オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ネペラ杯男子は、想像しなかった結末へ

こんにちは。

近畿選手権が盛り上がっているようですが、

スロヴァキアで開催されたネペラ・メモリアル杯も、盛り上がってます!!

 

と、書きたいところですが、

男子は、今一つ、パンチに欠けた展開になりました。

その前に…謎が。

 

 

有料配信の支払いをしようと思ったら、

前日はユーロだったのに、通貨がUSD(米ドル)になっていることに気づく。

 

前日は、7.99ユーロで、約1264円。

昨夜は、9.99米ドルは、約1492円。

  • 偽サイトに間違ってアクセス?
  • 海外からのアクセスだから?
  • 価格変動制で、直前に値上がり?

・・・と、大混乱。偽サイトだったら怖いから、見るのをやめました。

 

だけど、朝になったら、ユーロ表示に戻ってました。

誰か、同じ体験した人は、いるのかな?

 

使命を背負い演じるシュムラトコ選手

さて、駆け足で書きたいと思うのですが、

シュムラトコ選手のフリーは、『Skrypka Hrae』。意味は、「バイオリンを奏でている」(?)。

 

試合というよりも、別の使命を背負って演じているのを感じました。

一人だけ、空気が違う。難易度を上げて転倒するよりも、

作品として完成させて伝えたいと思っているのがわかりました。

 

この曲の中で演奏されるヴァイオリンは、ウクライナ国民の象徴です。絶え間なく続く演奏は、私の人生であり、すべてのウクライナ人の人生は続いていきます。私たちは、生きるために戦うのです。戦地で戦う兵士たちを助けるために、私たちはそれぞれの仕事において、戦い抜かなければならないのです。私の演技のストーリーは、すべて、最近の出来事とつながっています。私の国についてであり、ウクライナ国民についてであり、すぐにでも終わってほしいと願う恐ろしい戦争についてです。

「曲の最初の歌詞は、『葉が散っていく』です。この衣装は、ガールフレンドと一緒に作りました。彼女がイメージを描きました」

 

SPよりも、演劇的コリオが控えめで、私は、歌詞がわからないので、

やや伝わりにくかったのが残念でした。

 

最後に、天に向かって投げキッスをした後、「よお、元気かい」みたいな感じで天国の仲間に挨拶をして、笑っていたのが強く印象に残りました。

フリー6位で、総合8位です。

次は、どこで演技を見られるでしょうか。絶対に、また見たい。

 

イタリア“第三の男”飛躍の年か?!

そして、イタリアのフランジパニー。

「Lo Ci Saro(これからも僕はいるよ)」←草太君が滑ったのが記憶に新しい曲。

観客席の歓声がすごかったです。

 

 

イタリアンレッドのトップス&スカーフが、新鮮。

いつのまにか、精悍な顔つきになっていました。

 

前半は、パーフェクト!!

4Tを決め、4Sを決め、3A+3Tを決め、

ジャンプが荒かった先シーズンまでとは別人のようでした。

 

後半は、ジャンプに疲れが見えたようでしたが、

フリー164.87点で、トップに立ちました。

 

いつの間にか、コーチを変更していたんですね。ロシア出身のアンゲリーナ・トウレンコさんになっています。私は、存じ上げません。

 

 

Golden Skateのインタビューでは、

「トレーニング場所が決まっていなかったので、8月の終わりまでは、毎週、違う場所で練習していた。車に寝泊まりしていた。その旅で、自分はずいぶん成熟した」と話しています。

それを聞いて、優勝できてよかったなぁと思いました。

 

あ、優勝って書いちゃった😅

 

そうなんです。私は、フランジパニーが243.94点でトップに立ったものの、

ジュンファンが「我こそは、世界選手権銀メダリストなるぞー」って感じで、

圧巻の演技を見せて、ニカ・エガーゼもプチッてして、

デニスと1、2を決めると思ってました。

 

美しすぎるデニスのブルース

デニス・ヴァシリエフス選手のフリーは、

ジョー・ボナマッサの演奏による『Blues Deluxe』。

衣装の胸元は、SPよりさらに“マックス・アーロン”でしたぞ。

*マックス・アーロン≒胸元をざっくり開けること。

 

色は、ヨーロッパのピンク。

ブラウスの揺れるスリーブが、美しい腕のラインと所作を引き立てます。

本当に美しい衣装。

 

しかし、なんと言いますか、“ブルース”音楽に対して、

デニスが美しすぎて、演技が頭に入ってきませんでした。

 

ジャンプは、4Sが残念ながら成功しませんでしたが、

全体的に美しくまとめていたので、

まだ2人残して総合5位と表示されたときは、びっくりしました。

 

キスクラで、熱心に語るデニスに対して、

ほとんど聞いてない風のランビ先生が気になりました。

 

ステペン、冷たくない??

 

採点を見たら、ジャンプに回転不足が並んでいて、

ステップとスピンのレベルも取りこぼしていたみたい。

振付けたばかりなのかな。

まずは、お披露目で、ここから磨いていくのでしょう。

 

今度はバットマンなジュンファン

で、キスクラの前をジュンファンの頭がすーーっと通り過ぎていくのが見えて、

ジュンファン・チャの新フリーは、『バットマン』。

成功が約束されたチョイスだ。

 

 

衣装もゴージャス、滑り始めのスピードもパワーも、ゴージャス。

そして、いきなり、ゴージャスな4Sで♪ウォー

『バットマン』、盛り上がると思う。

 

続く4Tは転倒したけど、4Sのコンビネーションも、

ルッツとセカンドループも、転倒したけどいい感じで、

点数をがっつり稼いだと思っていました。

 

痛かったのは、トリプルアクセルが2本続けてパンクしたこと。

パンクというより、バレエジャンプみたいになっちゃったんですよね。

加点も入れて約20点の損失です。

 

それでも、ステップシークエンスは見ごたえあるし、

スピンはぐらついてしまったけども、トップに立つと思ってました。

 

だから、総合5位と表示されたときには、

デニスのときと同様、「えええー??」

フリーは7位でした。

 

ニカ・エガーゼ優勝なるか?!

となると、SP1位のニカ・エガーゼの優勝ってことになりますよね。

ニカ・エガーゼも、精悍な大人っぽい表情になりました。かっこいい。

曲は、『Nature Boy+ロクサーヌ』。

 

 

軸が細く回転が速いジャンプがキリッ!!として素敵。

ただ、なんか無機質な演技に見えます。

助走→ジャンプ→助走→ジャンプみたいな。

 

・・・という私の心の声が聞こえてしまったのか😅

いきなり、衣装のボタンをバーンと引きちぎって、胸元を全開。

感情をぶつけるように、ステップに入りました。

久しぶりに、ロシアのお家芸「演技中衣装チェンジ」を見ました。

 

エテリコーチと、キスクラに座るニカ・エガーゼ選手。

同性ならではのイヤラシイ視点で語らせていただくと、

エテリコーチって、男子だと、女子と違ってやさしくないですか?

グラッスル君のときもそうだったけど、手を握ったり、背中をさすったり、態度がかなり違うと思う。

 

 

で、優勝だろうと思ったら、

なんと0.6点差で2位に。

キスクラで頭を抱え、エテリコーチより先に😱席を立つエガーゼ選手であった。

 

最終結果

1位 ガブリエレ・フランジパニー(伊) 243.91
2位 ニカ・エガーゼ(ジョージア) 243.31
3位 マルク・ゴロニツキー(イスラエル) 236.30
4位 ヒョンジュン・キム(韓国) 236.30
5位 アダム・ハガラ(スロヴァキア) 222.78
6位 ジュンファン・チャ(韓国) 222.16
7位 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) 215.78
8位 イヴァン・シュムラトコ(ウクライナ) 215.68
9位 コンラッド・オーゼル(カナダ)213.52
10位 ウラジミール・サモイロフ(ポーランド) 213.52

 

優勝は、イタリアのガブリエレ・フランジパニー選手です。

おめでとうございます!!

 

イタリアは、マッテオ、グラッスル、フランジパニー、メモラが競い合う、面白い展開になってきましたね。

そういえば、ダニエル・グラッスルの棄権理由は、判明しているのでしょうか。

SPでは名前がコールされたので、直前の棄権だったのか…やや不安です。

「ロシアに行ったばっかりに、選手生命が…」というのは、ほんとにやめて。