇野昌磨が目指すものはブレないと思う。
これまで聞いたり読んだりした、どのインタビュー記事よりも、
わかりやすく、明快です。
何度か耳にした「表現に力を入れたい」という言葉から、
「競技者として、一歩、引くのかな」とか、
「そうはいっても、勝負師として、ジャンプ構成もあげたくなるのでは」とか、
勝手にいろいろ想像していましたが、
インタビューを聞いて、すとんと腹に落ちました。
それを言葉にできないのは、私の力不足ではありますが、
「とにかく、考えていることがよくわかった」という心境です。
宇野昌磨選手が、4回転ジャンプと芸術性を両立した演技を
先シーズン、先々シーズンとやってのけて世界王者になったことで、
「技術だけでなく、表現面も磨きたい」と発言・実行するスケーターが増えてきたように感じます。
すでに、昌磨は、男子フィギュアの世界を、変えてみせたと思っています。
でも、さらに、
「難度の高いジャンプをやりながらも、ジャンプがおまけかのようなプログラムにしたい」という、超高難度な目標。
確かに、今、それができるのは、宇野昌磨しかいない。
それを言えるのは、宇野昌磨しかいない。
「自分が感動する演技を自分に見せる」。
それは、今シーズンも昌磨がスケートを続けるモチベーションでもある、と受け取りました。
まだ、競技を続けてくれることに感謝です。
アイスショーにはアイスショーの良さがありますが、
私は、「必死さ」から見える美しさが好きなんですよね。
追い詰められたとき、苦しいとき、予想外のことが起こったとき、
その一瞬でどんな判断をして、どう動いて、どんな結果が待っているのか。
そこに、心を揺さぶられるポイントがある。
だから、試合での演技も、試合の流れ全体の中で見てから、
感動した演技は、抜き出して見返します。
結果を知ってから演技だけ見ても、感動の量が違います。
トヨタイムズスポーツのインタビューを聞いて、
今シーズンの宇野昌磨選手を応援する気持ち、演技を見る準備が、
すっかり整いました。
残っているスケート人生をかけて、
フィギュアスケート競技を変えようとしている昌磨。
その先に何があるのか、起こるのか。
いっしょに見てみたい気がしています。
そして、怒られるかもしれませんが、
昌磨の決意が腹落ちしたので、
「ステファンも賢二先生も、これだけの素材を、もっともっと活かすコリオを創造してほしい」と、僭越すぎるくらい僭越に、「おまえ何様だよ!!」目線で注文したい気持ちになったのでした。