こんばんは。
ドリーム・オン・アイス2023を鑑賞してから24時間が経過し、早くも薄れゆく記憶。
が、そんな私のポンコツ脳をがっしりと掴んで放さない、
記憶に強く刻まれた演技について書いていきたいと思います。
7月1日土曜日の夜の部で、特にすばらしいと感じた演技です。
4人いらっしゃいまして、
まずは、島田高志郎選手の新FP「死の舞踏」。
最初のポーズから、心をわしづかみにされました。
見る者を一瞬で「死の舞踏」の世界に引きずり込む演劇的ポーズなのですが、
手足が長く、ボディラインが細い高志郎くんだから、映えるポーズ。
邪悪要素も盛り込みつつの表情が相まって、
悪い蜘蛛さんのような雰囲気もありました。
他のスケーターだと、こうも印象的にはならないかも。
ジャンプを着氷した後の表情も、あたりを睥睨するような「死の舞踏」になっていて、
高志郎くん史上、最高に好き。
さらに、さらに、衣装がドストライクでした😘
美しいデザインと素材、シックだけどゴージャス、
華やかだけどトゥーマッチではなく、
ボトムに革パンを合わせる洗練された感じ。
パーフェクトでした。
すでにプログラムを自分のものにしていて、
シーズンが楽しみです。何度も見たい。
お二人目は、吉田陽菜選手の新SP「Koo Koo Fun」。
昨日のブログにも書きましたが、初めて聴く摩訶不思議な音楽で、
ボーカルが、「ククク」と「ココッ」しか聞こえない。
「シニア1年目で、なぜこんな難しい曲を選んだのか?」と思ったのですが、
超絶難しい曲を、彼女が完璧に踊りこなしていて、
途中から感嘆しつつ見つめていました。
いや~、すばらしい。このような曲で人を引きつけるって、なかなかできないと思います。
昨シーズンは、SP「Dog Days Are Over」で、ローリー・ニコルの振付が海外でも絶賛されていましたが、すごいのは吉田選手です。こんなジャンルもできるんですね。
そして、村元哉中ちゃんのインスタがこちら。
振付は、ケイトリン・ウィーバー。
「IYKYK」= If you know, you know=知ってる人は知ってるよね。
哉中ちゃんが、平昌オリンピックで着ていた衣装です。
時が流れても色あせない、ソフィスティケイトされたデザイン。
三人目は、佐藤駿選手の新SP「リベルタンゴ」。
“佐藤駿別人2号”って感じで、
動き出した瞬間に、フリーを振付したギヨーム・シズロンが一瞬見えたんですよ。(SPの振付は賢二先生だと思いますが)。
上半身の使い方とか滑る姿勢とか、ものすごく変わっていました。
「はっはっはっ、見たか我らの3カ年計画を」っていう、
日下コーチの高笑いが聞こえてくるようでした。
シニアに上がってすぐに怪我で苦しみましたが、
昨シーズン途中からジャンプを戻してきて、今シーズンは絶対、表現に踏み込むと思ってました。こりゃあ、楽しみです。
贅沢を言わせていただければ、衣装のシルバーストーンが光り過ぎかも。
襟元と手首とウエストでギラギラして、駿くんのラインを分断してて、もったいなかった。
シズロン振付のFPのお披露目も待ち遠しいです。
四人目は、トリで滑った坂本花織選手です。
新FP「Wild is the Wind」「Feeling Good」。
甘く、おしゃれで、ビターさもあって、すてきーーー。
パーフェクトーーー。
衣装も、洗練されてゴージャスでビューティフォー。
すーーばらしい。マシュー・キャロンさんのデザインです。
報道で、「衣装が間に合わなくて、手持ちの中から未使用のものを急遽着た」と。
私は、最高にプログラムにマッチしていると思ったんですけど、仮の衣装になるのかな。
オリンピックコンサートで、「今シーズンは最初からいい状態にしたい」というようなことを話していましたが、
シーズン初日(7月1日)に、プログラムが完成してました。
私は、ただ、ただ、息もつけずにうっとりと、氷上を見つめていました。
「この歳だからできるプロ」と坂本選手が話していましたが、
まさに、それを感じました。
一切の気負いを感じないのに、
等身大の坂本花織がにじみ出ていて、ナチュラルに素敵。
これ以上、トリにふさわしい演技はないと思いました。
すてきな演技はまだいっぱいあったので、続きはまた後日。